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短編などの武内和美 小説集

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その他いろいろ、私の書いた物のまとめ。
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記事一覧

女の子から学ぶ、僕のオナニー回顧録 ~ 性的に敏感なあなたにエールを ~

ここはちょっとした未来の話。 人間、特に女性という種は進化によって「排卵のセルフコントロール」が実現した世界だ。 排卵のセルフコントロールとは自らの意志によって排卵を調節できるようになったということ。 今までのように月に1回の強制的な排卵と違って、自分の好きなタイミングで女の子たちは排卵できるようになったのだ。 これによって意図しない妊娠がほとんどなくなり、性病予防のためのゴムは一応売ってはいるものの、一般に「セックス」といえば中出しセックスのことを指すようになった。

#2変態止まれ! ヌレヌレびしょびしょの運動会演習!!(前編)

翌朝……。 あたしはトイレでおしっこをしながら現状を整理する。 もふもふのキューピッドちゃんが 本から出てきたことについて聞いてみる。 「あたいは人間の恋の成就のために今修行中にゃ!」 (はぁ……、思ったより可愛いからまあいいかな……) 「じゃあ “ピッドたん” は和真くんとの仲を取り持ってくれるの?」 「ピッドたん?それはあたいのことにゃ?」 「あぁゴメン、呼びにくいからこれからピッドたんって呼ぶね」 「まぁ、そういうコト!あたいに掛かれば 男の子なんてすぐにメロメロ

#1登場! 恋の悪魔のキューピッド!?

~ 新学期 ~ あたしは小学4年生の女の子。 音葉千尋。 みんなからチ~ちゃんって呼ばれてる。 だけどあたしには好きな男の子がいるの……。 乙武和真くん! まだあたしの心は伝えてないけど……、 和真くんのことがだ~いすき。 そんな彼のことを思い続けていたら、 突然の出会いが待っていたの……。 家のお父さんの書斎の掃除をしていたら……。 突然古めかしい本がピカ~って光って、 可愛い女の子の悪魔が本から出てきたの! 大きさは一般的なぬいぐるみくらい……。 もふもふし

#3東の村

今日も僕は縄文時代にいた。 勝也さんの家に居候にさせてもらったのだ。 「今日は東の村へ行く」 「東の村?」 「まぁ、なんだ……。 俺たちの子作りってやつさ……。 子供が出来たら、村に移住できるんだ。 子供を守るために群れるってわけだ。 女たちもいっぱいいるぞ。 ……だけど女に手は出せねぇ! そこにはそこのルールがある。 だから今日はその移住申請のために 東の村に行く。分かったか? 少年」 僕の呼び方が少年に変わる。 「たまには名前で読んでくださいよ。 ウズキって名

#2初めての猟と料理

気がつくと僕はまた原始時代にいた。 「おい、お前!」 「今から猟に行くぞ。 そろそろ獲物が罠にかかった頃だ……」 「あ……は、はい」 「武器貸してやるから、手伝え」 僕は髭の男に従う。 しばらく歩いたところの草原に 罠が仕掛けてあるという。 しかしいつまで経っても草原に着かない……。 「はぁ、はぁ……結構歩くんだな……」 「文句を言うな! 生活が懸かってんだ」 僕の足は棒になった……。 ようやく草原に着くと罠が仕掛けてあった。 木と縄だけで作った罠だった。 餌

#1ここって邪馬台国より前だよね?

僕の名前は浮月茂。 昨日まで普通の高校生のはずだった。 得意な科目は物理。 理系科目は全般的に得意だ。 でも歴史などの文系科目は苦手だった。 今日も数学の課題を終わらせたあと、 いつもどおり寝た。 すると夢の中で女神が現れた。 絵画の世界のような女神だった。 後光がすごく眩しくて…… 目が開けられないくらいだった。 「あなたにもう一つの人生を与えましょう……。 あなたは学校生活ともう一つの人生を両立できますか?」 「もう一つ? それは二重生活ってことでしょうか?」

#4ライバル翳の洗礼!

~ 経連寺 翌朝 ~ 拙者は無事にセンズリ道場に入門できた。 だから……ここにいる同志たちは みな大会に向けたライバルだ。 その中に一際目立つ存在がいた。 名を翳といった。 翳は顔も美形ながら巨根で すごくできる男だった。 体はスラっとほっそりとしている。 目はツリ目で闘志を感じさせる。 「おらが必ず万ズリ公になる男だ」 遠くからやってきたのだろうか? やけに訛りのある話し方だ。 「おい、新入り! おらと寝ろ」 「はい?? 拙者は男であるぞ。何を考えておる」

#3入門試験:絶倫寸止め反復法!

