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墓参り

少子化という言葉も、もう耳馴染みになってしまったこの頃ですが、昔は大抵のお家には兄弟がたくさん居たものです。結婚していれば両親までを数えれば普通は4つの家が関わってくるのですが、お墓に関しては長男が面倒を見る慣習が根強いものの男性がいなかったりするお家もあったりするので、将来どうするかはともかくとして、子供が少なくなるとお鉢が回ってくるお墓が増えてしまいます。

例年、12月は母方のお墓参りをするのが、ここしばらくの習慣となっていて、これは何故か母方に関しては12月に命日が多いのも理由です。幸いにして母方に関してはお墓の面倒は叔父さんが引き受けてくれているのですが、母から見れば自分の両親なので、お参りに連れて行ってとなるわけです。

母方から見ても自分は長子ではあるので、今はお墓に入っている祖父母をお墓参りに連れていくのも私の役目でした。子供の頃から法事などがあれば訪れているお寺なのですが、その間には周囲の風景もすっかり変わってしまい、畑と林しかなかったその辺りもすっかり住宅地になっていて、駅前の高層マンションが目立つようになりました。

いい天気でした

母方の実家は祖父母が叔父さんのところに同居したときに売却したので、もう無いのですが、家としてはまあまあのところなので、お墓も広く立派です。祖父の弟のお墓は隣に別れてあるのですが、祖母の家に男性がいなかったので、祖母の家のお墓は敷地内に一緒にあります。祖父は心の広い人で、同じ姓の無縁墓になってしまったお墓も引き取ったので、お線香をあげるにも一回りという感じです。

お墓自身を写すと完全に身バレなので、こんな感じでというところで

ということで、滅多に行かないところもありますが、夫婦でそれぞれの両親2箇所ずつ、加えて父方の祖父母は宗教が異なるので別になっていて、都合、5箇所のお墓をお参りしているわけです。自分自身も人生後半戦に入って暫く経つので、自分が入るつもりのお墓は決めたのですが、これだけ少子化が進むと自分の子供の時代には、お寺がどうなってしまうのかが少し心配です。

お墓に行くというのは自分のルーツたちの人生に想いを寄せて、自分がどこに向かっているのかを再確認させてくれる機会です。また同じ場所に行き続けることで、その周囲の景色が時代の変化を教えてくれる気もします。

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