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敵はお酒 依存症患者のご家族へ

悪いのはお酒。
その人が悪いわけではありません。

「もう、本当にお酒をやめて欲しい」

ご家族の方がそう思ったときに、お酒を飲んでいる本人も、ほんとうは止めたいと思っているかも知れません。
あるいは、そこまで重大に考えていないかも知れません。
止めたいと口で言っているだけで、行動が伴っていないように見える場合もあるでしょう。
いずれにしても、周りで巻き込まれたり振り回されたり、酷いと暴力を振るわれたりする方は、たまったものではないですよね。

嘘つき。
意志が弱い。
やる気がない。
ろくでなし。

そう思うのも無理はありません。
ともするとその人が憎くて、嫌いになり、出来れば死んで欲しいとさえ思うこともあるとか。
だって、無茶苦茶ですものね。
周りの人は、基本的にはいつも正しいです。

ところで飲酒者はなぜ飲むのか、ご存知でしょうか?
これを本当に正しく述べられる人や文章は、本当に少ないです。
人によってもまちまちかも知れません。

しかし、まず大前提として知っておきたいのが、「お酒は常習や依存性のあるドラッグ」
だということです。
さらには脳細胞を傷害するため、正常な判断が出来なくなっていく、ということも押さえておきたいです。
実際に脳が小さくなるのです。

本当の敵はお酒です。
だからその人は悪くない、とは言い切れません。
「お酒さえ無ければいい人なのに」
という場面は本当にありえます。
それでも、今ここに生きているわたしたちは、お酒がすぐ手に届く世界で生きていかなければならないのです。


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