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意見が対立した時のコミュニケーションのコツ

 皆さん、こんにちは。長野県の回復期病院で理学療法士をしている竹中寿史です。

 コロナが流行り、気持ちが滅入りがちですが、患者さんの何気ない会話にいつも笑顔をもらって頑張っている今日この頃です。


 今回は、意見が対立した時にどのようにコミュニケーションを取るかという内容で書いていきます。
 よろしくお願いします!




意見は対立するもの

 皆さんは普段、他のセラピストや他職種と意見が対立することはありませんか?
自分は定期的にあります。

 なぜそんなに意見が対立するのでしょうか?

 それは、社会人は答えが複数あるからです。



 学生の頃の勉強などは答えが一つのものが多かったですが、社会人では違います。
 状況が複雑なため、問題に対して一つの正解はないのです。特に私達は人を診る仕事であるため、各々の生きてきた背景も現状の環境も違います。

 そのため、問題に対しての絶対解はないですし、一人として同じ答えにはなりません。


 だからこそ、社会人として仕事をしていると意見が対立することが必ずあります。それは、決して悪いことではありません。

 意見が対立するということは、それぞれが自分の頭で考えて、自分の意見を主張できているということなので。


 むしろ、常に相手の意見に流され、自分の意見があるのに言えてない状況であればそれは問題です。
 
 意見が対立しても、自分の意見を伝えることでより良い答えに辿り着くことがあるため、積極的に自分の意見は伝えるべきです。


 しかし実際には、意見が対立して収拾がつかないことや自分の意見が全く聞いてもらえないと感じることもあると思います。
 その際は、どうすれば良いのでしょうか? 





徹底して相手の理解に徹する

 意見が対立した際は、まずは相手の意見を理解することに全神経を集中しましょう。


 相手が本当に伝えたいことは何なのか?
 なぜ相手がそのような考えに至ったのか?
 意見を実行した先はどうなると想定しているのか?


 このように相手の意見を徹底的に理解するように努めます。そして、自分が理解したら、自分の言葉で説明して相手に確認を取ります。


 少し手間にはなるものの、この確認作業をすることで私はあなたの意見を理解していますよと示すことになります。すると、相手は自分の意見を理解してくれていると安心することが出来ます。




 対して、相手の意見に対して理解を示さずに自分の対立する意見を伝えるとどうなるでしょうか?


相手の意見に理解を示さずにこちら側の意見を伝える
→相手は自分の意見をしっかりと理解してもらってないと思う
→相手はもっと自分の意見を分かってもらおうと考えを巡らす
→相手はこちらの意見を聞く余裕がなくなる
→何度説明しても、お互いが自分の意見がしっかりと理解されていないと思うようになり、自分の意見を伝えることばかりに集中してしまう
→意見がまとまらず、立場の強い人の意見ばかり採用されてしまう


 このような構造が出来てしまい、私たちの意見は反映されなくなってしまいます。


 皆さんも一度くらいは心あたりがあるのではないのでしょうか?

 そのため、意見が対立する時こそ、自分の意見を言うことをグッと堪えて相手の意見の理解に徹することが必要なのです。

 そして、相手の意見の理解に徹し、理解を相手に示した上できちんと自分の意見を伝えることが必要なのです。





自分の意見は理解されない。だから伝えても意味がない。

 この意見が対立した際に、自分の意見が聞いてもらえないと感じることが私はよくありました。

 相手の主張に対して、その考えは違うだろ。何で自分の意見をもっと聞いてくれないんだと思っていました。


 初めは、意見が対立した際にも、自分の意見を伝えることに必死になっていました。
 しかし、徐々に意見を伝えても自分の考えは理解してもらえないかもしれないと思うようになりました。

 
 そして、自分の意見を伝えても意味がないんだろうなと思い、意見を積極的に言うことを恐れるようになったのです。



 今振り返ってみると、相手は理解してくれないと壁を勝手に作っていたのだと思います。

 壁を作ることで自分の意見は間違っているかもしれないという不安を消そうとしていたのだと思います。



 しかし、気づいたのです。自分の意見が聞いてもらえないのは自分の責任なんだと。
 そもそも、相手の意見をきちんと理解しようとしていないのに、相手は自分の意見を理解しようとしてくれるのかと。


そんなはずないですよね。だってそれは私自身が行っていたことだから。




 そんな経験もあり、意見が対立した時こそ、相手の意見の理解に徹するようにマインドセットしました。

 それから、徐々に相手の意見が深く理解できるようになり、自分の意見も伝えられることが出来る様になってきたのです。





まとめ

・意見が対立した際には、相手の意見を理解することに徹する
・深く理解するためになぜその考えに至ったか聞く
・相手の意見を理解したら、自分の言葉で説明して理解を示す
・理解に徹した後に自分の意見を伝える


皆さん今回も読んでくださってありがとうございます。
コミュニケーションで悩む場面は日常でもよくあると思います。そのため、少しでも参考になれば幸いです。



ではまた!


#竹中かずし #学んだことシリーズ #日記 #理学療法士

 

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