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「できる」と「やりたい」

「やりたい事」を言は易しく
「できる事」を言うは難し

今年、新卒・中途の面接をしていて、とても感じたことがあります。
志望動機について話を聞くと、学生さんによって
「やりたい事」を話す方と「できる事」を話す方がいます。
もちろん、どちらも聞きたい話です。
採用する側の企業として、一番面接で聞きてて「ああ!この人はいいぞ!」って感じるのは、「できる事の話」です。
『自分がその企業に入社し、どんなことができて、どんな部分で企業貢献できるのか』それをバシッと言われたら不採用にする理由が見当たりません。

「できる事の話」をするには、
■その企業が注力して、人員を増やしたい事業が何かを知る
■企業は、どんな生産力を求めているのかを知る
■それに対し、やったこともないのに「できる」と言えるだけの根拠を見つける
このプロセスがないと、バシッと言うことはできないでしょう。
これらの項目の認識が浅い状態で面接に挑んでしまっては、いくらしゃべっても「うちはそれを求めてないのになあ・・・」と思われてしまいます。
これは、既存社員でも同じでしょう。
自分が会社に求められていることは何か、会社にとって何をする事が評価になるか、それを知りそのなかで自分ができる事をするのが重要です。
「やりたい事」を語るのは簡単ですが、「できる事」を語るのは難しいし、とても勇気がいることです。

「やりたい事」より「できる事」

あれやりたい!これやりたい!と言うのは、悪いことではありません。
しかし、そうやって言うことを「やる気」とか「前向き」と思っている人もいます。
これが結構厄介です。
「やりたい!やりたい!」を「お!やる気あるな!」って思ってて、やらせてみたら全然ダメでした、みたいなこともたくさん経験があります。
そうなると、結局はその人は自分の評価を下げてしまい、もし他に向いてることがあっても任せ得てもらえる機会を得るのが困難になるでしょう。
「自分はやる気あるのになんでやらせてくれないんだ・・・」と言う人もいるかもしれません。
「今やらせてしまったら、君は自分の評価を下げてしまうよ」って隠れたメッセージと捉えてもいいと思います。
「負けを見せない」仕事の仕方は、
その先の自分にとって、とても重要です。

特に新卒とかには言える事で、既存社員でも同じですが、
まずは、「できる事で結果を出し、評価を取る」方が、自分のためです。
できる事での実績を積み上げ、人としての信用をとってから、「やりたい!」を出していった方がいいと思います。

就活も、「やりたい事」より「自分にできる事」

新卒面接でも、「やりたいことが見つからなくて」と言う人は、かなり多くいます。「やりたい事」とか「好きな事」って、見つけるとか考えるものではないと思います。自然の身体から湧き出てきたもののような存在です。
「よし!この子を好きになろう!」とか考えませんし。
考えるなら、「今の自分は、どんな事やったら結果を出せるのか?」と考えた方がいいと思います。
「飲食店のバイトで接客がすごく好きだった!」って人ならまず接客関係の仕事とかでいいと思うし、「子供が好き!」って人なら保育士でもいいと思います。もし、その仕事を一生やりたくはないって思っても、まず得意なもので評価を取り、その間にやりたい事が出てきたら会社に提案するとか転職するとかでもいいんじゃないかと思います。

「好きな事」は休みにすればいい

「好きなことを仕事にしよう!」みたいなキャッチフレーズもよく見かけますし、それが今っぽい働き方の美徳のようにする風潮もあると思いますが、僕個人としては、「やりたい事なんて仕事にしない方がいい」と思っています。
『ダッセー事言って、何カッコつけてんだ?カッコいいのかそれ?』って笑笑
仕事にしてると、好きなことも嫌いになっちゃいます。
正確に言うと、「そこまでやらなきゃいけないくらい好きではない」みたいな感覚になり、そうなると自分の中の「好きな事」がなくなってしまいます。その段階の次に来るのが「楽になりたい」って感覚です。
こうなると、人としての成長がなくなります。
好きなことは、休みにやればいい。
仕事は好きなことではなくてもいいから、
休みの好きなことのために一生懸命やる。

これで十分幸せだし、そうやってると仕事も楽しくなることも多いです。

結論、
「やりたい仕事でなくても、仕事は楽しくできます」と言うことです。

会社である限り、
「評価」「実績」「生産性」と言うものからは逃げることができないので、まずはそれを取りに行くことが大切だと思います。

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