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2023年上半期個人的優勝ミュージック10選!

 こんがお!

 どうも、苗輪和音です!


 2023年も上半期が完全に終了しましたね。

 終了しましたので、今年もやります!

2023年上半期個人的優勝ミュージック10選!

 今回はいつも以上に悩みました。どれくらい悩んだかというと7月1日から今までです。

 ホントにこの曲を選ばなくていいのか?10選じゃなくて100選とかにした方がまだ幸せなんじゃないか?などの考えが過りましたが、断腸の思いで選ばせていただきました。

 長いのでもうさっさと本題に行きましょう!

※本企画は楽曲の優劣をつけるなどの意図は全くありません。あくまで10曲選ぶとしたらこうだということだけです。紹介する順番は初出日順です。


2023年上半期
個人的優勝ミュージック10選!


強風オールバック/歌愛ユキ - Yukopi(3/15)

 まずはこの曲から。
 動画を開いて最初の音を聴いて、気付けばリズムに合わせて体を揺らしていました。今も体を揺らしながらこの文章を書いています。

 動画の中央でずっと向かい風に煽られ続けている歌愛ユキや動物たち、彼女の吹くリコーダーの絶妙なコミカルさ歌詞のおかしみとドラムとベースとピアノを中心に据えたオシャレなサウンドのミスマッチ感(ある意味ベストマッチとも言える)は一度ハマれば恐らく一生ハマれる驚異的な中毒性を持っていると思います。
 個人的に、これから風が強い日になる度に脳内で流れ出す音楽が『HOT LIMIT/T.M.Revolution』からこっちになっちゃうだろうなというレベルで脳に刻み付けられました。

 また先日、日清『カップヌードル』のCMに本楽曲のアレンジver.が起用されましたが、日清なので特段大きな驚きは無いです。
 ただ、いわゆるいかにも「ボカロっぽい調声」且つ「歌愛ユキ」というVOCALOIDがCMにガッツリメインで起用されている事に日清の作品リスペクトの念を感じますし、いちボカロ好きとして無上の喜びを感じています。ボカロ曲がJ-POP等の楽曲と同様に扱ってもらえている事が何よりも嬉しいです。ありがとう、日清。


ビビビビ/星界 - フロクロ(3/20)

 続いてはこの曲。
 動画や楽曲の構成やサウンドのクールさ、選択する語彙の独自性、それらを使いつつも内容は尖りすぎていないなど何をとってもフロクロ氏の個性がビッグバンを起こしている事は明らかですね。
 「自身の受けた衝撃」を「エイリアン」、つまり「知覚外からの闖入」であると定義した上で作品全体にSFっぽさを散りばめまくるというオシャレな事を凄まじいバランス感覚で成り立たせている(と勝手に私が思っている)その手腕に心の底から敬意を表します。複数人いるCevioAIから「星界」を選んでいる事すらも全てが「エイリアン」という事象に通じているのではないかという気すらしてきます。

 個人的に『中身空っぽのマクガフィン 知らない誰かの夢を追ってる』という歌詞が大好きです。『マクガフィン』とは「物語などを動かす動機に使われる様々なモノ」を言うのでこの歌詞だと順序が逆だろ!とツッコミを入れたくなりますが、その敢えて置かれている矛盾とおかしさに惹かれます。もしかするとこの『マクガフィン』は自分自身の事指していたりするのでしょうか?考えすぎか。

 余談ですが、『不正解のアレシボ・メッセージ』が不正解であった理由はなんなんでしょう。マークシートの縦横が「23x73」じゃなかったのか、それとも単純に塗るべき場所を間違えたのか。フロクロさん!これ読んでたら教えてください!!!


LADY/米津玄師(3/21)

 続いてはこの曲。
 もはや日本の音楽界の最重要人物と言っても過言ではないアーティスト・米津玄師。彼とジョージアのタイアップCMのイメージソングとして制作された本楽曲は、少し肩の力が抜けたような小気味いいテンポで終始繰り返されるピアノフレーズと真っすぐな歌詞が程よく混ざり合い、春らしい楽曲になっていると感じます。

 本楽曲がリリースされる少し前にはアニメ『チェンソーマン』OP主題歌『KICK BACK』にて世界を混沌へ呑みこませ、更にその数ヶ月前には映画『シン・ウルトラマン』主題歌『M八七』にて日本中のウルトラマン好きに凄まじい解像度のウルトラマン像をたたきつけた米津玄師氏が、まさかこんな肩の力を抜いた散歩が似合う春っぽい楽曲を持ってくるとは私は想像だにしていませんでした。いやホントにビックリしました。凄すぎ。

 そして後からインタビューで実際に「シンプルな楽曲が作りたかった」という意図で書かれた楽曲だという事を知って納得しました。
 そして2023年7月現在、より分からなくなっています。だって『FF16』と『君たちはどう生きるか』の主題歌も作ってた事を知ったから。なんでそれだけ作ってる中でこれだけ洒脱なシンプルな音楽が作れるんだ。全然分からない。分かるのは米津氏が本当にやってのけたという事だけ。


