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三國シェフ

三國清三シェフの大ファンとして必読。

ミシュランの話。
ジャポニゼの話。
修行時代の話。

全編、魅力的な逸話ばかり。


三國さんの料理が今更ながら納得できる。

中卒で札幌グランドホテルの厨房にやってもらいたくて、強引に会いに行き、こう言われる。
"このホテルに就職したい人はたくさんいる。しかも高卒以上が条件だ。君は町長とか校長とかの推薦状ぐらいはあるのか?"と尋ねられ、15歳の三國さんはこう答える。

増毛は終着駅です。後ろには何もない。僕も同じです。僕には後ろがない。僕は前に進むしか無い。自分一人で前に進むしか無いんです。

そして彼は皿洗いのアルバイトとしてどうにか雇ってもらう。


修行時代に、他の部署までいって皿洗いをした話とか…

このように語られる。

みんながやりたくないことを機嫌良くやること。
苦しそうにやっていたら、周りだって良い気持ちはしない。

人は人の苦労をそれほど評価しない。

誰もやりたがらない仕事を楽しそうにやっていたら、なんだおかしなやつだと言う人もいるだろうけど、少なくとも嫌われはしない。

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