【詩のようなもの】恋をした

爪切りが爪に恋をした
伸びるたびに
切って整えてる内に
淡い恋心が芽生えた
だけど君はいつからか
僕を遠ざけた
ネイルショップに心奪われ
煌びやかに変わってゆく
あの頃の少し深爪気味の君は
もう居ない
長く伸ばし キラキラと着飾り
毎月の様に店に通う
悲しいのに苦しいのに切ないのに
美しく輝く君に心奪われたままの僕なんだ

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