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ポメラ日記70日目 朝に書くか、夜に書くか?

 お久しぶりです、kazumaです。二週間くらいかな。ここ最近はカンヅメみたいな暮らしを送っています。

 仕事の合間にちょこちょこ小説の原稿を進めていました。いまで1万字くらい。

 ところで、皆さんが文章を書く時って、朝ですか、昼ですか。それとも夜でしょうか。

 僕は断然、夜派です。暗いとこで書くのが好きなんですよね。テーブルランプだけ付けて、ポメラの前でぱちぱちやるのが人生の楽しみ……みたいなところがあります。

 ひとによって、「休日の昼下がりにのんびりやるのがいい」という方もいますし、「日をまたがねえと書かねーぞ」っていう方もいるかもしれません。

 たとえば、パトリシア・ハイスミスは朝型の作家で、午前中に3、4時間くらい書いていたそうです。手元には煙草や灰皿、マッチ、コーヒーの入ったマグ、ドーナツ、砂糖を持った皿なんかを用意して、書いていたんですって。

 執筆するときに、自分の好きなものをみんな周りに集めて書くっていうのが、なんかいいですね。それくらいやらなくちゃ、書きはじめる気になれなかったのかもしれません。

 「ベストセラー(原題は『GENIUS』で天才、という意味)」という映画で有名なトマス・ウルフは完全に夜型で、いつも執筆をはじめるのは午前零時から。
 
 ウルフ(ヴァージニアじゃない方)は、大男で身長が6フィート6インチ(198cm)もあり、いつも冷蔵庫の上で夜明けまで原稿を書いたのだとか。

 ときどき夜中のアパートの窓際で煙草を吸ったり、アパートの部屋のなかをうろうろしたりしながら書いていたみたいです。

 (書けなかったり、次の文章が思いつかないときに意味もなく部屋を歩き回るのはすごく分かる)

 僕はというと、午前中とお昼まではずっと仕事の方のライティングをやっていて、遅めの昼食を食べて、それから買い出しと洗濯とお風呂に入って、そうしたらもうだいたい夜で、明かりを消して、部屋のドアは閉めて、ちょっとぐだぐだして、ノートだけ広げておいて、まあこのままにしておいてもどうにもなんないしな、と観念してから、書きはじめます。

 「さっさとはじめろよ」という感じですが、それでも書けないときは、音楽を聴きながら原稿を読み直して、文章の流れを確かめて、続きを書いていきます。

 一旦滑り出してしまえばこっちのもので、あとはどうにでもなるかなという気がします。どうにもならなかったら、それはまた、次の作品を書けばいいだけなので。

 休日の朝に書く文章もあるのですが、何となく醒めている感じがして、読み直すとちょっと面白くない感じがします。

 だからライティングを午前と昼にやって、夕方に家事を済ませて、夜を創作に充てるっていう生活スタイルが合っている気がしますね。

 醒めた文章なら、その時間は実用文を書くときに充ててやればいいわけで。

 これはたぶん、人によって想像力が働きやすい時間とそうでない時間があって、僕の場合はどうも夜寄りだってことなのかもしれません。

 作家の作風とかから想像して「これは朝っぽい」とか「どう見ても夜に書いた文章だろう」というのがあったりしますよね。

 カポーティの『ミリアム』なんかはぜったいに夜に書いただろって言いたくなるんだけど、どうなんだろう? 

 俳優さんも「役を貰ったらその役に合わせる」っていうくらいだから、ほんとうは書いている物語の雰囲気に合わせて執筆時間を変えたりするのがいいのかな。

 そういえば、作家の中村文則さんも「物語に合わせてノートを変える」というお話をされていたことがある。

 書いている文章に合わせて「聴いている音楽を変える」とか「飲み物のフレーバーを変える」とか「季節を変える(物語内の季節に合わせる)」とか、色々できそうだ。

 皆さんは、お気に入りの執筆スタイルはありますか。

 僕が運営する文学ブログ『もの書き暮らし』では、「もの書きの休日の過ごし方」についてご提案しています。よかったら立ち寄ってみてくださいね。

 それでは、よい週末を。

 2024/05/11 10:36
 
 kazuma


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