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Isto Aqui, O Que É?

昨日が自分で決めていた投稿日でしたが、翻訳が間に合わなかっただけでなく、ついに日もまたいでしまいました。

isto aqui, o que é? は Ary Barroso の曲。
リオオリンピックの開会式でも演奏されたサンバの曲です。
「イストアキウキエ」と片仮名で書いてもちょっとウキウキな字面。
しかしそのウキウキ加減とは裏腹に、いつも以上に翻訳はかなり手こずりました。
ポルトガル語の先生に何度もニュアンスを尋ねながら漸くまとめられました。

ポルトガル語歌詞はこちらです。
Joyceのヴァージョンにしてみました。
Olha o jeito nas 〜のところがちょっとだけ違います。

Isto Aqui, O Que É? / Ary Barroso
(これこれ、これだよ、これって何?)

これこれ、これだよ!
これはブラジルって国のほんの一部さ
歌うブラジル それは幸せ、幸せ、幸せ
怖いもの知らずで辛抱強いブラジル人魂
これだってブラジルって国のほんの一部さ

みてみて、彼女がやってみせてる腰の動かし方を
みてみて、彼女がやってみせてる体の揺らし方を
彼女がやってみせてるバトゥーキのステップを
みてみて、彼女がやってみせてる腰の回し方を

ぼくを悩ます小麦色の美しい人
銀のハイヒールのサンダル履いて
サンバを踊りにおいで

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歌って幸せになるのも、怖いもの知らずで辛抱強い国民性も、サンバも、そんなのブラジルの素晴らしさのほんの一部に過ぎないんだよ。
ブラジル人の母国を愛する気持ちを目一杯感じる曲です。

タイトルがもうすでによくわからず心折れそうでした。
いや、いったん折れました。
" isto aqui " というのは、
「これだっけ?」と聞かれたときに答える「それじゃなくてこれだよ!」みたいな感じだそうです。
"aqui" が 「ここ」という意味なので、何がここなんだ?と混乱しましたが、この”aqui" は強調のために使われてているとのこと。
こういったシンプルで意味のわからないものにぶち当たると、やっぱり日常会話できるようになりたいなと思います。

作者Ary Barrosoは、「Aquarela do Brasil (ブラジルの水彩画)」も作ってます。
「ブラジル」というタイトルで知られているあの有名な曲です。
ブラジルバイーアのユースオーケストラの演奏が素晴らしかったので貼り付けておきます。


本題の Isto Aqui, O Que É? の音源もいくつか。

Joyce ヴァージョン
Joyceのギターの疾走感がとても気持ち良いです。


リオオリンピック開会式での演奏
カエターノヴェローゾ、ジウベルトジウ、アニッタの3人が歌います。カーニヴァルです。


女性コーラスグループ「クアルテートエンシー」ヴァージョン。複雑なハーモニーがふわあっと広がってゆくのがとても気持ち良いです。素晴らしいです。


最後に、「ブラジル」で貼り付けしたバイーアのユースオーケストラの動画をもうひとつ。
曲は"tico tico no fuba"です。
とても楽しくて、その楽しさがとても尊く感じられて、涙が出てきました。

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