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やさいガーデンだより:冬支度

霧の朝

蒼が美しい

雲と霧の間から薄っすら空が見えて来た

子供たちの登校時間もとっくに過ぎているような朝である。
濃霧の中、車で行かなければならない場所はない。
そんな生活が結構安楽だと最近思っている。

救急車で行ってしまった夫の病状より、その後を追う吹雪の中の運転の方が怖かった。
そんなこともちょっと笑って思い出せる今である。

さて土が凍る前に野菜ガーデンの整備をしなければ。
ブライアンからもらったガーリックも植えておきたい。

最後の最後まで残したアジアン種のナスを引っこ抜く。
大きくなる前に低温で変色し始めている

名残のチェリートマトたち。
赤くなりそびれて。
ディルは来年のための種を取る。

すこしゆするだけで香り立つディル
このまま野菜サラダに散らしてもいい


夏場だけこの湖畔に滞在しているアイリーンとブライアン。
ふたりは湖のスイミング友(泳ぐのはアイリーンのみ)でありガーデン仲間。トロントの家に戻る前に今年収穫したガーリックを持って来てくれた。

今植えていいんだよ。土の中で冬を越せるから。
とブライアン

一片ことに分けるとガーリックの匂いが弾ける。

そうだなあ、6インチの深さ、6インチの間隔で植えたらいいよ。とんがっている方を上向きにね。

そして

春になってこっちに戻ったらまた見に来てあげるよ

そう言うとブライアンはブーニーハット(boonie hat)のストラップをちょいと引っ張ってかぶりなおし行ってしまった。

湖畔の家を夏場だけ使っているご近所さんがひとりひとりと南へ下って行く。

さてブライアンに言われた通り

夫の建築用のメタルテープメジャー、重い!

きっかり6インチの間隔で植えていく
夏中かかって作った生ごみ肥料を土に混ぜて

卵の殻以外はほぼほぼ分解(?)できている模様

その上に湖の藻と土をかぶせ
さらに落ち葉で覆う

瑞々しい緑と真っ赤なトマトでいっぱいだった野菜ガーデンが土色に戻るとき。
ちょっと寂しい。でもまた来年ね。

車が走れるくらいの厚さに湖水が凍る冬、ガーリックたちも土の中は暖かいに違いない。

そうそう、リーキと大根、こちらは今しばらく置いておいても大丈夫かしら?

向こうの長い葉っぱがリーキ(leak)。関東のネギに近いけど、緑の部分も柔らかい

はやいうちに二本の大根は引っこ抜いた。なんせ虫に葉っぱを食べられつくされてしまって・・・気温が低くなって虫がいなくなっている。


窓越しに部屋を明るくしてくれたお隣のメイプルは

すっかり葉を落として

行き場を失ったものは湖水にはらりと落ちて

その上に波が光の縞を描く

そう言えば一昨日だったか、朝焼けがあまりきれいだったので湖の写真を撮っていたら

な、何かいる!!!!!!



渦の中から・・・・



お隣んちに滞在中のミーシャだ。
気温6℃
マジですか・・・・

まったくもってミーシャにはいつも驚かされる。

ゆっくりと、でも確実に太陽が低くなって
デイライトセービングのサマータイムがじきに終わる

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