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僕の2020年ベストミュージックBEST10!!!

 こんがお!

 どうも、苗輪和音です!


 今年最後の記事ということで、何をしようかな〜と考えてた時に録画してた「関ジャム」でこの企画をやってるのを観たのでやろうと思います。

 自分なりにBEST10を考えたら売れ筋のばっかになってしまい一瞬「これ出す意味あるか……?」と考えたりもしたのですが、自分の2020年のログとして残すだけ残しておくことにしたので「もっとあんま人が知らんような曲を出せよ!」と思われるかもしれませんが、勘弁してください……。BEST20とかに広げたら多分入るから……ね!

 あと自分がよく聴いてる曲がマイナーかどうかってあんまり意識しなくないですか?意識したことないのでそもそも分かんねぇ〜のでホント勘弁してくださいね〜


 では、本題へどうぞ!


和音のBESTミュージック2020!!!


10位 世界はファンシー / UNISON  SQUARE GARDEN

 10位は、UNISON  SQUARE GARDENのニューアルバム「Patrick  Vegee」に収録されているトンデモ難易度楽曲「世界はファンシー」

 ランクインした理由は、凄まじく難易度が高い楽曲をさも簡単なように演奏し歌っているこの3ピースロックバンドのレベルの高さにビビり散らかしたという事がまず一つ目。

 そして何よりUNISON SQUARE GARDENが持つ「POPとROCKの超絶バランス感覚」が遺憾なく発揮されている事が一番大きいです。

 というか今までに比べてバランスレベル上がってません?こんなバランス感覚が研ぎ澄まされてる事ある?綱渡りの綱の上をデッカイ青龍刀振り回しながら走ってきてますよ?

 曲だけを聴くとめちゃくちゃROCKでUNISON  SQUARE GARDENの音があるんですけど、そこに入る歌が凄い。歌い方も声質もどちらかと言えばROCKなのになんでかPOPさがあるように聴こえる。意味不明。素人には全く分からない音楽科学が完成した結果がこの曲に詰まってる気がする。凄い。


9位 赫い夜 / TOOBOE

 9位は、以前別の記事で紹介させていただいたjohnTOOBOE名義での初歌唱楽曲である「赫い夜」

 今年、というか近年の日本のポップスは昭和の歌謡曲のエッセンスが取り込まれてる曲が多い気がしています。実際このランキングでも後でまた歌謡曲の雰囲気がある曲が登場するのですが、この曲は特に良いと思ったのでランキングに入って来ました。

 TOOBOEの元々のポップスの才能に「昭和の歌謡曲エッセンス」という言わば日本のポップスの源流とも言える物が加わればそりゃより高い場所に行けますわ、って感じですよね。

 ただ曲が良いってだけじゃなく、しっかりと歌詞も素晴らしいのも魅力の一つですよね。一回聴いただけではあまりピンとこない表現も考えながら聴くと更に魅力が増してくるんですよね。

 シンガーソングライターのとんでもないポッパー(造語。凄いポップスを創る人の事)が世界に発信しだしたのでもうそろそろ世界が変わるんじゃないか?


8位 アカシア / BUMP OF CHICKEN

 8位はポケモンとコラボしたBUMP  OF CHICKENの新たな神曲「アカシア」

 この曲が入ってきたのはもう完全にBUMP OF CHICKENとポケモンが大好きだからです。この曲のどこが凄いとか色々けど一番の理由はもう完全にどっちも大好きだからです。けど皆好きでしょ!?ねぇ!?

 そもそもの話、BUMP OF CHICKENの音楽とポケモンの親和性ってだいぶ高いんですよ。どちらも弱者が成長する過程を描いているので、かなり良いんですよ。それにBUMP OF CHICKENはタイアップ曲を作るのがめちゃくちゃ上手いんですよ。漫画・アニメ・ゲーム大好きで大人になっても漫画の貸し借りをするくらいの人たちが持てる力をフルに使い作品を尊重して曲を作るのがBUMP OF CHICKENです。フロントマンを務める藤原基央はエヴァの綾波レイが好きすぎて綾波に向けた歌を書いて歌ってCDとして出すくらいのバンドです。

 そんなバンドが今回「ポケモンの為に」と曲を作ったんですよ。ポケモンを愛する世界中の全てのポケモントレーナーたちに響く歌を作ったんですよ。もう完璧です。

 しっかりとポケモンにフィーチャーした内容で、この曲を聴くことにより今までポケモンと一緒に冒険してきたあの世界の解像度が一気に上がりました。1080pが8Kになりました。そして何より良いのが曲中で一度もポケモン関連の言葉が出てこない事です。描かれているのは一貫して「僕の隣にいる君と君の隣にいる僕」なんです。これはただポケモンプレイヤーを喜ばせるための歌なんかではなく、「ポケモンと生きていたあの時間、誰もが感じたあの高揚感と感動」を歌っているんです。タイアップソングの鑑です!!!新たな金字塔です!!!