詩月はセンズリ道場に入門すべく 町はずれの経連寺にやってきた。 この寺には道場としての裏の顔がある。 大会を目指す人たちは ここに入門する人がほとんどだ。 理由は簡単。 ここの経連寺の道場の師範は  “万ズリ公” に五連続でなったというのだ。 彼の巨根の射精時の勢いは 弓道の域に通ずるという。 彼の脳内は日々の性的妄想により  “好きな時に・好きなだけ・思うがままの飛距離” での 射精を可能としているのだ。 そのため生きたまま悟りを開いた  “即身成仏” になった

#2詩月ともののけ魔ダコ

江戸湾。 ここでは新鮮な 魚介類が毎日水揚げされる。 特にタコはほぼ一年中水揚げされるため 江戸では一般的な魚介であった。 また高タンパクで味もよく 屋台の多い江戸では古くから重宝されてきた。 「わっとっと。このタコは活きが良いねぇ……!」 水揚げされたタコ壺から元気の良いタコが出てくる。 これらは生きているうちに競りに出される。 そうして競り落とされたタコの多くはゆがかれて おなじみの赤い茹でダコになるのだが……。 一部のタコは生きたまま市場に並ぶこともある。

#1大王子家の名誉にかけて(プロローグ)

時は江戸。 江戸は長く安定した平和な時代が続く中、 そこでは春画や遊郭を始めとする 性の娯楽が蔓延していた。 葛飾北斎でさえ春画を 描いているのは周知の事実である。 また銭湯の男女混浴は当たり前だった。 だから出会いのために利用する客も多かった。 挿絵:https://img1.mitemin.net/hy/9c/hmqt6fmasxa5wkmbyn32c7mg79m_146w_sa_ek_3i64.jpg これが江戸の隠れた性の歴史なのだ。 そして武士たちによる

#4痴漢妄想系女子の被レイプ記録

日曜日の休日。 『ピンポーン……』 おや、誰かが来たようだ。 とある一人暮らしの女性は玄関に向かう。 「宅配便です……」 彼女のアパートもやはり壁が薄い。 ボロボロの安アパートだった。 彼女はパタパタと スリッパの音を立てて玄関に向かう。 短いスカートがひらひらしていたのが印象的だ。 「……受取書にサインください」 宅配便の男は帽子を目深に被っていている。 しかし女性はそれに気づいていないようだった。 そして彼女が受取書にサインをしている時に スルッと太ももに何か

#3とあるアパートの女性の記録(2)

別の女性の取材を続ける事にしよう。 やはり一人暮らしの女性は盗撮する価値があるのだ。 性的に飢えた女性ほどオナニーが 激しい傾向にある。 俺の嗅覚は自慢じゃないが鋭い。 必ず舌のこえた股間が熱くなる女性たちを 記録してきた。 女性たちの生態を一言一句記録して、 我々盗撮界隈のオナネタにすることこそ 俺の楽しみではある……。 早速ある女性が仕事から帰宅する。 彼女はある男性に心を寄せているようだ。 彼女に仕掛けている盗聴器からそれを伺わせた。 俺はそれが気に食わない。

#2とあるアパートの女性の記録

ガチャ……。 部屋に一人暮らしの女性が帰ってくる。 仕事から帰宅したようだ。 惣菜とインスタント味噌汁。 料理はあまり得意ではないらしい。 小柄な桜模様のお茶碗に 盛られたご飯を黙々と食べる。 食器を洗い終え、 バラエティー番組を適当につける。 彼女はとても生活感がにじみ出ていた。 俺は彼女をロックオンする。 午後8時。 ドラマが始まった。 女の好きな恋愛ドラマ。 イケメン俳優との恋愛。 「俺がいるのにな……。嫉妬するよ」 俺は少しムッとしながら、観察を続ける。

#1老舗旅館の取材記録

俺は田力瞬(32)。 正真正銘の男だ。 痴漢犯罪経歴多数。 性欲の社会不適合者という烙印を押されて数年が経つ。 しかし俺は何度でも立ち上がる。 今回 “私” はアンダーグラウンドに潜り 盗撮の道を極めることにした。 【取材準備】 ある老舗旅館のベッドメイキングの バイトをして、監視カメラや盗聴器を 多数取り付けた。今回の狙いは女子旅。 女達の生態について、詳細に取材する。 【脱衣所での取材】 女たちは服を脱ぐ。 警戒する様子はない。 団体で遊びに来た女子旅では、