ダイの大冒険ってこんなに面白かったんですか?【鷹嶺ルイ同時視聴】
第2回はこちら
知ってはいたよもちろん。
逆手に構えたアバンストラッシュとか、読んでなくてもやってたし。
でも、世代は自分より少し上だったから、ジャンプ大好きなくせに通しで読んだことなかったんです。ダイの大冒険。
だから、ルイ姉の同時視聴は、ついに履修できるという絶好の機会だった。
↓が同時視聴。
(noteでYouTube引用するとサムネすら出ないのは仕様なのかな?)
面白すぎてびっくりした。
ドラクエ好きの血が滾って止まらない。
でも、ドラクエというコンテンツに依存していない確かな面白さ。
敵味方の魅力が溢れて留まるところを知らない。
アニメの後に、同じ部分の漫画も読んじゃったよ。
そして、「同時視聴」という体験したことのない楽しみ方により更に面白さが倍増した。
そんなわけで、ネタバレなし(アニメ第1話〜第7話以外の内容には一切触れない)で、感想を語ります。
ダイの大冒険1〜7話(マァム加入まで)の感想
ダイの大冒険って、タイトルに「ドラゴンクエスト」って銘打ってるんですよね。
ジャンプでの連載開始が1989年。
これはドラクエ3発売後、4の発売前の時期。
ドラゴンクエストが社会現象化した時代に始まった作品。
ドラクエ人気にあやかれるかもしれない反面、ドラクエを題材にするプレッシャーもすごかったと思う。
そんな中、原作を蔑ろにせず、しかし完全にオリジナルのストーリーで少年漫画の王道を貫いていることに、アニメ7話分にして感動してしまった。
ここまでで個人的に特に感動したところをピックアップ。
呪文の原作リスペクト
挙げればキリがないから箇条書きで。
・ベギラマ
ドラクエ1の最強呪文を、ダイが初めて敵を倒す時に使わせ、その後もアバン、ハドラーのベーシック呪文にするのたまんねえええ!
・マホカトール、イルイル、デルパ
オリジナル呪文達。
捻りすぎないネーミングセンスがドラクエの世界観にマッチしてた。
魔法陣で邪気を祓う呪文の名前、確かにマホカトールになりそうだよね。
入る、出るを呪文化したイルイル、デルパも好き。
脱線するけど、休み→分解して「イホミ」→並べ替えて「ホイミ」って天才だよなあ。
ルイルイの同時視聴でころさんからの呼び名のイルイルが出てくるの笑った。
・メガンテ
「自己犠牲」と言いつつ、ゲームのドラクエの世界では役に立った試しはなく、ばくだん岩がこちらのストレスを溜めるばかりの呪文。
まさか「消費MP1」ってところまで生かした演出してくれるとは…消費MP少ない理由が生命力を使うからなの知らなかったよ。
「大丈夫、私は負けませんから」って言って味方にアストロンかけてからメガンテ唱える以上の美しい散り方この世に存在する?
アバン
「先代勇者」って概念、この時代に既にあったんだ…。
メガンテを唱えてアバンが散ったのは、アニメで第5話、漫画ですら第12話。
こんなに短い登場期間だったのに、あまりに好きになりすぎてポップと一緒に号泣してしまった。
でも、好きにならない人いないでしょこんなの。
師匠のお手本だよ。
フリーザ様を理想の管理職とか言ってる場合じゃないよ。
・根拠のあるスパルタ指導
・周囲を緊張させないおどけたキャラクター
・細かな成長・長所を見逃さず本人を最も後押しする形で伝えるフィードバック(ダイは健やかに育ったからシンプルな褒め伸び、ポップは卑屈な性格のプレッシャーにならない距離感での「見てるぞ」を伝えるイジり)
・言葉に説得力を与える圧倒的戦闘力
・アバンストラッシュ!!!!
・キーフレーズの言葉選び(力強い言葉だからこそ、本人亡き後も弟子に影響を与え続ける。「力なき正義もまた…」とか「修行で得た力というのは…」とか。言葉選びのセンスがあるからレスバも強いんや。)
・敗北を察しても折れずに笑顔で味方を鼓舞する心の強さ
・ベストを尽くした上での最後の手段としての自己犠牲
アバン先生になりたい人生だった…
ハドラー
「先代魔王」って概念、この時代に(ry
敵なのにかっこよかった。
「おれは中間管理職になったのだ!(要約)」って宣言した割にそれを指摘されて逆上する超小物ムーブかましてたのに貫禄があった。
「こいつが魔王だった時代、勇者側楽勝やんけ」とは思わせないカリスマ性がちゃんとあった。
・「武人の誇り」というよりは「強者の余裕」を見せつつも、ダイの危険性を見て確実に排除しようとする判断力
・敗北の後でも、冷静にダイの強さを分析し脅威と認める度量
・武人気質のクロコダインをやる気にさせるため、自らの恥を伝えてでも具体的な危険性を示して任務に当たらせる指示力
ダイの強さが底知れない反面、このハドラーが心酔する大魔王バーンとはどれだけの強さなんだとも思わされ、この先の展開から目が離せない。
その他
ポップの人間臭さ、ダイへの期待感、マァムの男前っぷり、ブラスじいちゃんとの肉親の絆、魔族のくせに意外と組織のしがらみにとらわれている敵陣営、ただ出てくるだけでこちらをSHT(スーパーハイテンション)にしてくれるドラクエのモンスター達と、画面から幸せが溢れて止まらない。
まだ序章に過ぎないのは明らかなのに、とんでもない面白さ。
履修できて良かった!!!
おわりに
今回、ダイの大冒険を見ることにしたのは、鷹嶺ルイさんが同時視聴を企画したから。
同時視聴とは、配信者と視聴者がそれぞれ同じアニメなり映画なりの映像作品を手元で見ながら感想を述べあう配信のこと。
好きな作品を好きな人達と見られるんだから当然楽しいんだけど、今作は、散りばめられたドラクエ要素にニヤリとしながらドラクエ好きの皆様とそれを共有できるという、ダイの大冒険ならではの楽しさがありました。
ドラクエ未履修から1→8まで順番にクリアし、9も終盤を迎えたルイ姉が企画したこの同時視聴は、ダイの大冒険を最も楽しめるコンテンツと言っていいのではないでしょうか。
何より、長編アニメに手を付けるのは時間的に相当の覚悟が必要なところ、視聴に踏み切れたのはこの企画があったからに他なりません。
ダイの大冒険おもしれえよ〜。
ルイ姉、ルイ友の皆様、ありがとうございますm(_ _)m