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勤め人として働く上で得ているものと失っているもの

 皆さんこんにちは。長野県飯田市で理学療法士をしている竹中寿史です。ここのところ、最近買ったボードゲームの「ウボンゴ」にはまっています。

 今回は、先日母校の大学生に向けて就職についての話をしたのでそれに関連して、働くことについて思ったことを書いていきます。

 勤め人として働く上で抑えておいた方が良いと思う内容ですので、社会人1〜3年目の人や大学4年生に特に読んでもらえると良いかと思います。

ではいきます!



働く上で自分は何を提供しているか?

 まず社会人になって会社に入ると就業規定があります。年間休日は〜日、基本給は〜円とかです。その規則に沿って基本的に働くことになっていきます。

 そして働くと会社から給料などの対価をもらうと思います。では、それに対して自分たちは会社に対して何を提供しているのでしょうか?

** 結論からいうと「時間」と「体力」です。

 **これは勤め人には共通しているものです。
 

 まず、一つ目の「時間」

 自分たちは基本的には労働時間が決まっています。大体朝8時から17時とかです。しかも、実際に提供している時間というのは労働時間だけではありません。通勤時間やら会社の付き合いの飲み会やらも含みます。

 だってそうですよね。会社に勤めずに在宅で一人で仕事をしていれば通勤時間はいらないですし、行きたくない飲み会にも行かなくて済みます。これらも考えると意外と時間を失っています。

 つまり勤め人として働くということは、自分の人生の時間を切り売りしているということです。まずはこのことを頭に入れておきましょう。


 二つ目は「体力」です。

  働くということは少なからず思考したり、実際に体を動かしたりするため、身体的な疲労や脳の疲労、また精神的な疲労が生じます。

 これに関しては、働く場所や自分にフィットしているかによって疲労の具合はもちろん変わってきます。工事現場などは身体的な疲労が多いと思いますし、ストレスが多い職場環境では精神的な疲労は大きくなると思います。


では次に、自分たちは「時間」や「体力」を提供している代わりに何を受け取っているのかについて考えていきます。



勤め人が会社から受け取っているもの


 勤め人は「時間」と「体力」を提供していると書きました。対して会社からは何をもらっているのでしょうか?
自分が考える中では主に3つあると思います。

・金銭的報酬
・精神的報酬
・様々な経験値

 
 一つ目の金銭的報酬は分かりやすいですよね。いわゆる給料です。現在は成果によって給料が決まるところもありますが、多くの会社が時給制になっていると思います。

 規定の労働時間が決まっており、それに対して基本給は〜円、残業は30分行ったら追加で〜円となっているわけです。

 つまり勤め人として働いている上では、自分の生み出した価値や能力に比例して必ずしも給料が上がるというわけではないです。

 新卒で同じ会社に入れば、適当に仕事をしていても一生懸命仕事をしていても給料自体はほとんど変わりません。

 こういうとあまり良い印象を持たない人が多いかもしれませんが、良いところもあります。自分が体調が悪くて休んでも有休になりますし、プライベートで悩み事があって仕事に打ち込めない時でも一定の金額は毎月給料として振り込まれるということは勤め人の良い点かなと思います。


 二つ目は、精神的報酬です。これは何かというと、心が満たされる感情を受け取るということです。具体的にいうと、例えば以下のことが挙げられます。

**・自分の仕事で誰かが喜んでくれたなどというやりがい。

・今まではできなかったことが出来るようになったことで感じる成長感。

・会社で働いていることで自分の居場所があるという所属感。

・給料が毎月入ってくることで生活ができるという安心感。**

 これらは目には見えないですが、確実にありますよね。むしろ現在は、金銭的報酬よりも「やりがい」「良好な人間関係」「没頭」などの精神的報酬を求める傾向にあります。
(尾原和啓さんの著書 「モチベーション革命」に詳しくは書いてあるよ)


