見出し画像

森の香り

 先週歩いた甲武信ヶ岳周辺の奥秩父や、北八ヶ岳、南アルプスなどの亜高山の針葉樹林を歩いていると、時折、芳しい香りがしてきます。その香りがとても好きです。スパイシーな香りと言うのでしょうか。胸いっぱいに吸い込みます。
 毛木平から歩き始めて、十文字峠から武神白岩山辺りはコメツガが優勢です。このコメツガの林相も好きなのですが、三宝山付近に至ると苔むしたシラビソの林となり、その白っぽい樹皮の趣に、鬱蒼とした樹林帯ながら爽やかさを感じることができます。シラビソの漢字は白檜曽でしたね。
そんな中で、漂う芳香。

 シラビソとオオシラビソでは香りの強さと種類も異なるようです。東北の豪雪地帯にはオオシラビソが多いとか。木の匂いの違いを感じながら山を歩くのも楽しいかもしれませんね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?