佐久間マリさんの作品が大好きです。
特に男子がとても魅力的で、物語は大きな出来事がドカンと起こるわけではないですが、心が切なくギュッとなります。
沢山の方にこの切なさを。。。
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2020年8月の記事一覧
4.据え膳食えないヘタレ罪 #絶望カプ
「うぉー! 何で繋がらねぇんだ!」
降車客一位で改札を通過、家までダッシュ。すぐに息が上がる。最近とみに体力の衰えを感じてはいたがそれにしても鈍りすぎだ。
円と約束した夜に急な残業。なんとかお役御免になって職場を出てから電話をかけ続けること十数回。メッセも送ったが繋がらないし返事もない。
残業だと伝えたとき、円は既に俺ん家の最寄駅に着いていて、買い物まで始めてくれていたから先に一人で家に行っ
1.愛妻弁当罪 #絶望カプ
「えっ先輩、手作り弁当!?まさか彼女!?…と俺を焦らせてどうせお母さん作でしょ。いつの間に実家帰ってたんすか」
「母ちゃんじゃねーよ」
「あー、俺なんて家の飯とかいつから食ってないか…記憶にございません」
後輩は今日も昨日もカップ麺。たぶん明日も。それは俺も然り。
「武士の情けじゃ、ほれ」
「チキン南蛮!ありがとう先輩のお母さん!」
「母ちゃんじゃねぇ!」
3.肉じゃがLINE罪 #絶望カプ
「先パァーイ、朝が来ましたよ。職場で目覚める朝、三日目とか…。泣ける」
「心配すんな俺も三日目」
「ああ、マイ布団が恋しい…干したことない湿っぽい布団だけどそれでも」
「布団くらい干せよ。つか仮眠室行けよ、ここのソファで寝るよりマシだろ」
「嫌です。…ここだけの話、絶対あそこなんか出ますよ」
「ここだけも何も有名な話だよ。だからみんな仮眠室行かずにここで寝るんだよ」
「あ、先輩LINE