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入口と出口

新入社員を迎え、新しい組織編成にもなり、新年度が始まったと思えば、同時に23卒の説明会や面接も始まり、大忙しの4月を過ごしあっという間にGWです。

面接や説明会も連日行っております。
学生さんと話をしていると、企業選びの基準にまだ悩んでいる方も多いようですし、就活の軸が決まらないまま就活時期に突入してしまったって人もたくさんいるようです。
無理やり軸を決めているような人も見受けられます。
僕が感じる限りの内容ですが、企業選び・進路選びの参考にして欲しい考え方を書きたいと思います。

会社選びのポイント

「就職活動の軸」という言葉をよく聞きます。
自分のとって何が一番重要なのか、それ自体を見つけることが簡単ではないと思うし、心からそう思えるものを見つけている人は幸せだと思います。
でも、なかなか見つからないから、結構強引に考えたり、浅い考えになってしまうんでしょうね。

企業を選ぶポイントはたくさんあると思います。
代表的に、給与、業務内容、勤務地、お休み、社名など、こういった項目を無視して考える人はいないでしょう。
企業の採用募集の内容に書いてあることもこのような項目だと思います。
もちろん、これ以外のことも気にしていると思います。
人間関係、キャリアアップ、会社自体の成長予想、そんなことを気にしているのではないかと思います。

では、結局企業を決めるにあたって、
“いつ”のそれらの項目を意識しているのでしょう?

大体が入口

ほとんどの人が、結局それらの項目について、入社して最初の1〜2年目がどうなのか?で判断している人が多いなと思います。
あまり先のことを考えても想像つかないというのもわかりますが、入社1〜2年以内での離職をする人は“入口の姿”だけで判断してしまったのではないかと思います。
入口だけ見て就職すると、最初は仕事を覚えることに必死で充実感もあったりしますが、時間が過ぎ仕事を覚えてくるとマンネリ化して、「自分がやりたいことじゃない」「自分はこんなことをするために入社したんじゃない」とか思うのではないかと思います。
もちろん、それ以上のものを与えられなかった会社も良くないのかもしれませんが、そもそも本人がもっと先を考えていたのかな?って思います。
そう思ってしまうことがGOALの人と、そう思ってからがSTARTの人がいます。
何がちがうのでしょうかね。

出口を設定する

先のことなんて誰にもわかりません。
会社だって、明確なことなんて言えません。
会社側も言えるのは、目指したいゴールだけです。
説明会などでいう意味は、それは約束します!って意味ではなく、「それを一緒に目指せる人を募集してます!」っていう意味だと思います。
少なくとも僕の場合はそうです。

だから、面接に来た方から感じたいのは、“どんなゴール”“どんな出口”をイメージしているかということです。
5年後10年後の給与、業務内容、勤務地、お休み、社名がこうなっていたい!そのためなら、今はこれを頑張る!って、本当に思えたら、かなり最強ではないかと思います。そんな話を聞いたらグッときます。
もちろん、未来のことなので、そうなれなくてもいいんです。
その話をするために、目の前の就職に必死なはずの学生さんが、それを考える時間を作っただけでも大きな一歩だと思います。
まずは、嘘でもいいから(嘘じゃない方がいいけどw)少し先の未来を想定して就活に挑むべきだと思います。

採用とは、未来のベクトルの合致

そういった観点で考えると“採用する”という行為は、未来に対して同じ方向性を持って考え、お互いにそれに向けて一緒に時間とエネルギーを投資できると思ったかどうかだと思います。
そこまで考えてない会社もたくさんあると思いますが。
特に大手企業などは、“売ってくれるかどうか”だけで判断していると思います。その人のやりたいことなんて、面接で聞いていたとしても、その内容よりも話をしている姿に“売ってくれる人”かどうかを判断することがメインだと思います。
会社側も入口だけを見ていることが多いと思います。
なので、就活する人は、会社が自分に対して入口を見ているのか出口を見ているのかを判断したらいいんじゃないかと思います。

採用は結婚みたいなもの

ここまでの話を総じて話すと、採用難のこの時代、入社してくれるまでは良いことばかり言って、どうにか人員を確保しようとしている会社はたくさんあると思います。そうしたい気持ちもわかります。
でも結局、入社するまでの姿と入社後の姿が違ったら、長持ちしません。企業側も働く側も同じです。
付き合うまでめちゃめちゃ優しかったのに、結婚したら雑に扱われるのと同じですw
付き合うまで、結婚するまでに感じる価値が「入口」。
付き合い始めた後、結婚後に感じる価値が「出口」。
自分が本当に欲しいのはみんなより良い「出口」なはずなのに、「入口」で判断してしまいそうになっていませんかね?w

就職も全く一緒だと思います。
入社後、いろんなことが起きます。
仕事のミスもします。
考え方の違いや人間関係のすれ違いも起きます。
やる気がある時ない時があります。
それを全て含めて、暖かく見守って、お互いにどうにか良くなろうと思えるような関係性を作れる企業・人といることが、後々の満足につながると思います。

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4月、3ヶ月に一度の社内全体ミーティングを実施。
札幌・仙台・東京と3週にわたって開催しました。
今年度の方針、目標、新体制の発表など、良い時間となりました。

4月、ついに東京オフィスの稼働が始まりました。
新卒の配属が圧倒的に多い東京だったので、去年末くらいから不安で不安で珍しく不眠になるくらいだったのですが、新卒メンバーの方々が本当に優秀だし協力的で、おかげで思った以上にすんなりスタートできました。
25歳の時に新宿西口にオフィスを構えて起業し、27歳で札幌に移転、それから約20年後の今年、また東京に拠点を構えることに。
人生何がどうなるかわかりません。

弊社も少しずつ内定を出して行っています。
今年入社した方の内定を出したタイミングは、5月〜11月まででしたので、まだまだこれからが本番だと思います。
来年はどうなっているのか、楽しみです。

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