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世界の人身売買の実態

7月4日、アメリカ建国記念日の日にSound of freedom 
と言う、人身売買の犠牲になった子供達を救出する映画が
アメリカで上映され話題となりました。
実際は5年前に上映予定であった映画ですが、妨害に合い上映
できず、5年越しに実現したと言う映画。
裏を返せば、世界の人身売買の実態がいかにフィクション
ではなく、真実である事を物語った証拠であろうと言う
事でしょう。
この映画は、残念ながら日本では上映の予定がないと聞き、
代わりにトウーサン作戦と言うドキュメンタリー映画を
見ました。
ハイチで起こった2010年の大地震の際、多くの子供達が
行方不明に。当時子供を行方不明にしてしまったお父さんが
諦めずに子供を探すところも映画の中で紹介されておりました。

映画の中の解説では、世界で人身売買に晒されている人の数は
4,000万人とも言われ、その内子供の数は600万人に登る
ものと言われており、多くは労働や性奴隷、恐ろしい話だが
臓器売買やアドレノクロム抽出の為にも利用されているもの
と言われている。

約20年くらい前の話になるけれど、当時仕事でよく訪れていた
中国南部の田舎町。当時仕事で親密であった知人はひとりっ子
政策である中国なので、お子さんは女の子ひとり。
中国人は格別男の子を重宝する文化なので、いつも訪問する度
に、男の子が欲しい、男の子が欲しいと聞かされていたけれど、
ある日久しぶりに訪問した時、幼い男の子が彼の家族の元に。
知人いわく、養子縁組で子供になったと語っていたけれど、
ほんとうはどんなルートで養子縁組になったのか? 私はふと疑問
に思った記憶があります。
当時から、既に中国国内では多くの子供達や女性が誘拐され、
やはり子供が欲しいと言う人の元に金銭売買がされていると耳に
していたし、男子比率の高い中国社会で同じくお嫁さん候補が不足する
農村地帯へ花嫁として人身売買される話も耳にしていたわけですから。
もしほんとうに産みの親から養子縁組という形で、ご縁が結ばれたの
であればよいが、仮に誘拐によってさらわれた子供であったのなら、
産みの親である方々の心中はいかなるものでしょうか? 私なら
一生悔やんでも悔やみきれない思いで生涯過ごす事になるだろうと
思います。
男の子にとっては、労働や性奴隷が目的で売買されたのでなく、
望まれて子供になったと言う事がせめてもの救いであったいう
事かもしれません。


方や一見平和とも思える日本に目を向けると、日本でも
矢張り行方不明になるお子さんがいる傍で、むしろ家庭内で子供
を虐待すると言う報道を多く目にします。
最近も記憶に新しい、神戸で起こった6歳児殺傷死体遺棄事件。
関与していたのは、母親を含めその兄弟に当たる親族達。

これらの事件が頻繁に起これば、世論で騒がしくなるのは、
一刻も早く児童相談所による一時保護をすべきという意見が
多数派を占め、世論が形成されていくものであろうと
推測されます。
確かに両親により、または内縁関係にある夫やボーイフレンド
などによる虐待を受け子供達が死に至る、又は心身に致命的
なダメージを受ける事象が発生していることは事実でしょう。

方や私がここ数年多く耳にするのは、殆ど身に覚えのない事
で児童相談所にお子さんを一時保護されたという方々の声。
よしんば身に覚えのない事で一時保護があったにせよ、疑いが
晴れればまもなく親権のある親元に子供が戻ってくるのが
本来の意味での一時保護。
しかし私が実際にお会いした少なくとも5名ほどの方のお話は
全くもってそうではなく、1年以上にわたり子供達が児童相談所
に保護されたまま帰ってこないという方々の話ばかりです。
それは既に一時保護という名称が相応しいものではなく、拉致に
等しい行為がこの民主主義国家、日本という国家の中で行われ
ているという悍ましいとも言える実態です。
親族による子供達への虐待を見過ごしてはいけないという事と
同じく、むしろそれ以上にもこれらの盲点となっている
児童相談所の実態に目を向けるべきではないでしょうか。

私が何度かお会いしている埼玉にお住まいのご夫婦。
一人娘のお嬢さんが10歳の頃児童相談所にいわば拉致をされ、
その後接見が許されたのは、18歳になる迄わずか2度ほどのみ。
その後18歳になれば、児童相談所の管轄は外れ晴れて出所した
事になっているが、それから5年ほど年月が経ち、今だに
その行方さえわからないという耳を疑いたくなる驚愕のお話を
実際に伺っております。

勿論なんの証拠もない事であるとお断りの上言及しますが、映画
の世界同様、人身売買の餌食となり行方不明になられたのではと
つい疑いたくなるなる様な話です。
実際、ハイチなどでは人道支援を行う医療や救援活動を行う
NPO法人が隠れ蓑になり、人身売買が闇で執り行われていた事
の実態が明るみになっていると言われています。

聞けば一時保護を1人すれば児童相談所へ一人当たり月々35万円の
予算が拠出されると言われており、それらの制度が一時保護が
有名無実となり、いつしか永久保護へと変貌させる一因であると
考えざるおえません。
又親元から離され精神不安定になる子供達へ向精神薬を投与させて、
親の許可もなくワクチン接種などもさせているという驚愕の
実態も明るみになっています。

思えば私がまだ子供時代を過ごした50年くらい前の昭和の時代は
それほど田舎でもなく下町でない地域でも、ご近所の付き合い
が密接にあり、私なども母親に怒られ外に放り出された時は、
近所のおばさんなどが氣を使って声をかけてくれたりした、
記憶があります。
その様な時代には、親が虐待して子を殺してしまう事などは
容易に起こりえなかったであろうし、又児童相談所なるものが
一時保護と称した拉致に等しい行いを正当化させ、むしろ人権剥奪
にも等しい事が平然と行われる社会とはならなかったもの
でしょう。

今一度世界には多くの人身売買が存在するということを認識
すると共に、日本国内のこれらの隠された闇の実態も
多くの人に認識頂く事で、社会のあり方を真摯に考え直す局面に
我々は置かれているものと考えるべき時ではないでしょうか。










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