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成果は心理的資本のWay力と連動する

今年の阪神タイガースは去年と何がちがうのか

根っからのタイガースファンなので、今年(2023年)のタイガースの快進撃はめっちゃ嬉しい。実は去年、一昨年のタイガースも個々の選手の能力は、決して悪くなかった。ただ、大勝と大負けがシーソーのように極端に振れ、エラーがめっちゃ多かった。
でも今年は、エラーが見違えるように減り、今のところ3連敗がなく安定している。負けない理由は投手力も多いに理由としてあるが、私は監督の”Way力”に注目した。あくまでも私個人の主観なので、邪推に基づく評論をお許しください。

心理的資本の構成要素のHEROとは

心理的資本(自律的に目標達成に向かう心のエネルギー)が開発されると自身にあふれ、行動を促進し、成果を生むと言われている。
心理的資本はHope(意志と経路の力)、Efficacy(自信と信頼の力)、Resilience(乗り越える力)、Optimism(柔軟な楽観力)の4つの構成要素でできており、頭文字をとってHEROと呼ばれている。
興味のある人は↓このブログを読んでください。
心理的資本とは?働きがいにつながる「内なるHERO」知っておきたい概要と潮流
私は最近Hopeが気になる。
キャリア開発では「Will Can Must」と言われ、Willに注目が集まっているが、行動を起こすにはWayが重要だと思う。特に心理的資本のWayは複数の経路を柔軟に描く力とある。Willを掲げても、それを実行するための指標を柔軟に複数描けるかが鍵なのだ。

岡田監督の素晴らしいところはWay力

阪神タイガースの岡田監督の趣味は将棋。将棋というものは何手先まで読めるかが勝負にかかわるらしい。(やったことないけど)
まさしくWay力である。
こう進めていくには、〇〇の手で行こう。もしそれがうまく行かなかったら▲▲で行こう、といろいろと思考を巡らせながら、進むべき道程を柔軟に対応させていく。
そのために、駒である選手の適性と能力を見極め、的確に駒を打っていく。

前任の矢野さんは明確なWillを持ち、選手の自主性を重んじる監督だった。(と、思う。あくまでも報道から見る限り)
ただ、Wayが弱かったのかも知れない。(しらんけど)
というのは、Will=こうありたい、こうしたい があっても、そこにいたる道筋が希望的観測でしかなければ、成果は状況に流されやすくなる。

落合博満さんのコメントが秀逸

NHKのサンデースポーツ(5/21放送)の中で、落合博満さんのコメントにWay力の真髄があると思った。


以下は私のうろ覚えのメモ。(概ねあっていると思う)
村上茉愛さんが「岡田監督は、人の能力を見極める力がすごいということですか?」という質問に対し、落合さんは「プロ野球の監督は、皆さん、人の能力を見極める力をお持ちです。違いがあるとすれば、決断するかどうかです。例えば、ここでバッターが打ってくれたら、とか、ピッチャーが抑えてくれたら、とか希望的観測で考えていてはうまくいかないんです。限られた人材をどう活かしていくか、だけなのです。」

NHKサンデースポーツの会話からうろ覚えメモ

矢野さんを見ていると、選手に対する愛にあふれていたし、自発的な成長に強く期待していた感じがする。それゆえに「ここでアイツが✖✖してくれたら」という希望的観測のほうが強かったように思う。(ほんまにしらんけど。そして私は矢野さんのファンです)

Way力を高めるには

Willは思いっきり妄想のような夢であっていい。きっとそのほうがダイナミックに行動していける。
しかし、Wayが描けるか、しかも複数、柔軟に描けるか、そしてそれを実行することが成果につながる。Willを描けたからOK!と思わないことだ。
反対に、大きなWillが描けないと悩む人には、まずは仮置きでWillを設定し、そこに向かって行動を起こすことで見えてくることもある。
仮置きのWill とは、Wayのひとつなんだと思う。
Way力を高めるには、仮置きして、行動して、振り返りながら他の道も考えて行動する。その繰り返しかも知れない。
岡田阪神の快進撃がこのまま続くと証明できるんやけどな。がんばってほしいものだ。

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