【詩のようなもの】二面性

ショックだった
心が割れた
片方は『優しくなりたい』と自責が渦巻く
片方は『傷つけてやれ』と刃先を向け煽ってくる
二つの反する心が
どちらも ありのままで
どちらも 笑いかけて手を差し伸べてくる
結局はいつものように
割れた心を置いてきぼりで逃げる
自分のゲージの中
誰も入れないゲージの中
膝を抱えて目を強く閉じて耳を塞ぐ
構わないで欲しい
構わないから
寂しい
話しかけないで
話しかけないから
話したい
見ないで欲しい
見ないから
見たい
もうほっといて欲しい
人畜無害でいるから
………ほっとかれてると辛いのは
いつか慣れると思ってたのに………

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