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初心者アシスタント編『どこにでもいるアラサー人事が漫画家を目指す事にした話』4

こんにちは。カズトです。今回はいきなりアシスタントに入ることになったので、そのお話をしようと思います。

パレット団の募集に応募

前回の記事でご紹介したパレット団内の募集で、たまたま漫画の仕上げアシスタントの募集があり、軽い気持ちで応募したところお手伝いさせていただけることに。

私の技術力

そういえば詳しくご紹介していませんでした、私の漫画歴。デジタル作画歴はコミスタ含めて10年ほど、クリスタに切り替えてからは3年ほどです。フルタイム正社員をしながら一か月で36P程度の本を毎月出す等、それなりに効率化はしてきたつもりですが、もちろん商業経験はなくすべて自己流。いきなりお手伝いに入ってご迷惑にならないか戦々恐々でした。

初めてのアシスタント

仕上げ(トーン)アシスタントに入らせていただきました。人物のマスクと、修正もやらせていただきました。先生もアシスタントを雇うのが初めてだったとのことで、指示はかなり丁寧にしていただけたのでほとんど迷うことなく作業を進めることができました。

気をつけたこと

指示に従い仕上げる事。頂いた資料はしっかりと目を通す事。トーンは塗り残しがないようレイヤー表示を変えてしっかりと確認する事。少しでもわからないことがあったら自己判断せずに指示を仰ぐこと。

こう書き出すとあたりまえの事なのですが、会社員時代の経験から上記ができていない人が結構いる事を知っていたのですごく気をつけました。

その甲斐あってか、初めてのアシスタントは無事に終わり、先生からもお褒めの言葉と次回のお話を頂くことができました。また、漫画家を目指している事を応募時に書いていたので、様々なお話を聞かせてくださいました!

二度目は背景アシスタント

初めて入ったアシ先の先生は、次の案件までしばらく間が空くとのことでしたので、経験を積むため他のアシスタントも探し始めました。というかアシスタントってどうやって探すんだ…?と思っていたところ、パレ団の知人よりアシスタントの募集サイトを教えてもらいました。

こちらのサイトで自分ができそうな募集に片っ端からメールを送ります。一度仕上げアシスタントをさせていただいたからといって、ほぼ初心者のためなかなか返信は返ってきませんがめげずに送り続けたところ、背景メインで初心者OKと書いてあった先生から返信がありました。

出来高制なので初心者は時給換算すると残念な事になるが、それでも経験を積みたいのであればトライアルをやってみないかという旨が丁寧に書いてありました。

背景ちゃんと描いたことないけど!

今まで背景は3Dに頼りきりで、自分で描いたことはほぼありませんでした。パースの基本とパース定規の使い方はひととおり理解はしていましたが、楽な3Dに逃げまくりで自力で描いたことがなかったんですね…

でも自分の技術を上げたい。背景描けるようになりたい。あまりにもダメだったらきっとお断りしてくれるだろう…という事で、やらせていただく事にしました。

今回気をつけたこと

最初だし一点透視の廊下とかかな…と思っていましたが二点透視で豪華な部屋を描いてみてくださいとの指示が来ました。生唾飲み込みました。しかも今まで頼り切っていた素材を使わず、手で描きこんでくださいとの事。うんうん悩みながら下書きを提出し、フィードバックをいただき、また直して清書…と先生もかなりお手間のはず。

一度指摘された事は二度指摘されないように、メモ帳に書き出して提出前にチェックをするようにしました。これも当たり前なのですが、私はぺーぺーの初心者。その当たり前からやる必要があるわけです。

時間効率はひどいもの

めちゃくちゃ悩んであれこれ調べながら描いたため、時間効率は散々でした。時給換算で数百円という内職レベル。これは想定していたので仕方ない。ここから素早く・クオリティを落とさず求められる背景を出せるようになればおのずと時給も上がっていくはずですし、頑張るしかありません。

トライアルは突破!

悩みながら最長で16時間(…)作業しつつもなんとか期日に間に合わせて納品ができ、ひとまず先生からも継続OKをいただけたので、引き続き背景アシスタントのお仕事が出来ることになりました。

アシスタントのメリット

まだ二回しかアシスタントをしていない私ですが、漫画家を目指すにあたって、プロの仕事を直接見られる事がとても大きいと思います。仕上げにしろ背景にしろ、限られた時間で商業クオリティの原稿を上げるためのノウハウを吸収するチャンスです。また、先生からのフィードバックはそのまま自分の改善点。技術の向上にもつながります。

専門学校に通うにあたって決心したことにも通ずるのですが、ただ受動的に作業をするのではなく、指示やフィードバックから学べることを自分からガンガン探していく事が大事だと思います。前回こう指示されたから先生はこういうものを求めているはず、と頭を使って考えるとか、常にプラスアルファを意識するようにしています。

最後に

会社員の世界ではアラサーで未経験となるとまず門前払いが多いのが現実ですが、漫画の世界はあまり年齢にこだわりはなく、技術と姿勢が問われる傾向にあるのかなと感じました。

一番の目標は自分の連載を持つことですが、プロアシという世界もありますし、何よりプロの世界に触れることができるのでアシスタントはとても良い経験です。

引き続き技術向上に努めながらアシスタント業を頑張っていきます!

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