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【解説編④】セルフトークについて

前回はコンフォートゾーンについて解説しました。我々の脳はコンフォートゾーンを同時に2つ取れないことを利用してゴール達成までクライアントを導きます。しかし、コンフォートゾーンをずらしたとしても様々な外圧によって現状に引き戻されることがあります。今回はその外圧とそれを跳ね除けるセルフトークについて解説していきます。

現状に引き戻そうとする外圧

コンフォートゾーンは我々の脳では2つ同時に取れませんが、周りの人も私自身に対するコンフォートゾーンを持っています。

例えば、私がゴール設定をしてゴール側にコンフォートゾーンが移ったことで全く別人のように行動し始めたとします。すると、私の妻や家族はどうしてしまったのだろうとざわつき始めます。「やめてほしい」、「今やらなくてもいいじゃない」といったことを私に伝えてくるでしょう。そうすることで私の心境は「やっぱり自分にはできないかも」、「今はやめておこう」といった感情が湧いてきます。最終的にはゴールが本当は達成したくないものかのようにすり替わってしまいます。

何度考えてもゴール自体が達成したいものだった場合、周りからの意見は威圧となって私のゴールを阻害しました。このような外圧をドリームキラーと言い、それらを跳ね除けられるような術を持っている必要があります。

セルフトークとゴール達成

ドリームキラーを跳ね除けるためにセルフトークを変える必要があります。無意識レベルで自分が自分に投げかけている言葉を変える必要があります。我々の脳は言葉→映像→感情という順番で情報を処理します。例えば、快晴という言葉を聴覚で受け取って快晴な青空を情景として脳内で思い浮かべて綺麗だと考えるのです。

この原理原則に基づいて、ゴールに接続した言葉にたくさん触れるように日常をデザインします。そうすることで自分の判断1つ1つを決めているビリーフシステムが書き換わっていきます。我々の脳は判断1つ1つに対して吟味して決めているわけではありません。例えばコーヒーと紅茶どっちが良い?と聞かれた時にどちらか片方を選ぶのか、どちらの選ばないのか決まった答えをすでに持っています。その決まった答えを口に出しているだけに過ぎません。

このビリーフシステムがゴールに最適化された状態に書き変わることで、どんな外圧が発生してもゴールに向かっていける状態になるのです。

セルフトークを変える

我々の脳は無意識レベルで1〜2秒ごとの頻度でセルフトークを行なっています。そのため、「〇〇を意識しよう」や「〇〇になったら△△と思うようにしよう」といった意識するレベルではセルフトークは変わりません。無意識にセルフトークが変わる仕掛けを用意する必要があります。例えば、一流のコーチになりたいと思っていた場合、パソコンのパスワードを「ichiryunocoach」と変えてしまうのです。それに加えてスマホやパソコンのホーム画面でもそれを想起させるような言葉や図を設定するようにします。すると、日常的に意識しなくても(無意識に)想起できるので、自分が自分に語りかける言葉が変わっていきます。

これから

このようにセルフトークを変えることによってゴールに向かって能動的に動けるようになります。次回はこれまで解説した内容をもとにゴール設定について解説していきたいと思います。

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