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デザイナー出身のプロダクトオーナーとしてやりたい3つのこと

この記事は、2018-05-11に他ブログで書かれた記事の転載です

こんにちは。 4月からデザイナー兼プロダクトオーナーの上田です。

デザイナーと兼任でプロダクトオーナーとしてKPI設計やデータ分析を担当するようになり、 隣に座ってる @noa_design51 に「上田さん、最近デザインしてなくないすか?ヾ(・д・`)」とつっこみを受けて凹んでます。

さて、クラウドワークスのプロダクトオーナーの立ち位置は主に開発チームのKPI達成と特定テーマのサービス改善に責任を持つ立場なのですが、たまに「なんでプロダクトオーナー兼任するの?」という質問を受けるので、今回は「デザイナー出身のプロダクトオーナーとしてやりたい3つのこと」というテーマでお話ししようと思います。

1. デザインを武器に事業成果を出したい

プロダクトオーナーとして働く上でやりたいことの一つ目は、デザインを武器に事業成果を出すことです。

クラウドワークスは2017年くらいから開発プロセスの中でプロトタイピングや定性調査などを本格的に取り入れ、ユーザー中心にプロダクトを開発する体制が少しずつ形になってきいます。その結果、デザイナーが共通の目線で開発に取り組めたり、ユーザーからプラスのフィードバックをいただいたりと小さな成功を積み重ねていけるようになりました。ただ、一方では業績やビジネス面の分かりやすい成功体験には繋げられていないのが現状です。

デザイナーとしてはユーザーを向いてプロダクトをつくれる環境になってきていることに嬉しく思う一方で、できれば今後はそういった活動を今まで以上に成果につなげたいという想いがあります。事業成果というと硬いんですが、簡単にいうと、「デザインってビジネス的にも重要だね」ってことを分かりやすい形で証明したいのです。

「業績とユーザビリティ改善の両立」をミッションに掲げるカイゼンチームを立ち上げ

ビジネスへの貢献は色々なアプローチが考えられると思いますが、そんな想いをベースに4月にカイゼンチームというPO1名・デザイナー1名・エンジニア2名のチームを立ち上げました。

ミッションに「業績とユーザビリティ改善の両立」を掲げ、プロダクトのKGIから逆算して貢献できそうなKPIと予算を決め、短期的な業績に対してユーザビリティ改善で貢献するチームとして活動しています。

デザイナー出身のプロダクトオーナーがぶつかった壁

とはいえ口で言うのは簡単で、当たり前ですが、実際にやってみると色々と壁はあるなーと感じています。 これまではUIを設計したり、プロトタイピングを作ってテストしたり、ポスターを作ったりデザイン中心の仕事をしていたため、下記のような異なる領域に手を出し始め、日々奮闘しています笑

・どうKPIを設計すれば業績への貢献を証明できるか
・ユーザビリティの向上はどのような指標の改善につながるのか
・ABテストの効果計測結果をどのように分析しチームの学びに昇華するか
・プロダクトオーナーとしてプロセス設計やチームビルディングを通してどうチームをまとめるか
・定量分析に必要な統計やSQLのスキルをどう身につけるか

やはりデザイナー出身としては定量的なデータとの向き合い方に一番ハードルを感じていて、本やネット記事で毎日とにかくインプットし続けてます。

2. 持続的にデザインに注力できる環境をつくりたい

やりたいことの二つ目は、持続的にデザインに注力できる環境をつくることです。

会社としてデザインを重要な課題として捉える動機をどう設計するか

これについては一つ目のデザインを武器に事業成果を出した結果として付いてくるものだと考えていて、会社としてデザインを重要な課題として捉える動機をどう設計するかと考えた時に、その手段としてビジネス面での価値をしっかりと出しておくことは重要だと思うのです。

もちろん、役員や経営メンバーにCXOやCDOがいて、全体の戦略の中にデザインのポジションを確立できている会社も知っていますが、現実的にはまだデザインの価値がふわふわとしてる会社の方が多いと思いますし、クラウドワークスも以前よりは前進してますが、まだ道半ばだと解釈してます。

とはいえ後ろ向きになることはなく、ボトムアップでも成果を出してデザインの価値を伝えていくことはできると思うので(これもデザインのひとつ)、そういった意味でデザイナーがプロダクトオーナーになってチャレンジするのは悪くないと思ってやってます。

3. プロダクトの方向性や施策の意思決定に、定量データだけじゃなくてデザイン視点を活かしたい

やりたいことの三つ目は、プロダクトの方向性や施策の意思決定に、定量データだけじゃなくてデザイン視点を活かすことです。

これはどちらかと言うとプロダクトオーナーになってから実感したのですが、ユーザーの行動データや主要ファネルを分析してボトルネックを発見したり、ABテスト等によるリリース後の施策の評価をしたりといった数値的な分析と、ユーザーのストーリーやニーズなどの定性的な分析を組み合わせると、とてもプロダクトの方向性や施策の意思決定がしやすいのではないかと感じてます。

よりよいプロセスやアウトプットに繋げる

そういった活動を続けてビジネスとデザインの境目を良い意味で曖昧にしていって、プロダクト全体の開発プロセスやアウトプットにもフィードバックして行けるといいなと思っています。

さいごに

デザイナー出身のプロダクトオーナーとして考えてることをお話しましたがいかがでしょうか。

デザイナーでビジネスのフィールドに足を踏み入れる事例はそれほど多くはないと思うので、そういったキャリアや働き方に興味のある方の何かの参考になれば幸いです。

基本的にまだ取り組みは始まったばかりなので、今後チームとして色々と試行錯誤した内容をアップデートできるといいなと思います。

ちなみに。もちろんクラウドワークスはユーザビリティ課題だけじゃなくて、仕事の質やマッチングなど根本的なモデルやユーザー体験の再設計などやるべきことは多いので、一緒にユーザーと向き合い新しい働き方を社会に届ける活動にジョインしてくださるデザイナーを募集してます。いつでもお気軽にWantedlyなどからご連絡ください!

それでは最後までお読みいただきありがとうございました!

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