7位 群青 / YOASOBI

 7位は、昨年「夜に駆ける」で大ブレイクし今年の紅白に出場する事も決定した超大人気ユニット・YOASOBI「群青」

 今書いていて気付きましたけど、連続してタイアップ曲ですね。それだけタイアップって強いんですよね。特にCMに起用されると格段に聴く機会が増えますから、それもあってのランクインです。

 とはいえ、もう単純に大好きですこの曲。YOASOBI特有のサビに向かってドンドン大きくなっていく感じがより顕著に現れている反面、同じくYOASOBI特有の2番でいきなり転調してテンポ変わる感じは無いのが一周回って新鮮で良いんですよ。

 そして歌の拍の取り方がちょっとロウなのも良いんですよ。単純にカッコイイ。単純にカッコイイってすごく大事で、カッコイイとつい歌いたくなっちゃうじゃないですか。その「つい歌いたくなっちゃう感じ」はポップスで凄く大事な気がしていて、その感じが多ければ多いほどポップスとして最高なんだと思います。

 しかも歌詞がイイ。今年はいろんな人が世界規模の困難に直面し、思い通りの事が出来なかった人もたくさんいたと思います。その中でも学生は特に大変で辛い思いをした人が多かったのではないでしょうか。突如として目の前に現れた全体像が把握できないくらい大きな壁にぶつかり、そこにあった筈の道がなくなってしまう事を経験したこともあったと思います。この曲はそんな人に希望と勇気を与えてくれる曲です。君にしか出来ない事、君の本当の声を響かせていってください。応援しています。


6位 かつて天才だった俺たちへ / Creepy Nuts

 6位は、今や音楽番組だけではなくバラエティ番組にも引っ張りだこな世界一のDJ・DJ松永と日本一のラッパー・R-指定のヒップポップユニット・Creepy  Nuts「かつて天才だった俺たちへ」

 ぶっちゃっけ今年以降の音楽業界にめちゃくちゃ影響を与えまくっている気がする。そのくらいインパクトがあったと思うんですよ。万人受けする耳馴染みの良いポップスがいっぱい生まれているこの時代でも実力と努力があれば日本伝来以来ずっとアングラなイメージのあったヒップポップが昼夜を問わずテレビやラジオから流れる状況を作り出せる!という事を示す事が出来たのは凄い功績だと思います。

 これをCreepy Nutsのお二人に見られたらめちゃめちゃ「いやいやいや!」と言われそうなので絶対に見ないで欲しいんですが、本当にヒップホップ、ラップという文化を若い世代を中心に幅広い層に認知させてくれた事はもうこれから日本の音楽文化を語り継いでいく上で必須なくらい重要だと思います。

 しかもサンプリング元(曲の元ネタ)が存在せず、トラック(メロディー)をDJ松永が自作してるのも天才的なんですよ。僕もCreepy  Nutsの出演している媒体を全部チェック出来ている訳では無いのでもし言及されていたら申し訳ないんですが、ウッドベースが印象的なトラックはタイアップ先が大学だったからなのかもしれませんね。ウッドベースって理知的なイメージがある音じゃないですか。だからより合ってますよね。

 そして何より攻撃性を抑えに抑え、誰かの背中を押すことに特化したR-指定のリリックも天才的だと思います。若者たちに「悩めるだけ悩め!どっちみちイバラのある道なんだ!悩めるだけ悩んでやれる時が来たらぶちかましてやれ!」と諭してくる感じ。これも今年だからこそ出来た曲なのかもしれません。今まで業界に食らい付いてきたR-指定だからこそ書けるリリックは国語の教科書に載せても良いんじゃないかなってくらい良いので知らん人は聴いてください。


5位 うちで踊ろう / 星野源

 5位は、恐らく2020年で一番みんなが楽しんだし耳にも目にもした楽曲なのではないかと個人的に思う星野源「うちで踊ろう」

 マジで春から夏くらいにかけてめちゃくちゃ聴いたと思うんですけど、これも今年だからこそ生まれた名曲だと思うんですよ。皆が突然の巣ごもりや数々の自粛で完全に家にいることにネガティブになっている中、少しでも家にいる事にポジティブな意味を持たせてくれたこの曲はそれだけで充分2020年を代表する曲だとは思うのですが、それだけではありません。

