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写真や動画を使って、自己紹介をしてみよう(フリーボード編)

こんにちは、和田です。
新年度が始まりました。今年から新入生を担当する先生方も多いのではないでしょうか。
かく言う私も今年度、中学1年生の担任を受け持っています。そのなかで強く感じるのが「友達をどう作ったらいいのか、わからない。」と感じている生徒たちの多さです。
昨年までの新型コロナウィルス感染対策の影響もあり、不安を抱えたまま小学校や中学校に進学する子どもたちも少なくなかったのかなと日々感じています。
小学校高学年という成長にとって大切な時期にもかかわらずコロナ禍で活動が制限されたり、学校になかなか通常通り登校することができなかった子ども達が心に負った傷の深さを目の当たりにして、正直とてもショックを受けました。

学習面ではきちんとできる子ども達も、「友達ができなかったどうしよう、、、」「はじめましての同級生にどうやって声をかけたらいいのかわからない。」といったリアルなコミュニケーションがうまくできないというアンバランスさが目立つのも印象的でした。
マスクの着用やソーシャルディスタンスなど、感染防止の取り組みが子ども達同士の関わりに深刻な影響を与えているんだなと痛感しています。

写真や動画を使って、仲間作りのきっかけ作りをする

こうなってくると、授業や学級開きの取り組みがとても重要になってきます。
今回は「はじめまして」の自己紹介で、お互いの興味関心や共通の話題をもとにコミュニケーションを取る活動を紹介します。

1.About Me(自分自身)についてマインドマップ(紙)にまとめる

手書きでキーワードをまとめたマインドマップ

まずはじめに「自分を紹介する」というテーマでマインドマップを作ります。
マインドマップとは、スピーキングの学習を行う際、自分の考えを整理するためにキーワードを書いてまとめていくメモ書きのことです。
今回のテーマはMe(私について)ですので、マインドマップには自分の家族についての情報や趣味の種類・ジャンル、好きな食べ物など、自分に関わる情報をキーワードにしてひたすら書いていきます。

2.フリーボードにマインドマップを写す

フリーボードの画面

マインドマップが作成できたら、フリーボードというアプリケーションを開いてマインドマップの内容を写していきます。

フリーボードは2022年末に新しくリリースされたiPad向けのアプリケーションです。考えやアイデアを持ち寄ってする簡単な話し合いや、今回のような自己紹介をしていくような活動の際に使い勝手が良く、特に小中学生のiPad活用に向いています。

3.スマホの写真やインターネットの画像をフリーボードに加える

写真や動画を加えたフリーボード画面

マインドマップを写し終えたら、フリーボード画面に自分のスマホに入っている写真や、インターネットで関連する画像を差し込んでいきます。
フリーボードの優れているところは動画も差し込めるところです。
家族の写真や大好きなアイドル・歌手の写真、お気に入りの場所で撮影したムービーなどメモ書きに沿ってたくさん画像や動画を貼り付けていくと華やかになります。

4.英語で原稿を書いて簡単な発表をする

フリーボード作りと並行して、英語の自己紹介原稿も用意します。
小学校で外国語(英語)をほとんどの子ども達が勉強しているので、入学時の英語力をチェックする意味でも「とりあえず、できる範囲で書いてみよう!」と促してみます。
最近の子ども達はこちらから何も言わなくてもインターネットや辞書を使ってわからない単語や表現などを検索することができます。
今回はわからない言葉を検索してもOKなのか、インターネットや辞書に頼らず自分の力だけで書いてみよう!なのか、授業の意義や目的によって対応が分かれます。
個人的には「授業中はなるべく英語を使ってみよう!ダメだったらインターネットで調べてもいいし、最悪日本語でもいいよ」という、English First(イングリッシュ・ファースト)の姿勢が大切だと思います。

原稿とフリーボードが完成したらできるだけたくさんの仲間達に英語で自己紹介をしてもらいます。
自分だけではなく周りのみんなも友達作りに不安を感じていること。自分のことを色んな人たちに知って、受けとめてもらいたいと感じていることを、この活動を通して感じてもらうのも今回の授業の狙いのひとつです。
自分のスマホに撮り貯めた写真や動画をうまく使って、お互いをより深く知ってもらう場を作っていくことも教師としての大切な仕事のひとつなのかなと感じます。

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