なぜ幼児教育がSDGsの出発点なのか?という話
前回は、保育に携わる人にとって、SDGsは他人ごとじゃなかった!ということを書きました。
その中で、幼児教育はSDGsの出発点ということに触れましたが、
今日は、なんで幼児教育がSDGsの出発点なのか?についてです。
SDGsの17の目標の一つに、「ジェンダー平等を実現しよう」というものがあります。
そこで、たとえば子どもたちにこんな風に聞いてみると、どんな反応が返ってくるでしょう?
「バスの運転手さんってどんな人がなれると思う?」
「看護師さんは?」
「消防士は?」
子どもたちからは、
「バスの運転手さんは男の人がなれる」
「看護師さんは女の人」
といった意見が、結構な確率で出てくると思います。
でも実際は、それらの職業に就くのに性別は関係ありませんよね。
しかし、子どもたちの中には、もうすでに男女による職業区分が出来上がっています。
誰に教えられたわけでもないのに。
ほかにも、男の子はブルーで女の子はピンク、とフツーに考える子どももまだまだ多いですよね。
こうした先入観は一度出来上がるとなかなか頑固なものです。
そして、ジェンダーへの意識だけでなく、思いやりの気持ち、環境を大切にする気持ちの基礎は、乳幼児期に育まれます。
だからこそ、保育者・教育者には、日々の関わりの中で、子どもたちが偏見なく、自分の頭で考え、他者と協同し、行動できる態度を育んでいくことが求められているのですね。
そして、そうした子どもたちが大人になっていくからこそ、未来はよりSDGsの実現に向かう社会になっていく。
このような教育のことを、ESD (Education for Sustainable Development) 、すなわち「持続可能な開発のための教育」といいます。
ESDについては、またの機会に。
それでは!
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