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【バチェラーのネタバレ含む】子連れ結婚の基礎知識と幸福のチャンスについて申し上げたい

バチェラー・ジャパン シーズン3 エピソード8を観た。

ネタバレを含むのでちょっと空行を入れる。観てから読みたい人は一旦ここでこのページを閉じて頂きたい。





見る?

見る?

ほんとに見ちゃっていいの?

ネタバレ含むだからね?




(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!




(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!





はい、では書かせて頂く。

「父親になる自覚が自分自身の中に見えていない」

今回のバチェラー3 シーズン8では、子持ち・離婚歴ありの田尻夏樹さんが落ちた。

バチェラーは、「父親になる自覚が自分自身の中に見えていない」という理由を語り、田尻さんへバラを渡さなかった。

この言葉をストレートに言える、バチェラーの度胸は素晴らしいと思う。

しかし、一点、検討して欲しかった道がある。「父親にならずに結婚する」という選択肢だ。

妻が子連れ結婚でも彼氏が父親になる必要はない

実は、子連れ結婚する場合でも、結婚相手は、既に居る子の親になる義務は無い。

今回の場合、バチェラーは、田尻さんと結婚したとしても、颯くんの父親になる必要は無かったということだ。

これには、2つの論点がある。法律面と感情面だ。

父親にならなくてもいい理由 法律面

法律上、結婚と養子縁組は、全く別の手続きだ。結婚して夫婦となっても、その子と養子縁組をしなければ、その子の親にはならない。

養子縁組届を出さなくても、結婚届は出せるし、受理される。だから、親にならずに結婚はできる。

ただそれだけの話だ。だから、法律の理屈としては、必ずしも父親になる必要はない。

父親にならなくてもいい理由 感情面

重要なのは感情面だ。

片方が子連れのカップルがいて、双方で愛し合っているけれども、子どもとは、まだ十分な信頼関係ができていなかったとしよう。

愛し合っているから結婚したい。でも子どもは彼を父親と認めないかもしれない。その時どうするべきか。

私の考えとしては、まず結婚し、養子縁組はしないでおく、というのが良いと思う。結婚はするけれども、子の親にはならないということだ。

一般的には、結婚しても子どもの父親にならなかったとしたら、薄情者だと思われるだろう。

しかし、子どもからすれば、いきなり現れた男性を父親と認めろと言われても、おそらく混乱し、不快に思うだろう。

自己決定が幸福度を上げる

最近話題になったニュースで、「所得や学歴より『自己決定』が幸福度を上げる」というものがあった。

子から見て、誰を父親と認めるか否かの選択は、とても大きな選択であり、自己決定するべきものだ。

だから、子が心から「この人は私の父親にふさわしい」と感じられるようになってから、法律面の手続きをしたほうが良い。

バチェラーは、バチェラー自身と子ども双方の自己決定の機会を逃した。この観点に着目して考えると、もったいないことだ。

「父親になる自覚が自分自身の中に見えていない」という理由は、確かにもっともなことだとは思うが、その先には自己決定があり、自己決定には幸福が伴う。

たとえ、子から親に選ばれなかったとしても、少なくとも子の幸福度は増すだろう。子が、自分自身の意思を尊重されている、と感じることができるからだ。

血縁者としての親と自己決定

また、少々書きづらいが、この観点で言うと、血縁者としての親を持つ子は、自分の父親、自分の母親を自己決定していないと言える。

この自己決定幸福論のみを踏まえると、親が血縁者のみの子は、幸福度を上げるチャンスを逃しているとも言える。自分自身で親を選択したほうが、幸福度は上がるだろう。

子連れ結婚はいいぞ

この文章を書いている私は、妻が子連れ結婚だ。娘が小学4年生になる4月に結婚した。

私は娘に、父親として明確に選択された。娘は、私を父親にしたい、と言ってくれた。私も、娘を私の子としたいと思えた。

私はこの点で幸福だった。たぶん、娘もまあまあ幸せに育ったと思う。今は既に就職して家を出た。

この幸福は、娘と私が互いに自己決定したから産まれたものかもしれない、と、今となっては感じる。

私は子連れ結婚当事者で、その上で子連れ結婚は良いぞ、と書いているから、これは私のポジショントークである面は否めない。

また、私も娘の頭の中を読めるわけではない。娘の本音は違うかもしれない。実際のところはわからない。

ただ、少なくとも私は、この娘を自分の子にできて幸せだった。

この娘を自分の子にできて幸せだった、という私の感情は、娘の人格によるところが大きいとは思う。

しかし、この自己決定幸福論の観点での「幸福の底上げ」のようなものも、あったように思う。そしてそれは、おそらく小さいものではなかった。

だから、私としては、子連れ結婚はいいぞ、と言っておく。

子連れ結婚は、構造的に、自己決定が伴う場合が多い。だからたぶん、幸福になる可能性は高くできる。

子連れ結婚で迷っている人がいたら、「そこには自己決定のチャンスがあるぞ」と言って背中を押したいと思っている。

2019.10.19 追記

法律上の手続きや実運用・実体験などの情報が欲しい方は、新川てるえ氏の著書を読むと良いと個人的には思っている。

新川てるえ氏は、ご自身が複数回の離婚を経験し、「結婚したけれども子の親にはならない」ということも選択したことがある。

複数回の離婚、というところで、氏に嫌悪感を感じる人も少なくないとは思う。

しかし、これらのご著書は貴重な現場の情報であることには間違いない。私としては強くお勧めする。おそらく図書館などにも置いてあることが多いだろう。パラパラとめくってみてはいかがだろうか。

↓たぶんこれが一番読みやすい。

以上。

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