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ワクワクスイッチ®︎No,5 目標設定技法

『人の行動の多くは目的を持っており行動は意識的な目標によって方向づけられる』 (Locke & Latham, 1985)

この時期、新チームに移行していくチームも多いのではないかと思います。
そこで大切になってくるのが目標設定。

目標設定は、アスリートの練習への継続的な取り組み姿勢や、試合に対する明確な競技行動を生み出し、「やる気」を高める効果があります。

目標が不明確なまま取り組んだアスリートは、追い込まれると途端に思うようなプレーができなくなることがあり、その原因が目標設定の誤りにあることが多いです。

正しい目標設定こそが、自立・自律した選手を育て、その先に結果がついてくるものだと私は思います。

スポーツメンタルトレーニング教本   

日本スポーツ心理学会〔編〕

目標設定には、「外発的動機づけ」を「内発的動機づけ」に変えるという目的がある。その場合、アスリートが、自分で決めた目標に向かって努力できる状態をつくりだすことが必要である。

目標設定の原理・原則 (石井,1997)

1.一般的で抽象的な目的ではなく、詳しくて具体的な目標を設定する
2.現実的で挑戦的な目標を設定する
3.長期目標も大切であるが、短期目標を重視する
4.チーム目標よりも個人目標を重視する
5.勝敗目標よりもプレー目標を設定する
6.目標に対して、その上達度が具体的かつ客観的に評価されるよう工夫する

目標設定の実践例 (岡澤,2005)

1.具体的目標の設定
  勝つためにどのように頑張れば良いかを明確にする。明確にできると内
  発的動機づけが高まる
2.目標達成のためのシュミレーション
  
結果目標の実現には、「どのような選手になるのか」そのために「どのよ
  うなトレーニングを行うべきか」
3.勝敗目標とプレー目標
  
勝敗目標よりプレー目標(私は大きな目標(結果)と小さな目標(手  
  段)に分けている))を重視すべきである。他の多くの研究結果もこのこ
  とを支持している
4.理想目標と現実目標
  
その目標(理想目標)達成のためにはどんな選手になるべきか(現実目
  標)心・技・体に分類して明確にする。そして、それを達成するために
  どのようなトレーニングが必要や工夫が必要かを明確にする

目標設定は、全てのアスリートに有効な心理的技法の1つである。目標設定を行うことで、アスリートがどのレベルで悩んでいるのかが的確に理解できる。

目標設定は、特に自立したアスリートへ導くために有効であり、これは強制されず、自ら進んで練習やトレーニングに取り組み、競技に内発的に動機づけられたアスリートになるからである。


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