 まずもう「楽曲のカバーやアレンジなどを動画サイトに投稿するのを全面的に許可しているという点」は画期的だと思います。当たり前ですが著作権フリーでも無い限り、基本的には著作権を守るための法律が発動するので最悪お縄を頂戴されます。しかしこの曲は星野源がガイドラインに則った使用なら許可しているので曲を超広範囲に広めやすいというめちゃめちゃ最高な利点が存在します。

 次に「1分ほどのギター弾き語り」だという点も最高です。これがアカペラならアレンジで伴奏を作ろうとしたりハモリを加えたりが自由すぎて大変だったと思います。簡単にでも伴奏とギターの運指が動画に映っているとそれだけでそれだけで格段に広める時の楽さが違います。譜面に起こすのもめちゃくちゃ楽になりますからね。これがあるのと無いのとでは絶対に違うかったと思います。

 最後は「ポジティブな歌詞」です。皆さんご存知かとは思いますが、歌詞がとても良いんですよ。かと言って「元気出そうぜ!」という熱血応援ソングとまではいかないという丁度良い温度感なのが心に響くんですよね。この曲により今年は今まで以上に歌の力を知ることが出来ました。最高です。本当にありがとう。


4位 I LOVE… / Official髭男dism

 4位は、佐藤健&上白石萌音が主演のTVドラマ「恋は続くよどこまでも」の主題歌にして2019年の「Pretender」「宿命」に引き続きメガヒットを記録したOfficial髭男dism「I  LOVE…」

 令和の最初の王道ラブソングはまず間違いなくこの曲だと思います。オープンに見えるようになった愛の形も増えてきて、実際にこの曲のMVにもある通りどんな形でも愛はあるんだということを示してくれたと思っています。

 もう曲自体もめちゃくちゃ良いんですよね。超絶キャッチーなのに古さを感じさせない。それどころか新しさを感じられるポップスとして完全に一等賞なんですよね……完璧すぎる……。

 あと歌詞の内容もめちゃくちゃ良いんですよ。「今までなんでもなかった僕の世界に君が現れてからもう僕の世界は変わってしまったんだ!」という一見するとそういう漫画の導入設定か?と思ってしまう内容なんですけど、そこからの愛を深めあっていく過程に愛が合ってめっちゃ良いんですよ。作中に登場する「君」の事を「イレギュラー」と表現しているのも他では中々見られない面白いものですので、マジで聴いてください。

 「愛」というものの形は人それぞれにあれど本質は普遍的なものなんだなと思いました。メンバー全員結婚してるバンドがこの曲を歌うからより意味が深まっているのでは無いかと思います。とか語ってしまって申し訳ないと思ってしまった。皆聴いてくれ〜!!!


3位 絶対零度 / 赤い公園

 3位は、ガールズバンド史、いや日本の音楽史に残るべき超絶技巧天才的ロックバンド・赤い公園「絶対零度」

 まず曲構成がおかしいんですよね。こんなに変則的な曲の展開をアニメとのタイアップでいいんだって聴いた時は思いました。イントロの中だけでテンポがドンドン変わっていってるしそこからAメロに入るなりゆったりとしたテンポになって歌に入っていくとかいう序盤からとんでもない構成の曲です。

 そこからもずっととんでもないんですが、そんな演奏も歌うのも難易度SSSな曲を完璧に歌い上げるのもおかしいんですよね。大好きな曲なのでもちろん僕も家で歌うんですけど、あんなにカッコよく歌えるものではないです。これは完全に赤い公園の石野理子の為の曲です。これはマジ。

 そんなに変則的で難しい曲にしてしまうと普通は「難解だなぁ」で終わってしまいがちなんですが、そこはやはり最強音楽家・津野米咲。アニソンで一番よく耳にする部分であるサビを凄まじくキャッチーにしているので難解で終わることがないんですよね。それが一番凄いかもしれない。難しくいて且つキャッチーになっているのがもうとにかく凄い。

 それだけ難しく曲を作ってしまうと演奏も綻びが出てしまいそうなんですけど、そんなことは全くなく、むしろライブでアレンジして演奏してたりするのでバンドとしてのレベルの高さも伺えます。そんな赤い公園がまたライブをするのを僕は気長に待っております!


