見出し画像

還暦不行届 - 安野モヨコ

嫁さんから読み終わったからと渡されたのがこの本です。

還暦不行届 - 祥伝社NEWS

渡された時に、どことなくニヤニヤしていた気がするのは置いておいて、まあ監督不行届も読みましたし、続きだからねと受け取っておいたわけです。
この監督こと庵野秀明氏との出会いは、知る人ぞ知るあのDAICONに参加していたときなのですが、ウルトラマンのインパクトは衝撃的だったものの、あまりに濃いメンバーの中のひとりだったために、その時点では彼の才能はまだ隠されていた感じでした。

その後は皆様も御存知の通り、今や神のような存在に祭り上げられている人ではあるのですが、天才にありがちな実に「変な」人ではあります。そんな事はよく知られていて説明する必要はないとは思いますが、前作である監督不行届で実に見事に表現されていたわけです。

さて、今回の還暦不行届は今年、還暦になる私への素晴らしいプレゼントです。なぜ嫁さんがニヤニヤしていたかは、読んでみて悟りました。私は彼のような天才ではないですし、嫁さんも普通の人でクリエイターではないです。とはいえ、彼の言動はとても理解できると言うか腑に落ちることが多いのは確かです。私は一応、普通の人を装っているので、何かをする時に相手がどう反応するかには気を使っているつもりですし、あえてそれを無視するほどには人間が出来ていません。でも本当は面倒くさがり屋のくせに、自分のやりたいことには手間を惜しみませんし、何かを直感的に理解すると、いきなりゴールに飛びついて、後から言い訳を考えることが無いとはいえません。

そんな部分を嫁さんにはバレているので、ニヤニヤしながら渡すのです。確かに読んでいるとちょっと嫌になってくるところも多く、なかなか読み進みません。なぜ私がとても謝りたい気持ちになるのかはわかりたくもないですが、モヤモヤするのは確かです。本当にモヨコさんは旦那さんのことをよく理解されていてるなぁと本書を読んで思うわけです。まあ私のような普通の人と彼のような天才の違いといえば、才能もありますが、突き詰めてやり続ける力と余計なことをしない決断のバランスでもあります。その結果、多少、日常生活に支障が出るのは飛び抜けた人の共通項で、そういうお知り合いには恵まれています。

ということで、この本を読んでもきっと役に立つようなことは書いていないですし、庵野秀明氏や安野モヨコさんのことがわかるとも言えないとは思いますが、ちょっと変わった夫婦の日常が楽しめることは間違いありません。モヨコさんのお陰で庵野さんはきっと長生きできると思うので、節目節目に続編を書いていただければ私も人生の指針になります、とかね。

モヨコさん、noteにいらっしゃるのですね。
安野モヨコ

最近は老眼のお陰で本を読むのも億劫で、昔のように月に何十冊も読むようなことは無く、なかなか書評的なものを書けないのですが、読んだからには何か書いておきたいかなとは思っています。もう少し読まないとな。

ヘッダ画像は、この本のイメージを Bing に描いてもらおうとしたら、こうなってしまったという画像です。どうやら庵野秀明という文字列はAIにブロックされているのかもしれません、恐ろしや。

#書評のようなもの #庵野秀明 #安野モヨコ #還暦不行届

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?