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【解説編①】エフィカシー(自己効力感)

前回は私が学んでいるコーチングについてまとめました。改めて私が学んでいるコーチングは「マインド(脳と心)の上手な使い方」を伝えることでクライアントを成功に導きます。そのマインドのカラクリをセッションの中で伝えるわけですが、いくつかキーワードとなる言葉が出てきます。それらキーワードをいくつかに分けて解説していきたいと思います。今回は表題の通り、エフィカシー(自己効力感)について解説していきたいと思います。

エフィカシー(自己効力感)とは

エフィカシー(自己効力感)とは、やったことがない(経験したことのない)ことに対する達成能力の自己評価を意味します。聞き慣れない概念になりますが、具体的に考えると非常にシンプルです。例えば、会社員Aさんが人事領域の仕事をやったことがない状態で、人事部長に任命されたとします。そのときに、Aさん自身が「自分ならやれる!」という状態であればエフィカシーが高いと言えます。逆に「自分には無理だ…」という状態であればエフィカシーが低いと言えます。

エフィカシーがゴール達成のために最も重要

ゴールは現状の外であり、ゴール設定時点で達成までのプロセスは見えていません。そのため、その人自身に必要なリソースや能力は備わっていないという前提からスタートします。それを達成しようと思うとエフィカシーが高い状態でなければゴールに向かうことはできません。上の例に照らし合わせるとAさんが人事部長を目指そうと思ってもエフィカシーが低い状態ではゴールまで到達することはできないでしょう。


ここで注意したいのは、必要なリソースやスキルが備わればゴール達成できると思っている人はエフィカシーが低いということです。条件や前提が整ったら達成できると考えるのは当たり前の話で、ゴール達成までのプロセスが見えないレベルのゴールを設定したとしても、絶対に達成できる!と思える状態が「エフィカシーが高い」と言える状態です。

コーチはエフィカシーを上げるサポートをする

改めてコーチングは「マインド(脳と心)の上手な使い方」を伝えることでクライアントを成功に導きます。そのために、まずはWant toを特定してクライアントがエフィカシーの高い状態にします。そうすることでどんなに高いゴールが設定されたとしても「絶対に達成できる!」という心理状態になります。

次回について

エフィカシーの高い状態になるためにはWant toと深く接続したゴールを設定する必要があります。ただし、そのゴールはスコトーマと呼ばれる心理的盲点に隠れていることがほとんどです。次回は心理的盲点(スコトーマ)について解説していきます。


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