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読書についての悩み

去年の下書きが残っていたので放出する


 図書館へ行くとあれもこれもと欲張って、貸し出し冊数の上限ギリギリまで借りてしまう。エッセイや小説、レシピにガイドブックに漫画……目についたものを手当たり次第借りている。貸し出し期間は2週間。
 私の住む町の図書館に関してはWEB上で延長手続きができる。最近はそれを利用して延滞を免れているが、ずるずる期限を過ぎてしまうことが多い。いちおう後ろめたさはあって早く読んで返さねばと思うのだが、逆に焦って余裕が失われてしまい、結局読まずに返すことも多かった。
 
 読むときは本を5冊も6冊も並行して読んでいることが日常だ。調べると並行読書といってお薦めされている読書法らしいが、本当に良いのだろうか。20冊以上を借りたときなんか、返却期限に間に合わせなければと焦ってしまい、ろくに内容が残らない(さらに延滞する)。そんなことばかりしているから癖になったのか、一冊の本に集中できない。メモをとりながら読むという挑戦もしたが、なんと面倒なこと。そういえばメモをするのも苦手だ。
 私の友人はメモをよく取る人で、読んだ本について細かく記録していて尊敬する。メモを取らなくても、「ちゃんと」本を読んでいる人と話すと自分が情けなくなってくる。
友「こんな本読んだ」
私「あ、それ前に私も読んだ」
友「そうなんだ。このシーンがさ…」
私「(あったっけ…?)」
この有様だ。読んだのが5年以上前だったりもするので普通に記憶に残っていない時もあるが、近い時期に同じ本を読んでいても、人に比べて頭に残っているものが圧倒的に少ない気がする。なので「本当は読んでないのに適当に話を合わせた人」のようになってしまう。
 短期間に読み返すこともあまりしない。読んだら次!次!と、数をこなす競技のような読み方になっている。同じ文章をなぞるのはつまらないし、感動や驚きがあった本ほど、初回以上の楽しみを得られないように思ってしまう。もはや苦痛だ。他に読んでいない本があるなら早く読みたい。
 
 時間がどんどん早く過ぎていく中で、一冊の本で止まっていたらすぐに死んでしまうような焦りを常に感じていて、そのため浅く広い読書になっているのだと思う。人生への焦りが行動を空回りさせているのだ。本当は一冊ずつゆっくり読みたいし、気になったところをメモしたり読み返したりしたい。しかしなんかもうそういう余裕がない。楽しんではいますが。

 対策として最近は、時間のかかる本は移動時間限定にしている。ほぼ毎日何かしらの用で電車に乗るので、この方法はなかなか成功している。今後の目標は、とりあえず図書館で一度に借りる冊数を減らすこと。

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