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フリンジ - 怪しい科学を存分に楽しめる海外ドラマ

少し前に書いた記事で突然、登場させてしまったのですが、今回は愛しのJ・J・エイブラムスを始めケルビンタイムラインの劇場版スタートレックの制作陣の多くが参加しているアメリカのSFドラマ、フリンジです。

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アメリカではFOX系列で2008年から5シーズンに渡って放送され、日本ではCSで2010年あたりから放送されました。今でもCS放送やいくつかの配信プラットフォームで見ることができるようです。もちろんDVDなども入手が容易なようで、放送に加えてシーン解説なども追加されているので、ハマった方はご覧になることをおすすめします。

FRINGE/フリンジ

FRINGE/フリンジ 1stシーズン 前半セット (1~11話・6枚組) [DVD]

ドラマのストーリーは1話完結で、毎話、不可解な事件が発生し、それを解決していくのですが、シーズンごとに大きなテーマがあり、最初のシーズンでは怪しい科学が活躍するものの単なる刑事ドラマ風なのですが、以降のシーズンでは「あちらの世界」との関係でストーリーが進むパラレルワールド、果にはタイムトラベルものへと進んでいきます。主人公はFBI捜査官のアナ・トーヴ演じるオリビア・ダナムで、彼女を中心にウォルター・ビショップ(ジョン・ノーブル)とピーター・ビショップ(ジョシュア・ジャクソン)親子が事件に巻き込まれます。そして鍵になる人物であるウィリアム・ベルは、あのミスター・スポックことレナード・ニモイが演じています。ニモイ氏は出演時点でもかなりのお歳だったので、登場回数は少ないのですが、その影はシリーズ全体の鍵を握る構成になっています。

FRINGE/フリンジ

海外ドラマ『FRINGE/フリンジ』予告編

登場する時代は基本的には制作当時の「今」ではあるのですが、ピーターの子供時代である1985年あたりから暗黒の未来が広がる2036年、そして遥か未来までが描かれます。最近ではSFと言っても「良くある設定」ばかり使われるきらいがあるのですが、このドラマでは初心に返って「よくわからない説明の付かない怪しいもの」が満載で、これがJJらしい画の作り方でワクワク感が増幅しています。オープニングもその回の時代や世界線に合わせた変化がつけてあり、あれあれこれは、どこかで見たパターンですよね。80年代の回で登場する懐かしのフォントを見ると、それだけで「グッと」来てしまいます。しかし80年代って、こんなに昔っぽかったかな?

そして鍵を握る「あちらの世界」ですが、そんなには昔ではないある時点から分岐したパラレルワールドですが、これらの世界を「行き来する」ことでストーリーが進みます。パラレルワールドには、別バージョンのそれぞれの同じ登場人物がいて、微妙??な違いがあるのですが、二人の同じ人物が登場するシーンも多くあって、なかなか楽しい会話も楽しめます。さて、その「あちらの世界」は科学技術の発展にそれなりの違いがあり、何故か飛行機が無くて飛行船が大活躍しているのですが、マンハッタンの景色もいろいろな違いがあり、ガウディが設計したものの建てられることの無かったHotel Attractionの姿を見ることができます。

Hotel Attraction

HOTEL ATTRACTION IN DOWNTOWN MANHATTAN, BY GAUDÍ

全体的に少しレトロ感のある器具・機械が多く登場し『新しい酒を古い革袋に盛る』と言ったところかもしれませんが、シリーズ全体を繋ぐのは家族の愛であり、自分の力を最大限に発揮することの大切さです。ピーターは絵に描いたようなギフテッドですし、ウォルターも古の天才科学者そのものです。ここにオタクなパワーウーマンであるオリビアとの間で繰り広げられる、ちょっと変わった人たちの変わった世界たちを楽しんでいただければと思います。

そうそう、アトランティスのジョン・シェパード(ジョー・フラニガン)がゲスト出演している回もありますよ。もっとも彼は直ぐに殺られてしまいますけどね。殺られキャラが似合いますね、彼は。

FRINGE/フリンジ

ヘッダ画像は、以下のものを使わせて頂きました。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Logo_Fringe.jpg
Fox Broadcasting Company - http://www.dwdl.de/article/story_20375,00.html, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=11401363による

#海外ドラマ #フリンジ #ガウディ #アナ・トーヴ #ジョン・ノーブル #ジョシュア・ジャクソン #レナード・ニモイ  

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