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風吹き荒ぶ嶺の桜の花
5月も終わろうとする週末、那須岳に登ってきました。
北温泉から中の美しい橅と白樺の森を通って中ノ大倉尾根から山上に。
![嶺桜2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/79704109/picture_pc_0d798c536bc592a49872a6f903999da4.jpg?width=1200)
那須岳は強風の地。この日も麓に停めた車が揺れるほどの強風。森林限界を抜けた空間は体感で風速30m/sはあろうかと言う風が吹き荒び、ハイマツか笹しか生きられないような世界。その世界でところどころに淡く白と朱の色がたなびいていました。それが嶺桜。
![嶺桜3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/79704371/picture_pc_4fc95139d3f0d3f9d10067a031516965.jpg?width=1200)
カメラを構えても保持できず、アウターシェルが破れんばかりにバタつく爆風の中。そんな環境を耐えて可憐に咲く桜に心が熱くなってしまいました。
![嶺桜4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/79704513/picture_pc_888f2f9a357710a6cbed3bd397b3c3d0.jpg?width=1200)
山桜や枝垂れ桜が好きな私。それらの桜や寒緋桜、染井吉野のような華やかさがあるわけではありません。おそらく下界で咲いていても気づくことすらなかったかもしれない。
しかし、こんな過酷な環境でも生を放っているその姿に心が奪われたのかもしれません。別名は高嶺桜(タカネザクラ)。高嶺の花?
思いがけない今年最後の桜の花見。思い出深い山行となりました。
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