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サワークラウトのピローギ・・それってつまり・・?

湖畔の家から歩いて5分
ビーチロードと交差する角っこにデリがある。

東欧系の食品を置いていて、散歩の帰りにたまに立ち寄り、にしんのオイル漬けやペッパーロウ二(pepperoni サラミの種類)、キルバーサ(Kielbasa ポーランドのソーセージ)を買ったりしている。

そして寒くなってくると決まってほしくなるのはピローギ。
それはウクライナ(東欧?)生まれのダンプリン。
一般的にはマッシュドポテトや、チキンやターキーのひき肉が中に包まれていて甘いフルーツのソースで食べたりする。

さてこの日初めて見かけたのは
サワークラウト・ピローギ。
ってつまりあのキャベツのサワークラウトが中に入ってるってこと?

そんなピローギ見たことがない。
レジのおねぃさんに聞いてみる。

どうやって料理するの?サワークラウトなんて初めてなの。

食べ方は他とおんなじよ~

ソースは何がおススメ?甘いのがいい?

人それぞれお好みで~

なんだかそっけないなあと思ったら

だいたいね、
私はサワークラウト食べるけど、
何もピローギに入れてわざわざ調理して食べる意味が分かんないのよ~

確かに~!

キャベツを発酵させたサワークラウトは、やはりそのままで食べるものだろう。
そう思いつつも好奇心が勝って購入。


いつもと同じように薄く味をつけたスープにいれて調理。

はは~ん!

酸味のあるキャベツ
つまりはこれは千切りキャベツを中に詰めてお酢を落として食べる餃子や水餃子そのものじゃないですかあ。

いつも食べているチキンバージョンより好きかもしれない・・。

まあるい地球
人間が食べるものって
結局
繋がってるんだなあ

東欧の食べ物でもうひとつのお気に入り
それはアレックスに教えてもらったロールキャベツ。
彼女は夫ジェイが緩和ケアに入っていた時の週末ナースさん。
今思い出すとウクライナ出身のジューイッシュ(ユダヤ人)だったっけ。(このご時世、住む場所が違ったら大変な災難になっていたところだ)

アレックスのロールキャベツはジューイッシュの人たちのコーシャ(Kosher:肉などの種類や食べる部位が決まっていたり、自然の素材ということで、塩などわざわざKosherと書かれた食材がスーパーで売られたりしている)  と呼ばれるものである。

鶏のひき肉とオニオンのみじん切りそしてライスを加えたものをゴルフボールサイズに作る。

この日のロールキャベツはゴルフボールよりは大きい俵型にして、スロークッカーで作ってみた。

トマトソースで

私はこのライスを入れるロールキャベツが気に入っている。
日本のモチモチごはんでなくパサリとしたロンググレインのが合うと思う。

そういえばお隣の男の子たちのママもロシア出身のジューイッシュだったっけ。
普通に生活しているレベルでは、ロシア人であろうがウクライナ出身であろうがジューイッシュであろうが、日本人で無宗教であろうが(←わたしのこと)この湖畔に住んでる人々に大した違いはないのに、ところ変われば激しい戦争となってしまっている。

毎日の報道を見ているだけで恐ろしくなる
けれど
そこにある憎しみや悲しみを
ここにいる私はわかっていないと思う。

ほんとうのところでは
まったく
わかっていないと思う。

やっぱ
スロークッカーを使うと
キャベツの甘みが増す気がするなあ。

ウクライナ仕込みのコーシャ,キャベッジロール。
美味しい~。


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