もっと人間は泣きながら生きてもいいんじゃないか。
私は生まれるとき、へその緒を首に巻き付けていて、生まれても泣くことがなかったそうです。
赤ちゃんは、生まれてすぐに泣かないといけないらしく、私は生まれてすぐに逆さづりで無理やり泣かされたそうです。
私は時々、現代に生きる多くの人々が、そのような状態になっているのではないかと思うのです。
泣きたいほどつらいのに、泣くことが許されない風潮に毒されて、ついには泣くことが出来なくなるくらいに心がマヒしてしまう。
そのような残酷な、風潮が当たり前のようにまかり通っている気がします。
とにかく前向きに、ポジティブに、他人に迷惑をかけないようにと。
しかしながら、私たちはどうして生まれるのかもわからないまま、無理やりこの世に生を受けます。
母親の体を借りて、他人の力を借りながらこの世に出て来て、そして泣き叫ぶのです。
前向きに、ポジティブに、他人に迷惑をかけずに生まれてくる赤ん坊なんてたぶんいないでしょう。
そう思うと私たちの基本は、他人に迷惑をかけながら、どうして生きるのかもわからずに、泣きながら生きていくということかもしれないです。
他人に頼ってもいいし、苦しかったら泣けばいいのです。
それこそが健全な生き方だと思いませんか。
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