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シャボン玉遊びが運動に大事な「呼吸の吐く」能力を育てる

子どもの遊びを考える中で、何を優先していけばいいのでしょうか?

基本は子どもが好んでやる運動をたくさんやる事が大事かなと思いますが、身体作りをする上で優先的に動きをだすポイントはいくつか挙げられます。

子どもの遊びを通して促していきたいところ、そこは呼吸と背骨の運動です。

今回は人にとっての呼吸の大切さと、それを促しやすい遊びを記事にしたいと思います。呼吸こそ人が動くために大事な要素になってくるのです。


運動の基本となる呼吸について

呼吸は生きるために行わないといけないので、今更重要と言われても… 、と思われがちですが、この呼吸、完全にうまくできている人はとても少ないです。


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呼吸において一番重要な筋肉は横隔膜という所になります。横隔膜は胸の中についている膜上の筋肉になります。この筋肉が伸びたり縮んだりする事で肺に呼吸が入ります。


呼吸がうまく行えるためにはこの横隔膜がしっかりと伸び縮みする必要がるのですが、この横隔膜がうまく伸び縮みできない人が非常に多いのです。


横隔膜が働かないとどの様な状態になってしまうのか。横隔膜が伸び縮みできないため必要な空気が入らなくなるため、肩周りや首回りの筋肉を緊張させて努力的に空気を身体に取り入れようとします。その様に横隔膜以外の筋肉で呼吸を行うことを代償呼吸といいます。


この様に呼吸を行うと、首や肩周りの筋緊張を高めてしまうため、首や肩こり、痛みに繋がってしまいます。


また横隔膜がしっかりと働く事で、お腹の中の圧力が安定します。このお腹の圧のことを腹腔内圧というのですが、それが安定することで身体の安定性が向上し、姿勢がよくなる、運動パフォーマンスが上がるといった効果が生まれてきます。横隔膜をしっかりと使った呼吸は、体を適切に動かすためにも非常に重要な要素になってくるのです。


子どもの呼吸をしっかり見てあげよう

では呼吸の状態はどの様に見ればいいのでしょうか。

まずは自分の子どもがどの様に呼吸しているかをしっかりと見る必要があります。

横隔膜がうまく使えている呼吸に共通しているのは、

・息を吸うときに胸とお腹が一緒に膨らんで、息を吐くときに胸とお腹が一緒にしぼむ

動きが理想的な呼吸となります。


逆に

・息を吸うときに肩や首に力が入り、上に上がってしまう

・息を吸う、吐く動きの時に胸とお腹の動きが反対になっている

・息を吸う時に背中を反らせる

・うまく息を吐けない

・息を吸う時に顔に力が入る

この様な呼吸の状態が見られたときはうまく横隔膜を使えていない事が考えられます。


「シャボン玉遊び」で息をしっかりと吐く練習を

どの様にして横隔膜を使えばいいのか。大事なのは「息を吐く事」です。呼吸のイメージはたくさん息を吸うのがいいと考えてしまいやすいと思います。しかし実際のところは、息をしっかりと吐き切れるからこそより新鮮な空気を吸う事ができるのです。そのため、「息を吐く」練習を遊びを通して行っていく事が大事になります。



息を吐く遊びは色々ありますが、代表的なものの一つとして、シャボン玉遊びが挙げられます。



シャボン玉はストローに息を吐いてシャボン玉を作る遊びなので、自然に息を吐く事を学ぶ事ができるのです。

また、息を吐く長さや強さを変える事で、沢山のシャボン玉を飛ばしたりシャボン玉をいっぱい作ったりして遊ぶ事ができるため、飽きやすい子どもたちも変化を楽しみながら遊びを行う事ができます。



大事なのは大人側が欲を出してシャボン玉の色々なバリエーションを行わせようとしない事。子どもたちは自分の感覚で自分に必要な刺激量で遊びを調整するので、子どもに任せてみてください。


最初は上手く吹けなかった子が、沢山のシャボン玉を作れる様になると成長を感じる事ができます。


身体を作るためにも干y増に大事な呼吸機能。子どもの呼吸状態を見ながら、一緒にシャボン玉遊びを楽しんでください。

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