3つ目は、様々な経験です。

 例えば会社の業務で、動画編集をやったから動画編集のスキルが身についた。営業の仕事でプレゼンしてたから大勢の前で話すことが苦手ではなくなった。などのような事です。

 これも非常に大きな報酬かと思います。基本的に学ぶということはお金を払うことが基本です。学校やセミナーなんかはそうですよね。

 しかし、会社で働くということはお金をもらいながら学ぶことができます。また、会社であれば必ず上司の方がいるので教えてもらうことができます。そのため自分で1から学ぶよりも圧倒的に早く学びを深めていくことができると思います。

 この点は勤め人として働くメリットかなと思います。


あなたが今の職場で対価として得ているものは何か?

 今までは一般的にこのようなことが報酬としてもらえるよねという話をしました。

 では、実際あなたは今の職場で、自分の時間と体力を提供する代わりに何を得ていますか?

 もし自分が得ているものが給料しかないと感じているとしたら、さすがにまずいのではないかと思います。なぜなら、給料しかないということはつまり

「自分の人生の時間」=「お金」

ということになっているからです。

 自分の人生がお金と同等の価値なわけないですよね。あなたの人生はもっと素晴らしいもののはずです。

 しかもお金というものは、あくまで手段でしかないはずです。好きな人とご飯に行くための手段であったり、旅行で素敵な思い出を作るための手段であったりします。

では、金銭的な報酬ではなく、精神的な報酬や様々な経験というのはどのように得ることができるのでしょうか?



あなたの意識によって得られる報酬は変わる

 精神的な報酬というのは意識や思考の仕方によって大きく違ってきます。なぜなら、同じ職場で同じ業務をこなしていても、人によって仕事に対する満足感は違ってくるからです。なぜこのようなことが起きるのでしょうか?

 例えば、自分の理学療法士の仕事を例に出します。

 Aさんはリハビリの仕事をこう捉えています。
「自分は患者さんに対して、怪我によって落ちた筋力を上げることでまた歩けるようにし、退院させることが仕事だ。」

 対してBさんはこう捉えています。
「自分はリハビリを提供することによって、その患者さんがもう一度実現したい生活を再構築して、最後まで満足した人生を送ることを支援することが仕事だ。」


皆さんはAさんとBさんではどちらの方が仕事に対する満足度が高いと思いますか?

 私は、圧倒的にBさんの方が満足度が高いと思います。なぜなら仕事に対する意味が大きいからです。

 このように自分の仕事は何の意味を持っているのか、そして自分は顧客や社会に対してどんな価値を提供しているのかが明確になると自分の仕事に対する意味づけが変わってきます。

そして、意味付けが変わると行動が変わります。行動が変わると成果が変わります。

 ぜひ皆さんも、現在の仕事に対しての意味を考えてみてください。もしあまり浮かばなかったら、職場の仲間に「自分たちの仕事ってどんな価値があると思う?」と聞いてみてください。

 仕事というのは本来、誰かの困りごとを解決して喜ばせるものです。
 だからこそあなたが現在行っている仕事というのも、誰かを喜ばせているはずです。

 しかし、それはいつも誰かが教えてくれるわけではありません。自分で考えて意識していないと分からなくなります。見失ってしまいます。

 仕事に対する意味が変わり、それを意識することができれば、あなたはもっと満足感ややりがいを得ることができます。それが金銭的報酬以外のあなたの報酬になり、時間を提供して働く意味だと思います。

 自分もまだまだ未熟ですが一緒に頑張っていければ嬉しいです。



 今回も長い文でなかなかまとまらなかったですが、読んでくださってありがとうございます。少しでもあなたの仕事や人生を前に進めるきっかけになれば嬉しいです。

 他の記事では実際に自分が職場で働く上で得た学びなどを書いていますので、もしよければそちらもご覧ください。

ありがとうございました。ではまた!

#竹中かずし  #日記 #理学療法士 #仕事

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