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短所を見る大人、長所を見る子ども

SNSが生活の一部になり、自分の発信を周囲に届けやすくなった反面、人を批判する人が非常に増えている様に感じます。


個人的は匿名で発信できるサービスほど誹謗中傷が多い印象があります。近年では誹謗中傷が原因になった悲しい事件も報道されています。


このSNS上の誹謗中傷の問題点として、個人的には「人は他人の悪い部分を探そうとしている」事が1番の問題点だと思っています。今日もSNSを覗いていると書き込みが気に入らなかったのかわざわざ気に入らない投稿をスクショして皮肉を書いている投稿を見て、すごく残念な気持ちになりました。


そう行ったSNSでの誹謗中傷を見ていると、大人よりも子どもの方が周囲との人付き合いが上手だし、僕ら大人も気づかされる事が多いよなと感じたので、今回の記事を書いていきました。


僕ら大人はとにかく人の粗探しをする事が非常に上手だと感じます。自分を正当化したいからかもしれません。単に気に食わないところがあるからなのかもしれません。人と話をしていると、その人の長所の話よりも、短所の話を聞く事が多いなと感じます。



さらに厄介なのはその人の短所、気に入らないところを陰口として周囲に言いふらす事です。結果その人の偏った見方が周囲に浸透することとなり、周囲からその人が批判されると言う問題が生じます。実際に気になることがあればその本人にしっかりと伝えればいいのにと思いますが… 。



匿名性の高いSNSだと、その傾向はさらに強くなります。自分の価値観で気に入らないもの・理解できないものがあれば誹謗中傷を浴びせていく… 。匿名でかつネット上で相手との距離感が掴めない人ほど他人の粗探し(というより、単にストレス発散したいだけか汗)があるのかなと感じています。



とにかく僕ら大人は自分の理解できないこと、自分の価値観に合わない人に対して文句を言ったりしたい人が多いみたいです。絶対に意見や価値観が合わない人もいるので関わる人全て理解する必要はないとは思いますが、人を批判的な目で見続けて自分の狭い価値観で生きていくのはさぞかし生きづらいんじゃないのかなと思います。



個人的な主観ですが、大人が短所を見るのに対して、3〜5歳ぐらいの子どもは他人の短所をあまり見ないし、むしろ長所を見ている印象があります。


例えば大人達が「あそこの子どもはすぐ子どもを叩く!」といった負の目線で子どもやその親を見ていても、子どもには関係ありません。保育園へ迎えに行った時に自分の息子がその問題の子と仲良く遊んでいる姿を見ると、子どもの方がレッテルや世間体を気にせずに純粋に人と関わっていると実感させられます。


今日も公園に子どもと遊びに行った際、同じ保育園の友達がいっぱいいたのでみんなで遊ぶ形になりました。その後、みんなの名前とどんな子かを息子が教えてくれたのですが、その際も、


「〜君は虫を捕まえるのが一番うまいんだよ!」

「〜君は自転車が一番上手!」

「〜君は僕よりも足が速いんだよ!」


と自分の友達の凄いところを教えてくれました。子どもながらに一人一人の長所を見ているのです。これを聞いて、僕は自分の息子の様に関わった人のいいところをしっかりと見ようとしているかを改めて考えさせられました。



たかだかまだ何も知らない小さな子どもの話かもしれません。しかし何も知らない、分からないからこそ子どもは純粋にその人のことを知ろうとするし、大人の様に自分の狭い価値観に人を当てはめようとしません。



思考優位で相手との距離感を掴みづらいSNSが発展している時代だからこそ、相手を自分の価値観に当てはめず良いところを見ようとする子どもの価値観から学ぶことは多いのではないかと思っています。



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