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第1回 新人ボカロPを知ろうの会

 こんがお!

 どうも、苗輪和音です!


 私はボカロが好きです。

 唐突で驚いた方、申し訳ありません。けどボカロ、めっちゃ好きです。

 どのくらい好きかと言うと、TV番組でボカロの歴史が取り上げられた時に「これじゃ観てる人に1割も伝わんねえぜ!」と勝手に奮起して勝手に『超主観的ボカロ史』とかいう記事シリーズを作ったくらいです。

 そちらではだいたい300曲くらい取り上げているので、もし興味がおありの方はこちらからご一読ください。

 そんなボカロが好きな私ですが、ただ有名な楽曲や有名ボカロPさんが好きな訳ではありません。

有名無名関係なくボカロを使用した表現活動全般が好きで尊敬の念を抱いております。

 当たり前の事ですが、どんなジャンルも供給側にいる人が確固たる地位と実力を持った人たちだけでは永く続きません。「自分もやってみたい!」と飛び込んできてくれるニュービーたちが必要不可欠なのです。

 しかし、そんなニュービーたちも「自分の音楽を聴いてくれる人」がいてくれるから活動を続けていける訳です。(一部を除く)


 という訳で、今回はそんなニュービーたちの中で最近知ったYouTubeチャンネル登録者数5000人未満のボカロPたちを紹介させていただきたいと思います!

 一応、選出基準としては

●本記事執筆現在(2022.8.24)、ch登録者数5000人未満である事

●投稿されている楽曲が「音楽」として視聴に耐えうるものである事

●活動期間が3年以下である事

 の3点としております。

 それでは、紹介に入っていきましょう!

※各人のch登録者数は執筆現在のものです。

※並びは各チャンネルページ概要欄に記されているYouTubeアカウント作成日順となっております。


最近見つけたボカロPニュービーズ!(敬称略)


●スズナリネコ

・ch登録者数:1030人
・アカウント作成日:2019.9.30

 トップバッターはこの方!スズナリネコ
第1作目『夏枯れの花束』から第8作目『不器用症候群』まではどの作品もほぼ一貫してボカロver.人間ver.の2つのバージョンが投稿されています。   しかも楽曲だけじゃなくイラストや動画も全て自作という超人っぷりを発揮しています。
 初期の楽曲はポップなバンドサウンドを中心としたハイテンポな爽快感溢れる楽曲が多く、昔からボカロを聴いている人なら一抹の懐かしさを感じるかもしれません。筆者は個人的にパスピエっぽさがあるなと勝手に思っています。
 そして第9作目『ホロウリック・ホロウダンス』からはボカロver.のみの投稿となっており、これまでのバンドサウンドからよりポップさに振り切ったように感じます。
 新曲ダイスキアイロニーは、これ流行らなきゃ嘘だろと感じてしまうほどキャッチーなポップスとなっています。必聴です!



●過疎地

・ch登録者数:485人
・アカウント作成日:2020.5.1

 2人目はこの方!過疎地
 投稿されている作品数に対して登録者数が多い事からもその実力が伺えると思います。
 今のところ2作品のみしか投稿されていないのですが、その中にどんなボカロ曲から影響を受けたのかがなんとなく分かるような要素が含まれている気がするのは気のせいでしょうか。
 インストは勿論の事、ハイテンポに次々と韻を踏んでいく歌詞は聴いていてとても心地が良いものとなっています。
SLIPADANAMI、どちらの楽曲もオススメなのでどちらも聴いてください。
 これからどんな楽曲を世に送りだしてくれるのか、楽しみです!



●sukui

・ch登録者数:1320人
・アカウント作成日:2021.5.23

 3人目はこの方!sukui(wb)
 アカウント作成日は昨年ですが、第1作目『ガーベイジ』の投稿は今年に入ってから。そして最新曲『リベレイター』は第23作品目となっており、単純計算で1ヶ月に約3作品という実に驚異的なペースで投稿されています。しかもどの作品もクオリティが高いのです。
ピアノのリズム電子音の使い方コード進行など、個人的に2010年代後半~20年代のボカロの雰囲気を持つ楽曲が多いように感じます。歌詞の内容も分かりやすく現代的で、何かキッカケがあれば今以上に飛躍する気がします。
 オススメは午前四時二十五分バイラールです。この2作品のうち、どちらかだけでもハマればマイリス巡回オススメします。


