【詩のようなもの】木こり

森の奥深く
一人の年老いた木こり
愛おしさをなくして
一人を選び奥へと潜める
寂しさは無い
鳥達の囀り
樹々のざわめき
緑と青の色合い
雨粒の奏でる音は安らぎ
星空は愛しさを思い出させてくれる
森の奥深く
一人の年老いた木こり
今日も耳をすませば
微かに聞こえる斧の音
雑踏の中の町人には聞こえない
雑踏の中に寂しさを感じ
悲しみと共に森の手前まで進む
やがて微かに聞こえる斧の音
木こりの話を想い立ち止まり
踏みとどまるかのように
雑踏へと戻る

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