【詩のようなもの】双六

サイコロを降れば 振り出しに戻る
ババ抜きすれば ババを引く
いつも選択すれば 悪い目ばかり選ぶ
そうなると身を引く癖がついて
自ら損を選ぶ それで良いとカッコつける
惨めな事は良くわかっている
人生もサイコロの目の通りなら
サイコロを振る自分の責任なのか?
転がるサイコロの運命か偶然か?
どっちにしろ期待はしない
期待した分 ハズレ目だと落胆も大きい
普通で良いのに 中間 真ん中 ごく普通
それさえも選ばせてくれないのか?
波も流れもない水溜り
雨が降れば波紋が広がるだけ
それは自らの意思でなく雨粒の偶然からなる波紋
避けて通られ やがて消えゆく水溜り
せめて双六なら 振り出しに戻ればやり直しができるのに......
サイコロの目は 一マス戻るとか一回休み
大金持ちとか 野垂れ死ぬとか
極端なのも遠慮はするけど
せめて笑顔で『あがり』に着けたら
その為に生きているんだろうな
だったらサイコロも 単に振るだけじゃなく
念を込めて力強く振ってみようか
期待をしてみようか?
多少の落差も楽しむのが双六だもんな

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?