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ただ向こう側に行った

小さな頃、可愛がってくれたお姉さんが亡くなった。

10歳上のお姉さん。

抱っこやおんぶは勿論のこと、お風呂に入れてもらったり 、1人でお姉ちゃんの家に行き小学校から帰って来るのを待っていたり、時にはお姉ちゃんのお誕生日会に小学校高学年に混ざって2歳の私が参加したり。

ちょっと早いな。

もう、思えば、たくさんの人が亡くなってしまった。

父、祖父、幼馴染み、私を可愛がってくれた人、遊んでくれた人、お世話になった人…何人もの人が亡くなった。

たくさんの人が亡くなっていく。
「愛着」という私の生きる土台を築いてくれた人達。

亡くなった人達は「心臓が止まり、ただ向こう側に行っただけ」なのだと、今日初めてそんな風に思った。

私も、自分の子どもや、たくさんの学校の子ども達や職場の人達や関わりのある人達を愛することで「愛着」という土台を築きたい。

私がしてもらったように。

愛された人は、リレーのように、次の人を愛する筈。そうすれば、その次の人も誰かを愛するだろう。

ありがとう。

やっぱり、明日、顔を見るのは勇気が要るな。
必ず泣いてしまうから。




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