口で言えない気持ちも書けることがある。子どもであっても。〜コミュメモ記録1/31

2024年元旦から始めた筆談コミュニケーション。
約1か月続いていることになるが、
メモをこんな風にされたのは初めてだ。

ゴミ箱漁って取り出したよ…

上段
「おんどくは いつ やりますか」
下段
「4じ 5じ 6じ ゆうはんのまえ あと」

と記載して娘に渡したはず。
乗り気でないことを突きつけられて、
塗りつぶし、ぐちゃぐちゃに丸め、ゴミ箱に押し込む。
ささやかな?精一杯の?抵抗を示したのね…

その後、娘がいきなり
「おんどく する!」
と言ったかと思うと、家中の本を引っ張り出してうず高く積み上げてた。

崩れたらどうすんのよ

娘さん、ときどきこういう行動を取る。
何かしらモヤモヤが溜まってるのか
何かが不安なのか
でもうまく言えない
そんな時に見られる。

この絵本たちは音読されることもなく、兄によってこう変形された。

絵本 de ドミノ

彼もブレない。
ドミノに出来るものは何でもドミノにする人です。
めでたく成功した絵本ドミノのあと、この絵本たちは息子が本棚に戻してくれてた。

この時点で既に予兆はあったということ。

何の予兆かと言うと…

娘の突然の号泣。泣き叫び。

それは入浴後に突然。
理由はわからない。
もういい加減このパターンにも慣れてきたので、私も取り乱すことはない。
寒くないように拭いて着せて、あーよしよし、としばらくハグして。
そしておめめどうを始めた私は、今こそ!と思い立ち、おはなしビッグとペンを取り出した。

「言いたいけど言えないこと、もし書けるなら書いてみてもいいよ。」

娘はメモに目を向けたので、私は敢えて娘のそばを離れた。
コミュメモを書いている姿を凝視するのは御法度だからだ。
親からの無言のプレッシャーを感じていたら、書けるもんも書けなくなるもんね。

しばらくすると彼女は泣き止み、メモに書き始めた。
途中間違えて新しいメモをもう1枚渡すことになるが、それでも彼女は最後まで書いた。

娘のレベルだとサイズはビッグで正解

「あした がっこう いくけど 4じかんめのあとに かえる」

「書いたよー!」とコレを渡してきたときの娘はすっかり泣き止み、落ち着きを取り戻していた。
娘が自分の要求をしっかり書けたことはもちろんだが、普段はなかなか泣き止まずに眠剤を服用することもあるほどの娘が、メモを書くことで早くに気持ちを立て直していたことに私は心底驚いた。

言語化が苦手だと思われる娘が、
まだまだ自分を客観的に見るなど難しい年齢の娘が、
こうやって自分の心身の状態を見つめ、
どのくらいなら出来そうかと判断して、
それをきちんと言語化して伝えてきてくれた。
しかも「けど」なんて逆説も使って、しっかり文になっている。

すごいじゃん!!!

私はいたく感動してしまい、娘を抱きしめて
「わかった。4時間目が終わる時間に迎えに行く。」
と約束した。

本当の理由はわからないままだけど。
とにかく今は、娘が一生懸命伝えてきてくれたことを大事にしよう。
叶えてあげよう。
理由をあれこれ聞こうとするよりも
明日を元気に過ごすことのほうがきっと大事なはずだ。

どうしても大人から子どもへの方向が多くなりがちなコミュニケーションだが、
コミュメモは、子どもから大人への方向を増やしてくれる大きな助けになりそうだ。

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