見出し画像

井上雄彦先生「バスケットは悪くない、俺が頑張るだけ」という自責



スラムダンクの著者である井上雄彦先生が、バスケットボール漫画をはじめるとき、編集者から「バスケットボール漫画は流行らない」と言われたのは有名な話です。

そんなスラムダンクを見て育った田臥勇太選手が、初めてNBAへ行き、今ではレイカースの八村塁選手や、サンズの渡邊雄太選手など、NBAプレーヤーを輩出できるようになった日本。

あのとき、若き日の何者でも無かった井上雄彦先生が、編集者が口にした何気無いひと言「バスケットボール漫画は流行らない」を信じて、諦めていたら、今の日本のバスケットボール選手は生まれていないだろう。

経験ある大人のアドバイスが、無益どころか、とてつもない損害すら出していて、それに誰も気がつくことができないまま過ぎていく。そんなことが世の中にたくさんあると気づくエピソードだ。「老害」とは今も昔も変わらないし、自分もそうならないことを切に願う。

だが、やはり歴史に名を残し、偉業を成し遂げる人間は、持っているマインドセットが違いますね。

「バスケット漫画が売れないと思うのは、あなたがバスケットを知らないからだ。バスケット漫画が売れないのは、バスケットが悪いからではない。俺が頑張ればいいだけなんだ」

本気の志のある人にとって、誰かの感想とか、何かを理由に逃げることに意味なんてない。それでは今まで通り何も変わらないだけだからだ。そのため、本気の志がある人には必ず自責のマインドセットがある。

何か新しいことを成し遂げようとするとき、誰かや会社や社会のせいにしていても、ものごとは今まで通り過ぎていくだけ。そんな状態に嫌気がさしているから、いま挑んでいるのでしょう。

本気の志があれば、すべて自責に変わる。
そういう人だけが大きなことを成し遂げていく姿を私はビジネスでも、何人も見てきた。彼らはみんな、とんでもない逆境に立ち向かっていった。身体的な障害も、社会的な障害も、色んな反発を受けながらも、悲しみに打ちひしがれる日もありながらも乗り越えていった。

ポイントはその自責にどこまで耐えられるか?であるが、人それぞれ、持っている脳や身体の強さで違ってくるだろう。その耐えられる大きさが、成し遂げられることの大きさでもある。

自分?家族?仲間?会社?業界?日本?世界?地球?宇宙?

それぞれが持っているベストを尽くそうとしているかどうか。それがイノベーションを起こす上でとても大切なのだと思っている。

少なくとも、自分や家族は当たり前で、そのさらに先までに責任も持つ強い精神と身体、

そういう人たちとともに、業界をリードするより良い会社にしていきたいと思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?