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くだらなイイ話 善と悪

その友人は普通の人です。
ただちょっとだけ「魔」がさしたのだとか。
友人が浮気をして奥さんにばれて問い詰められる、という最悪の状況に陥ったそうです。
追い詰められた彼はこう言ったそうです。

「オレには善と悪がわからないんだよ」
意味がわからない、という顔をしている奥さんに、さらに説明してあげたんだそうです。
「昔、親鸞というエライお坊さんがいてね、その人は浄土真宗という今の日本では知らない人がいないくらいメジャーな仏教の宗派を開いた人なんだ。その人の言行録をまとめた『歎異抄』という本があるのは知っているかい?そうか知らないか。じゃあ、司馬遼太郎は知っているね?そうそう、『坂の上の雲』とか『竜馬がゆく』とか『国盗り物語』とかね、とにかくもの凄い作品をたくさん出した作家なんだよ。それでね、その司馬遼太郎があるインタビューで無人島に持っていくならなんの本にするか、を聞かれた時に『歎異抄』と答えたらしいんだよ。それぐらい凄い本だということが分かるよね。そうだよ、もちろん中身も素晴らしいものなんだ。実際オレも読んだんだけどね、その中でも物凄いことが書いてあった箇所かあるんだ」
ここでやっと彼は一息ついて、ゆっくりとこう言いました。
「わたしには善も悪もわからない」
あのエライお坊さんでさえ、そんなことをおっしゃっているんだよ。
「つまりね、浮気は本当に悪いことなんだろうか?」
その瞬間に奥さんの顔色が変わった。
と思った次の瞬間にグーで鼻を殴られたそうです。
で、そのまま奥さんは家を出て行ってしまったと。

そしてわたしに「どうしたらよいんだろう?」
と、相談をしています。


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身近な人にやさしくするのは善


いちばん身近にいる相手である奥さん。
その人を大事にして幸せにしてあげる努力は、ぜひともするべきですよね。
ちゃんと謝って、そして・・・。

許してもらえるかは、わかりません!

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