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ホロスコープで見る、あなたのアート適性 #04 -ケーススタディ-

※前回『ホロスコープで見る、あなたのアート適性 #03 -アセンダント-』からの続き

ケーススタディ

ネイタルの3つの要素「太陽のサイン」「太陽のハウス」「アセンダントのサイン」を見ることで、「アートの型」「アートの領域」「アートの表現方法」がそれぞれ分かったと思います。次に、それぞれを掛け合わせて自分に向いているアートの輪郭を浮かび上がらせてみてください。

それぞれ12種類ずつあるので、組み合わせのバリエーションは12×12×12= 1,728通りのアートが存在することになります。他の天体の影響もあるので人の数だけ無限に表現方法は存在するのですが、ざっくり大局を捉えるにはなかなか信憑性のありそうな数字なのではないでしょうか。

この記事では私のネイタルチャートを例に分析してみます。

私のネイタルチャート

太陽が5ハウスなので、自分の好きなことを見出し個性を打ち出していくことが大事。人を楽しませることを念頭に置きつつ、作品のクオリティはアセンダント乙女座らしく職人技の光る一級品を。基本的に概念的思考が得意な太陽山羊座なので、コンセプチュアルなアートも向いていることが分かります。

かく言う私は大学卒業後、鉄工所で10年職人として働きながらアーティスト活動をするという、二足の草鞋を履くスタイルを続けていました。職人として働いていた時期は収入は安定していましたが、星で見るとそれはアセンダント過多とも言える状態。せっかくクリエイティブの部屋である5ハウスに太陽があるのに、それを活かしきれていなかったのです。その当時、プライベートなアーティスト活動のメイン素材は鉄。これは山羊座のエレメントである土っぽい素材ではありますが、歴史のある素材であるがゆえに新しいスタイルや個性を出し難いものでした。とあるきっかけから、現在の作風へと転換した途端、飛躍的に人とのご縁や活躍の場が広がっていったのです。職人としてアセンダント過多のまま生きていたら、今の私は存在しません。さらに星を知ることができたからこそ、この道を信じて邁進していくことができていると感じています。

さいごに

皆さんいかがだったでしょうか?「あ、なんとなく合っている」という人や「んー、なんか違うな」という人など様々いらっしゃるはず。そもそもホロスコープの基本は10個の天体を使って未来を予測するもの。なんか違うなあという人は他の天体(火星、月、木星、etc.)の配置図が影響しているかもしれません。また、人格というのは自分が生まれ育った環境やDNAにも大きく影響されるもの。とは言え、「星って案外使えるし面白い!」というのが個人的な見解です。友人・知人のネイタルを診はじめてさらにそう思うようになりました。それもそのはず、近代科学がこの世に登場してたった200年弱しか経っていなく、私たちはその科学という文化が強めの時代の中で生きているに過ぎないからです。科学が登場する以前の何万年という人類史の方が圧倒的に長く、占星術はその根幹を担っていました。現代においては、むしろ科学で分かっていることの方が圧倒的に少ないのです。

なぜ私たちは人間としてこの時代に生まれ、これから何をして、どこへ向かうのか。その道しるべの一つとなるのがこの占星術なのではないでしょうか。近代科学以前の文化や価値観を振り返り、良いところは取り入れ、リバイバルして未来へ伝えること。その役割を担うこともまた、この時代に生まれたアーティストの一つの役割だと思っています。


参考図書
yuji『星2.0』光文社、2020年
ターラ『誰でもできる星よみの自己分析 最高の自分に出会うホロスコープBOOK』西東社、2023年
末永幸歩『「自分だけの答え」が見つかる13歳からのアート思考』ダイヤモンド社、2020年
山口周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』光文社新書、2017年

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