頬杖/Bialystocks(4/7)

 続いてはこの曲。
 昨年メジャーデビューを果たしたバンド・Bialystocksのメジャーデビュー後初となるCMタイアップソングです。
 楽曲の内容などは違えと、方向性は直上の『LADY』に近いかもしれない。どちらも春っぽいが爽やかすぎずなんとなく気怠げな雰囲気が漂っていてCMタイアップソングだから。
 ただ違うのは『頬杖』は少しフォークソングの空気を纏っているのを感じる点です。一度聴いてみてほしいのですが、かなりフォークじゃないですか?地元で流れていても違和感のない空気感だったり、ほの温かい空気感だったり。

 個人的に、春の昼下がりに地元の公園でなんとなくボーっとしたり隣町辺りでやってるイベントだったりにちょっと足を伸ばしてみた時に耳元にいてほしい音楽です。

余談ですが、先日リリースされたBialystocksの新曲『Branches』はこの『頬杖』を聴いた直後に聴くと強い衝撃を受けられるのでオススメです。

TATTOO/Official髭男dism(4/21)

 続いてはこの曲。
 TBS系金曜ドラマ『ペンディングトレイン─8時23分、明日 君と』主題歌です。
 今回の企画で10曲を選ぶにあたり、同じアーティストの楽曲がいくつか候補に挙がるという事が何度か起き、ヒゲダンもそのうちの1組でした。(競っていた楽曲は『ホワイトノイズ』)
 色々悩んだのですが、もう最終的に個人的な好みで選びました。親の影響でAOR好きなんです。許してください。

 本楽曲、個人的にヒゲダンの中でも『Stand By You』の系譜の楽曲だと思っていて、あれから5年が経ち凄まじい飛躍を遂げてもなお彼らの根底に確かにある不変、そして5年前はあくまで「君と僕ら」だったファンとの関係性が「僕ら」という1つの集団に集約されたという変化。ヒゲダンだなあと思います。

 そしてもう単純に全編通して歌詞もメロディもリズムもボーカルもアレンジも何もかもが良い。ベースとドラムの低音が聴こえるのはヒゲダンのルーツにも通じるものがある気がして、勝手に原点回帰的な楽曲だとも思っています。


大ニュース/可不,知声 - キツネリ(4/24)

 続いてはこの曲。
2人組ボカロPユニット・キツネリが今春にぶちかました最高のロックナンバー。
 本当に好きです。ボカコレでたまたま聴いてからずっと聴いてます。音楽だけを聴くのも勿論良いけど、MVを観たくなるんですよね。全体的に粗く加工された、白黒の小さい宇宙人がずっと音楽にノッて世界各地でダンスをして、その様子を人間が捉えてる映像。そして00年代〜10年代前半のロックっぽさが漂う楽曲の合わせ技によって私の中で巻き起こされるサウダージ。元気で楽しい楽曲なのに聴いていると無性に泣きたくなってくる。

 夏休み、ばあちゃんの家で晩御飯を食べて『花ざかりの君たちへ ~イケメン♂パラダイス~』を観てる途中で文句を言いながらお風呂に入る、当たり前だったから楽しいとも思わずに懸命に日々を生きていた二度と戻ってこないあの日。

 近くの公民館に集まってサッカーをしたり野球をしたりカードゲームをしたりDSで遊んだり名前のない遊びを日が暮れるまでやっていた二度と帰れないあの日。
この音楽はそんな日々を思い返せるタイムマシンなのかもしれない。

 あと本筋に全然関係ない事で申し訳ないですけど、やっぱり「アイウォンチュー・ニュース アイニージュー・ニュース」の部分は『I wanna see you/阿部真央』へのリスペクトがあったりするのでしょうか?キツネリさん!もしご覧になられていたら教えてください!いや、教えないで!


Nightwear/LiPPS(5/11)

 続いてはこの曲。
TVアニメ『アイドルマスターシンデレラガールズ U149』第6話挿入歌として放送時に話題となったLiPPSの楽曲。アニメ『U149』初出の楽曲、どれもめちゃくちゃ良くてとてつもなく悩んだのですが、最終的な判断としてこの楽曲になりました。
 もう何から言えばいいか分からないくらい好きなのですが、全部言ってるとそれだけで記事が出来るので敢えて「歌声」だけに絞ります。
 一ノ瀬志希さんから始まり→宮本フレデリカさん塩見周子さん城ヶ崎美嘉さん速水奏さんと繋がる1番のパート分け、隣り合う歌声の相性がすこぶる良いように思います。歌い手が変わった事が分かりつつもそれがストレスにならないようになっている事とサウンドと歌声のミックスのハイレベルさで聴いていてずっと心地良い。
 「大人気アイドルユニットの新曲」という作中設定に顔負けしない最高の楽曲だと思います。

 YouTubeや各種サブスクではGame ver.しか配信されていませんが、フルで聴くと印象が進化する楽曲になっているので、iTunesなどでぜひお買い求めください。めちゃくちゃ良いです。リアルでこんな楽曲出すアイドルが地上波でパフォーマンスしたらもう凄いと思います。

 あと良かったら第6話で本楽曲を披露した際の映像も観てほしい。なんか凄いから。

 蛇足にはなりますが、2023年のアイマス楽曲もどれもレベルが高いので何卒!


