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子どもの非認知能力を上げる方法

近年、子どもの学習に必要な要素として、「非認知能力」が大事なワードをして認識されています。


テレビで教育のテーマとして挙げられたり、書店の子育て関連の本棚に行くと非認知能力が表紙に書いてある本が増えてきている印象があります。


しかし、いまだにこの非認知能力がなんなのか、またどのように伸ばせばいいのかが不明な人も多いのではないのかなと思います。


今回は、非認知能力とはなんなのか、どのように伸ばしていけばいいのかを記載していきたいと思います。結論から述べると、非認知能力は子どもの身体を使った運動遊びが非常に大事になってくるのです。




非認知能力=生きるための考える力

この非認知能力というのは具体的にはどのようなものなのでしょうか。


IQなど計測できる知的能力が認知能力とされている一方で、数値化できない人としての大事な能力のことを、非認知能力と分類されています。


具体的な能力としては、

・協調性

・コミニケーション能力

・主体性

・自己管理能力

・自己肯定感

・探究心…

…といった能力で、どれも社会で自身で考えて生きていくために必要な要素となっております。



この非認知能力が重要視されるようになった背景には、現在の社会情勢が大いに関係していると考えています。



今の社会情勢はインターネットの誕生やスマホの誕生により、非常に情報量が増えました。



どのくらい情報量が増えているかというと、私たちが1日に見る情報量は江戸時代に生きていた人たちが一生かけて得られる情報量とほとんど変わらないとのこと!


それぐらい現代の情報量は爆発的に増えているのです。


しかし情報量が増えることで、社会の進歩の流れも複雑に、そして急速に発展しています。


今の時代はVUCAの時代と呼ばれています。


VUCAとは「将来を予測するのが困難な時代」と言われており、今後どのような時代の流れになるのかが予測しずらくなっているとされています。


昨今でも感染症やSNSによる個人間のコミニケーションの変化などは誰でも感じられるのではないでしょうか?



今後もさらに予想が難しく複雑な社会になっていく事が予想されています。そんな未来が誰にも想像できない時代において、自身で社会に適応しながら考えて行動する「非認知能力」は、生きていく上で最も必要な能力になってくる事が考えられるのです。



なので現在の教育法では、知識をつける学習だけではなく、この非認知能力を高める事を意識した学習法が重要視されるようになっているのです。




非認知能力が今後とても大事になってくるのはなんとなく理解できたのではないかと思います。



幼少期からできる「愛情を伝えること」と「全身を使って運動する」ことの大切さ

ではこの非認知能力を高めるためにどのようなことをしたらいいのでしょうか。



非認知能力の形成は、幼少期の周囲との関わりが重要とされています。


特に幼少期の関わりで大事なのは、「親の愛情を感じる」事と「身体を動かす遊びを多く取り入れる」事が非常に大事とされています。



一つ一つ順を追って説明していきたいと思います。


まず一つ目の親の愛情を感じる事。これは親の愛情を通じて「自分はここにいてもいい」「自分は尊重されている」という愛着形成を作る事が自己認識や自己肯定感を高めるとされています。


愛着形成がしっかりと行われる事で子どもが安心して自分の主張や自分の感上げに従って行動する事ができるようになります。


特に大事なのは子どもに対しての親の関わり方。特に触れ合う機会が非常に大事とされています。


この触れ合いがしっかりと幼少期にされている事で子どもの自己肯定感は高まり非認知能力の向上につながります。



逆に触れ合いが少ない、親に叱られてばかりだと、子ども自身が自己肯定感を持てなくなってしまい、周りに流されたり安心感が得られない故に暴力的になってしまう事があります。


そのため、子ども時代の親の関わり方は将来の非認知能力に大きな影響を及ぼすと言われているのです。




もう一つ大事なのは「全身を使って遊ぶ事」。


これは遊びの中で子どもは身体を通じていろいろと学んでいるからです。



例えば公園で遊ぶにしても、


・どの遊具で遊ぶかの判断力

・遊具に合わせてどのように身体を使うかを考える創造性

・周りの子どもとルールを作ったり遊具を共有しながら遊ぶ判断能力、コミュニケーション能力


といった非認知能力を発展させる事ができるのです。


実際、たくさん身体遊びを行っている子の方が体力だけでなく行動達成に対しての意欲も高いという研究のデーターも出ています。


このように、外遊びを通して非認知能力は高くなっていくのです。



今まで頭がいいと聞くと、机に向かって勉強している事が重要なイメージを持たれていました。


しかし現在では知識以上に変化の大きい社会を生き抜くための「考える力」が重要になってくると考えられています。


そのために伸ばしておきたい非認知能力。幼少期からできることは勉強や早期教育だけでなく、親の愛情を肌で感じること、そして身体をたくさん動かすことが大事になるのです。




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