2位 三文小説 / King  Gnu

 2位は、昨年に続き今年も現在進行形で世間を席巻し続けているミクスチャーバンド・King Gnu「三文小説」

 この曲を初めて聴いた時、度肝を抜かれました。曲の流れ、聴いた時の印象、声、演奏など全てが抜きん出ている曲を聴いた時って人間は恐怖すら覚えるんですね。レベルが異常なんです。全部。本当に。

 初っ端から最後までハイトーンが続くボーカル、世間としては2019年の「白日」で慣れてしまっている感がある気がするのですが、本当におかしいんですよ。何の基礎もない人がこれを歌うのはまず不可能だと思います。そもそも声が持続しません。声変わりしてないとか元々声が高いとかは関係なくひたすらに難しいんです。この曲めちゃくちゃ高い所で声の強弱をつけているなど難しいことが大量にあるのでボーカルに関してだけでも難易度SSSSSだと思います。

 そしてボーカル以外の演奏も曲想を大事に演奏しなければ上手いこといかないと思うんですよ。どの曲でもそうなんですが、この曲は特にそれも顕著だと思います。曲が超絶壮大な分、どこかがズレると全部がおかしくなるんですよね。それをテレビで見てるとキッチリ成功させている。そこにバンドとしての完成度とそれぞれのプレーヤーとしての完成度が垣間見えます。本当に凄い。

 今年下半期のテレビの音楽番組でよく見た曲ではありますが、本当に驚いたのが「バックバンドでオーケストラいないの!?」って所でしたね。ずっとオーケストラでの演奏がついてると思ってたら電子楽器を活用してたんですよね。ああいうプレイスタイルは知らないだけであるんでしょうが、それを知った時には「King  Gnu」というバンドの先の見えないポテンシャルの高さに釘付けになりました。凄い。


1位 青春病 / 藤井 風

 1位は、数年前からYouTubeでピアノ弾き語りカバー動画を投稿し続け遂にはフルオリジナル楽曲で武道館コンサートを成し遂げた若き天才・藤井風「青春病」

 恐らく今、若手のアーティスト・ミュージシャンで一番才能に溢れているのがこの藤井風だと勝手に思っています。この「青春病」を聴けば分かるかと思うのですが、一言でジャンルを捉えられないんですよね。めちゃくちゃ乱暴な言い方をすれば「ポップ」なんですか、しっかり聴くと「ジャズ」や「ハウスミュージック」、そして「歌謡曲」など藤井風自身が影響を受けた様々なジャンルの影が見える気がします。

 これを歌いこなすには相当の時間が必要だと思いますし、例え時間をかけて自分の体に歌を染み込ませたとしてもそこに「青春の影」や「青春をしっかり生きた故の儚さ」という想いが籠ってなければこの曲で人の心を揺さぶるのは中々難しいと勝手に思っています。まあ青春を謳歌出来なかった人間の戯言かもしれませんがね!

 藤井風独特の歌唱リズムと節回しも凄まじい才能で、桑田佳祐や山崎まさよしなどに代表される「モノマネして歌わないと上手く歌えない」ほど独自の歌唱だと思います。詞と詞の間に挟まる呼吸やリズムの為の声が完全にジャズなんですけど、そこにはジャズだけでなくポップスの歌い方やロックの歌い方、洋楽の歌い方が入ってきているので唯一無二の歌唱法に昇華されているのだと思います。

 そして何より歌詞の斬新さです。「青春」をテーマにするとどうしても「明るく、ポップにトんでる!」って感じの楽曲になるんですが、この曲はそうじゃないんですよね。聴いてもらって歌詞を見ていただければ分かると思いますが、「青春を生き抜いた人が懐古する内向的な歌詞」っぽく感じるんですよ。その「ただ青春の影を映すのではなく一種の俯瞰的視点で見ている」感じがとても斬新で今の若者に深く刺さったのかと思います。そして少し上の年齢層になるとどこか昭和の歌謡曲を思わせる歌詞に共感するのだと思います。

 是非、ご一聴ください。



 さて、いかがでしたでしょうか!書き終えて思ったんですけど、めちゃくちゃミーハーなやつのランキングみたいになってしまったのはちょっとダメでしたね。反省。

 でも、どの曲も良い曲でしょ!?凄いじゃないですか!!!全部の曲に才能感じてますよ!!!音楽の才能欲しいですよ!!!音楽サイコー!!!もっといろんな音楽聴こう!!!


 ここまで長文を読んでいただいてありがとうございました!

 これで2020年のnoteは終わりです。

 今年は皆様、本当にありがとうございました!

 それでは皆様、良いお年をお迎えください!

 おつがお〜!

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