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AIの今 - ChatGPT狂騒曲

そういえば昨日、NHK総合のクローズアップ現代で ChatGPT が取り上げられていました。全部は見なかったのですが、わかる人には物足りず、分からない人には、やっぱり何だかわからない内容だったようには思えました。

ネットな世界にもブームがあって、少し前は仮想通貨がいかに世の中を変えるのかみたいな話が飛び交っていましたが、セカンドライフの焼き直しであるメタバースは、もはや沈没寸前で、半導体が潤沢に出回らないという事情もあって、計算機の能力がこれ以上に向上しても、いったい何に使うんだよ!という状況になるのかと思いきや、AIというブームが突然やってきました。これでハイパワーなネットのサービスが必要になって、データセンターの電気消費量がバク上げになるのか、ローカルで実行するのがコスト的に有利になって、グラボやメモリを買いまくる羽目になるのかはわかりませんが、ムーア亡き後も半導体業界は潤いそうです。

半年前に、こんな事態が予想できたかと言えば、2019年の正月にコロナの流行が予測できたかと同じくらいに予想外でした。AIと呼んでいる推論エンジン自体は目新しいものではないのですが、これを誰でも日常の言語を使って会話できる形に仕上げたのが、大きなポイントで、その味付けに大きなノウハウがあるような気がします。

OpenAIの味付けは、情報の出所を示すどころか示唆することもなく、あたかも自分で考えたのかのように断言するのが特徴で、わからない時であっても、尤もらしい文章でシレッと知ったかぶりの嘘をつくことがあります。

これに対して BingChat はお役所的で、自分で判断をしたのではなくて、ここに、こう書いてあるんですよ。と出典を示し、とても上手に責任回避をしています。わからない時は、比較的アッサリと引き下がる傾向があって、敢えて言えばみたいな物言いをしがちです。

AIの元祖といえば映画2001年のHALのように、少しばかり繊細な神経質なところがあるイメージがあったかもしれませんが、OpenAIのお陰でAIというのは、賢そうなフリをして嘘ばかり付くというイメージを植え付けつつあります。

無料で使えるChatGPT3系の学習データは少しだけ古いものに限られているので良いのですが、BingChatでは比較的新しいデータも学習しているようで、note の記事の続きを書こうと調べ物をしていると、参考文献として自分が書いた note の記事を引っ張ってきてしまう始末で、何かがもう一周してしまった感じがしました。

結局のところAIはネット上のどこかにある情報を力付くでかき集めて答えを導き出しているだけで、決して何らかの発明をしているわけではありません。0から1を作ることは無理で、せいぜい素早く1を10にしてくれるだけです。ネット上から拾ってこれないような質問には弱いので、私はセッせと記事を書いて投稿しAIに餌をやっているという次第。

今、ChatGPT4系のAPIを読むというか、AIに教えてもらっているところなのですが、しばらくすれば、当たり前になるのか忘れ去られてるか違った世界が広がっているような気がするのですが、今の受け止め方はこんな感じなんだよ。と思っているところです。

ヘッダ画像は、いらすとや さんより
https://www.irasutoya.com/2016/12/blog-post_707.html

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