●Se

・ch登録者数:2550人
・アカウント作成日:2021.7.28

 4人目はこの方!Se
 写実的な絵画のようなイラストと単色の背景が特徴的なサムネイル。そして短い再生時間ながらも中身が凄まじく詰まった楽曲たち
 ロックやジャズ、ポップスにクラシック音楽、ミクスチャーの影響もあるのでしょうか、時代を超えた様々な音楽要素が多分に含まれているように感じます。
 またギタリストの側面もあるようで、どの楽曲もギターの音色がボーカルのすぐ後ろにある気がします。楽曲によってはギターを前面に出す為にボーカルを使っているように感じるものもあり、作者のギター愛を感じます。
 どの楽曲も低音が心地良いので落ち着いて聴けます。
 オススメは『潜水艇』です。


●杏ノ雲

・ch登録者数:362人
・アカウント作成日:2021.9.23

 5人目はこの方!杏ノ雲
どの楽曲も非常に現代的で、再生後の歌入りがすぐだったり再生時間が短くなっていたりなどサブスク映えするようになっているように感じます。
 楽曲ごとのジャンルはポップロックやチル系など割とバラバラですがどれもクオリティがとても高いので時間があれば全曲聴いてみる事を強くオススメします。
聴けば聴くだけ「あとは楽曲が多くの人に注目されるタイミングさえあれば……!」と感じます。なんでこんなに登録者や再生回数が少ないのか不思議でなりません。みんな!聴こう!!!
オススメは『サンドプールにて』です。



●イバラナ

・ch登録者数:3590人
・アカウント作成日:2022.6.9

 6人目はこの方!イバラナ
アカウント作成日からまだ2ヶ月弱にしてこの登録者数。その理由は聴けば分かります。
 不穏な空気を感じさせながらも浮遊感のあるメロディーと歌詞ノリやすいリズム一貫したタイトルとサムネイルなど徹底的なこだわりを感じます。アカウント作成日も狙ってこの日にしたような気すらします。恐らく今年中にも広く知られるボカロPとなるのではないでしょうか。
 これは筆者の個人的な感想なのですが、この方の楽曲を聴いているとなんとなく昭和のエッセンスを感じるんですよね。森高千里が南沙織の『17才』をユーロビート調にアレンジしてカバーしたような、ああいう雰囲気を感じます。気になる。
オススメは『ブルースター』です。



●スイフー

・ch登録者数:6人
・アカウント作成日:2022.8.19

 最後はこの方!スイフー
 アカウント作成日が一番新しい事からも分かる通り正真正銘のニュービーです。
 しかしその実力は間違いない。聴いたら分かる。
第1作目『プチケーキは最初にカワイイ系のアコースティック楽曲かと思わせてからのサビで豹変というインパクト強めのギャップを持つ楽曲。このカードを最初に切ってきたという事実に気合を感じます。
 あとやはり第1作目にして「音の羅列」ではなく「音楽」として成立させている事も凄い。それが出来る時点で既にその辺のパンピーを超えているのだ。
 これからもドンドン自分の作りたい楽曲を作っていってほしいです。
 オススメは『プチケーキ』です。



以上、最近見つけたボカロPニュービーズでした!

 私が今回ここで紹介したのはたった7人です。という事はつまり世界にはもっとたくさんのボカロPニュービーがいる訳です。

 その誰しもが渾身の作品を携えて、今か今かと時を待っている。

 そしてこれからも増え続ける。

 ボカロの明日は明るいです。

 皆さんも時間のある時に是非ご自身の手で注目されるのを待っているボカロPやボカロ曲を探して聴いてみてください!

あなたの好きはあなたが見つけ出すものなのです!!!

 どんなに声が小さくとも「これすき!」と思えるものに出逢った時は迷いなくTwitterやインスタ、友人などに広めていってください!

そうすれば「あなたの好き」が「みんなの好き」になるかもしれません!

ニコニコ動画なら「VOCALOID」タグを投稿された順に並び変えてみるとかすると色々出てきますし、YouTubeでも「VOCALOID」タグや「ボカロ」タグを眺めていると色々あるのでそこを入口にして「あなたの好き」を探してみましょう。

今回紹介させていただいたボカロPさんの事も応援よろしくお願いします!

 あと「こんなボカロPさんいるよ!」とか「この人聴いてみて!」とかあれば本記事のコメント欄や私のTwitterなどまでお願いします。聴きに行くので。


 本日もここまで読んでいただきありがとうございました!

 それじゃ、おつがお~!

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