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「あきらめない妊活」出版裏話 ①

2021年2月12日 みらいパブリッシングから「あきらめない妊活」キャリアと不妊治療を両立させる方法を出版します。
現在、Amazonで予約受付中ですのでよかったらご予約お願いします。

さて、こちらでは、出版に至った経緯や書籍から伝えたいことなど、執筆に関する裏話を何回かにわけて綴っていきたいと思います。

私のこと

noteでの初記事なので簡単に自己紹介を

2011年に不妊治療と仕事の両立に悩んで前職を退職。
(退職の経緯は書籍の2章に詳しく書いていますので、興味のある方はお手にとってください)
2016年より不妊カウンセリング学会で認定不妊カウンセラー取得に向けて勉強をスタート
2017年認定不妊カウンセラーの試験に合格

現在は不妊カウンセラーとして、個別相談やコラムの執筆を行っています。

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適切な妊活・不妊治療情報へのアクセスの難しさ

「適切な妊活・不妊治療情報へのアクセスの難しさ」をこの書籍を書く中でも大きなテーマの一つでした。

多くの人が妊活や不妊治療情報を入手する方法はネットか市販の書籍です。
ネットの情報は玉石混淆とよく言われ注意が促されていますが、これが書籍になると信じてしまう人が多いのも事実。

でも実は妊活関連の本も玉石混淆なのです。

最近こそ少しずつですが、書店に並ぶ妊活や不妊治療の書籍の内容も変わってきましたが、以前までで多かったのは…

・有名人の妊活体験記
・治療をしなくても授かるよという自然妊娠推奨本
(こちらが一時期驚くほど多かった…)
・漫画が描ける方の妊活体験記
この3系統

ここにようやく最近は…
・医師による妊活・不妊治療本
が増えてきたかな?というのが私の肌感覚です。

個々の体験記は別として、こうすれば妊娠できるよ…という、読者に希望を持たせるような書籍が多いようにずっと感じていました。
確かに、本を手に取る人は妊娠を望んでいます。妊娠を望んでいるからこそ、何か情報が欲しくてネットでの情報や書籍での情報を探しています。

だからそういう本が多く出版されるし、そういう情報を求める人がそれらの本を手に取ります。
ある意味、きちんと読み手の目的が果たされた本なのです。

でも医師による妊活・不妊治療本は別として、それ以外の書籍に関しては、「時にしてそれらの情報が妊活や不妊治療を遠回りさせている要因なんだけど…」という思いをいつも感じていました。

不妊治療の話をすると、いつも最終的に出てくるのは「女性の高齢化」の問題。確かに産婦人科学会が発表している体外受精の実施年齢を見ると、ピークは30代後半から40代にあります。
これだけを見れば、そういわれても仕方ないのかもしれません。

でも、誰もこのピークが30代後半から40代になってしまったことには深く触れようとしません。
「結婚のタイミングや、妊娠のタイミングが遅れたから」これらの言葉で片付けられがちですが、本当にそうなのでしょうか?
本当はもっともっとここには複雑な要因が絡み合っています。

ネットや書籍で怪しげな妊活情報があふれているのも、治療スタートを遅らせる一つの要因ですし、クリニック選びがその後の治療結果や治療期間に大きく影響を及ぼしてきます。

でも当事者の多くはこれらに最初は気づきません。
妊活や不妊治療をはじめて何年か経ってからようやく、この妊活や不妊治療を取り巻く環境のおかしさに気づくのです。

そしてそれらに気づいたときには、もう30代後半…なんて人も少なくありません。

そんなリアルな妊活・不妊治療を取り巻く現状を伝えたい…
そう思ったのがこの書籍の企画書の原点でした。

次回は出版社との出会いについて書いていきます。

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