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妄想新幹線 - 敦米連絡新幹線

この春に北陸新幹線が敦賀まで延伸され、東京からは大阪までと同じくらい(ちょっと長めでひかりくらい?)の時間で敦賀まで乗換なしに行けるようになりました。

この先の大阪までの区間はまだ着工には至っておらず、計画では日本海側をそのまま進み小浜から京都に向かってから大阪に到達することになっています。ルートの詳細はまだですが、基本的にはこのルートで建設されることは「決まっている」ことになっていますが、新幹線建設には政治が関わってくるので、一筋縄ではいきません。

北陸新幹線・金沢~新大阪延伸 - 鉄道計画データベース

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もともと敦賀~大阪は、どの場所を経由してどこに駅が出来るのかはいろいろな案があり、有力な案として敦賀から米原に向かうというものがありました。これは在来線でのルートに近いですし、建設区間が短い、即ち建設費が抑えられるというメリットがあります。これに対する反対理由のうちの大きなものとして、米原から東海道新幹線に乗り入れるには線路容量に限りがあるので、殆どの場合は乗り換えが必要になるという説明があるのですが、ちょっと待ってください。

リニア中央新幹線の東京~名古屋が2027年に開業するのが難しくなり、2035年頃になるというハナシですが、いずれにせよ大阪まで伸びてくるのは時間の問題です。残りの北陸新幹線延伸も小浜経由ですが建設に15年かかるとなっているので、最速でも2040年くらいです。リニアが出来てしまえば今の東海道新幹線のダイヤには余裕が出来るはずで、乗り換え云々はナンセンスな訳です。そして米原駅の構造次第ですが、名古屋方面へ、または名古屋方面からの乗り入れも可能になれば、利便性はさらに良くなります。東京~名古屋~大阪という大きなヒトの流れがリニアに移った後の東海道新幹線の役割こそ検討されるのではないでしょうか(静岡空港新駅しかり)。

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これが実現した暁には、北陸方面から山陽方面に抜けるルートの真ん中にJR東海が挟まるのはいろいろと不都合がありそうなので、リニア開業時に米原~新大阪間をJR西日本に移管するのも悪くないのではないかとも思ったりします。もう少しJR西日本には稼げるようになってもらわないと先行きが心配だったりもします。

もちろん小浜ルートもやめるのではなく、あくまで米原ルートという支線を先行開業するという建付けで、北陸新幹線自身の計画は今のままでも構わないのかもしれません。ただ開業に時間がかかるだけだと。どうしてそんなお金のかかるハナシなのかといえば、長い目で見れば在来線をこの先ずっと維持していくのは難しく、主要都市間の鉄道は新幹線という名前ではなくとも、新幹線並みの高規格鉄道に置き換えない限り、徐々に廃止という流れが避けられないように思えます。ですからいずれ山陰ルートも何らかの高速鉄道が必要となるはずで、そこで残っていた小浜ルートを実現してもらうのが良いのではと思った次第です。

今さら田中角栄が考えた計画に縛られる必要はありませんが、結局のところヒトの流れは人数の多寡こそあれルートとしては大きくは変わっていないように思います。その密度に応じた交通網を維持できなければ、その地域全体が活力を失ってしまうでしょうし、できれば単一の手段ではなく複数の手段が必要でしょう。その意味では新幹線で貨物輸送をする必要も出てくるかもしれませんし、航空機との連携を重視する地域も出てくるでしょう。今の交通網はそれなりに厳しい採算性を求められているので、どこも余裕があるとは言えず、複数のルートが求められます。

過去の話ではなく完成した未来から、さらにその先を見据えた計画をよくよく練ってほしいものです。もう政治的な決着は勘弁してほしいです。過去の約束を待っているだけだと、出来上がった頃にはそこには誰もいないなんていう冗談だけはよしてほしいですよ。ホントに。

ヘッダ画像は、以下のものを使わせていただきました。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:JR_East_Shinkansen_lineup_at_Niigata_Depot_201210.jpg
Rsa - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=22247021による

#鉄道 #新幹線 #北陸新幹線 #小浜 #米原 #高速鉄道網 #リニア中央新幹線

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