「殺人トマト」上映会 at 新宿東口広場
たまたまなんですが、WEBニュースで流れてくるイベント情報を眺めていたら、こんな記事を見つけました。
新宿のど真ん中の野外でビールを飲みながら……『アタック・オブ・ザ・キラートマト』 野外上映会開催!
「へぇ~」こんな懐かしいB級映画ならぬZ級映画とも揶揄される作品の上映会(しかも無料)なんてやるんだなとビックリしてしまいました。まあ時間があったら覗いておこうかなくらいな気持ちでいたのですが、たまたま買い物が終わって駅前を通ったら、それなりの人が集まっているではないですか。軽い食事を取りながら結局、終わりまで観てしまいました。イベントは27(日)も行われるようですので、興味のある方はおでかけください。
アタック・オブ・ザ・キラー・トマト(ビデオについていた邦題は「殺人トマト」)は1978年に制作された、いわゆるカルト映画でとにかく低予算でハチャメチャだけど、エスプリが効いていて笑える映画です。Wikiの記事にはネタバレが含まれているのですが、ネタがわかったところでつまらなくなることはなく、むしろ笑えるポイントが増えるし興味は持てるかもしれません。
アタック・オブ・ザ・キラー・トマト
この映画、結局、日本ではそのまま公開されず、どういう訳かビデオを入手うして友人たちと上映会をして観た覚えがあります。ビデオは怪しいレンタル店だったか現地にいる友人から送ってもらったのかは忘れてしまいましたが。受けに受けたのですが、吹き替えも字幕も無い状態で観たので盛り上がるポイントを理解するのにちょっと困ったのは確かです。観ながらみんなで気がついたネタを指摘しながら観て理解を深めていました(それでも数回観ないと全貌はつかめず)。
アタック・オブ・ザ・キラートマト
少し時間が経過して多少の手が入り「完璧版」として再度、公開され、この時には日本でも公開されたようですが、そちらは観ていません(この時に殺人トマトの邦題は消滅)。今回の上映会で観た内容はおそらく最初の方です(スーパーマンが登場したし^^;)。
まあとにかくヒドイ映画なんですよ。高度な撮影技術なんかどこにも無くて素人でも出来るような工夫で乗り切っています。それでも風刺タップリな笑いをアチラコチラに差し込んできていて目を離せません。全体としては大掛かりな組織が如何にいい加減で適当なことをしているかを笑い飛ばすものですし、ちょうど上映会の隣では選挙演説がヒートアップしていたところなので、笑いが増幅されてしまいました。上映会を観に来ていた人は若い人が多かったので、半世紀も前の映画なので、登場する道具やネタがどこまでわかるのか少しばかり心配になりました。クルマが古いのはおいておいて、公衆電話なんか使ったことがあるのだろうか、それこそスーパーマンって知っているのだろうかとも思いましたが、権力者の仕事ぶりや広告代理店の力は今でも基本的に変わっていないようで、どこまで笑えるかが心配でもあったのですが、それぞれ自分の理解できる範囲で楽しんでいたみたいです。
『アタック・オブ・ザ・キラートマト』予告編(字幕入り)
なお、Amazonプライムビデオでも公開中のようです。
アタック・オブ・ザ・キラートマト(字幕版)
なお、この映画は1988年に続編が出ているようなのですが、こちらは観ていないのですよね。ニンジンの話ではなくトマトが逆襲してくるようで、面白さではこちらの方が上だという人もいるようです。プライムビデオを検索したら「お住いの地域ではご覧いただけません」とのことだったので、ディスクを調達するかなぁ。
いずれにせよ観る人を選ぶ映画です。面白いと思う人には大ウケですが、合わない人は何が言いたいかも伝わらないかとは思います。
リターン・オブ・ザ・キラートマト
リターン・オブ・ザ・キラートマト [DVD]
『リターン・オブ・ザ・キラートマト』予告編(字幕入り)
ヘッダ画像は、いらすとやさんのものから選びました。
https://www.irasutoya.com/2017/06/blog-post_984.html
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