光の中へ/結束バンド(5/24)

 続いてはこの曲。
 結束バンドの新譜です。
もう本当にありがとうございます。このコンテンツに関わっている方おひとりずつに菓子折り持って回りたいくらいです。「SAKANAMON・藤森元生を起用してくださって本当にありがとうございます」と。

 TVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』第1期で結束バンドは、谷口鮪(KANA-BOON)・中嶋イッキュウ(tricot)・北澤ゆうほ(元・the peggies)ら、第一線で活躍しているロックバンドのフロントマンから楽曲の提供を受け、その錚々たる顔ぶれに大いに盛り上がりました。
 そんな結束バンドと新たに縁を結んだのはロックバンド・SAKANAMONでした。本当にありがとうございます。

 藤森氏とぼっちちゃんが書く歌詞の最高にアツい共鳴、藤森氏と山田リョウが書く最高にカッコイイメロディ、そして三井律郎氏と結束バンドが結ぶこれまでの軌跡を辿るような最高のアレンジ。どれをとっても最高です。

 結束バンド、どうにかしてARABAKIフェスとかに出てかましてほしい気もするし、EGOISTみたいにこれからずっと活躍してほしい気もするし、放課後ティータイムみたいに時々集まってその度に伝説作ってほしい気もする。

 そういえば、この『光の中へ』が収録されているシングルのジャケットはやっぱり『SOLID STATE SURVIVOR/YMO』のアルバムジャケットのオマージュなんですかね?
 あと2番Aメロがレゲエみたいになるのはアジカンのオマージュなんでしょうか?そうだと良いな。そうじゃなくても良いけど。

 完全に余談ですが、『光の中へ』のSAKANAMONセルフカバーver.はアレンジがかなり変わっているだけでなくロックバンド・マカロニえんぴつの田辺由明氏が参加しているので必聴です。マカロニえんぴつ、ぼざろ2期ではお願いします……!何卒……!


Ghost Town/レオタードブタとヤギ・ハイレグ(6/15)

 続いてはこの曲。
 VTuberを標榜しているにも関わらず、恥ずかしながらこの楽曲に出逢うまで全く存在を知らなかったのですが、マジでillですね。ヤギ・ハイレグ氏みたいな声とフロウがめちゃくちゃ好きなので初手で心を揺さぶられ、恐らく映画『シャイニング』をオマージュした映像のダークさに完全に心を奪われました。
 再生時間2:49のうち殆どがライムで埋められているので聴いていて自然にノれます。あとよく聴いてもらうと分かりますがトラックもめちゃくちゃDopeです。ビートがだいぶブラックミュージックのノリに近いような気がします。というかピアノフレーズがめちゃくちゃ聴き覚えがあるんですけど、このトラックってオリジナルなのか?それとも明確な元ネタがあるんですか?


HERO/初音ミク - Ayase(6/30)

 最後はこの曲。
 2023年上半期最後の最後にやってきた最強のヒーロー。遅れてやってくるにも程があるぜ……!

 2013年から毎年開催されている初音ミクたちバーチャルシンガーとそれを愛する人たちの祭典『マジカルミライ』の記念すべき第10回目を飾るテーマソングが『HERO』です。
 正直初めて聴いた時泣きました。今まで言語化できなかった感情を音楽に昇華してくれた気がしたから。
 一定の世代以下なら分かるかもしれないですが、本楽曲で何度も歌われる「キミに救われた」という言葉は本当にその通りです。恐らくこの曲中では「キミ」に「初音ミク」だけでなく「VOCALOIDを含むバーチャルシンガー」を全部ひっくるめて込めていると思うのですが、これも本当にその通りなんですよね。人生の半部二条をボカロと過ごしている訳ですから、もう本当に感謝しかないです。

 また意味や歌詞以外にもメロディなどサウンド面では、Ayase氏が心の底から楽しんで作ったんだろうなと思えてしまうくらい神がかったものになっていると個人的に思っています。自分のルーツであるメタル要素をあちこちに加えつつ、ポップスやロック、ヒップホップなどの要素をふんだんに織り込んだこのごった煮のめちゃくちゃな楽曲は、まさに「VOCALOIDの歴史」だと言えると思います。
 本当にありがとう。



 以上、2023年個人的優勝ミュージック10選!でした!!!

 本当に悩みました。

 けど見てもらえればご理解いただけたと思いますが、今回紹介させていただいた楽曲どれも一回選んだら抜けないんですよ。

 今回紹介できなかった楽曲たちも全部最強なので、本当にギッチギチです。

完全にキセキの世代です。2023年上半期。

 そしてまだ7月ですが、今の段階でもう下半期ヤバいです。今から悩んでいます。

 年末が怖い。

 けど始めたからにはやりきるしかない。

 やるぞ!

 本日もここまで読んでいただきありがとうございました!

 それじゃ、おつがお~!

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