マーケティング支援から飛び出し、スマートラウンドでのチャレンジをはじめました!
どうも、小木曽です。実は先日、アド街の小田原特集で都内からの移住者として登場いたしました。以下のページで焚き火をしているのが私でございます。久しぶりの地上波でした。
ということで今日は小田原移住について…ではなく、仕事の話をいたします。
直接お会いした方には伝えておりましたが、昨年12月に10年半お世話になった会社を退職し、人生で初めての転職をしました。友人に報告をすると、「意外」とか「ずっと同じ会社にいると思ってた」と言われることが多かったのですが、その気持ちはよくわかります。私自身、ずっと前職にいるんだろうなと思っている時期がございました。
そこで今回は、入社エントリとしてこれまでの話とこれからの話をつらつらと書いてまいります。
新しい仕事について
改めまして、昨年12月に前職を退職し、今年の1月から「スタートアップが可能性を最大限に発揮できる世界をつくる」をミッションに掲げる株式会社スマートラウンドへ、カスタマーサクセスとしてジョインしました。主な業務としては、投資家の皆様にsmartroundの価値を感じてもらうために伴走支援をしています。
またsmartroundは投資家とスタートアップの双方のユーザーが利用するプラットフォームなので、スタートアップサイドの部署とも連携をとりながら、枠にとらわれずさまざまな活動をしています。
前職への入社理由とやりがいだったこと
節目でもあるので、これまでのキャリアについても少し触れてまいります。
前職ではクラウドサーカス(旧社名:スターティアラボ/Mtame)という中小企業向けのデジタルマーケティング支援の会社で、カスタマーサクセスや自社のマーケティングなどを担当してきました。リードジェネレーションからセールス、CSまで幅広いファネルを経験したことで、ビジネスサイド全体をある程度俯瞰して考えられるようになったように感じます。
もともと新卒でクラウドサーカスへ入社した理由は「中小企業向けにITやデジタルの支援をすることで日本を元気にしたい」という軸を持っていたからでした。
就職活動中にどこかの説明会で「日本の企業の99%が中小企業であり、デジタル化が遅れている」という話を聞いて、「そんなに困っているなら自分が力になりたい」と感化されたのがきっかけだと記憶しています。
そんな想いでの入社だったので、クラウドサーカスにおける”中小企業向けのデジタルマーケティング支援”という仕事にはとてもやりがいを感じていました。
「IT」や「デジタル」とひとことで言っても幅広い中で、多くの中小企業が推進できずにいるマーケティング領域を支援できることは、お客様のビジネスにも貢献もできている実感がありました。今でこそ少しずつデジタルマーケティングやWebマーケティングが浸透してきているものの、2013年当時はWebサイトの活用もままならないBtoB企業が多かったので、なんとか力になりたいと思っていました。
また、自身の成長という観点でみても、自分自身がたくさんインプット・アウトプットして経験を積むほどお客さんの役に立てて、知見の幅も深さも広がっていくマーケティング支援の環境は素晴らしいものでした。とにかくたくさん勉強して、吸収したものをお客さんに還元して、喜んでもらえたことをモチベにしてまたインプットして、お客さんに提案して…みたいなものをぐるぐると回していました。個人的に、自己成長のボーナスタイムだったなと。
この時に抱いていた想いとして象徴的だったのが、まだまだCSになりたての2015年頃に放送されていた大河ドラマ「花燃ゆ」の第一話で以下のようなセリフがありまして、当時はめちゃくちゃ共感していたことを覚えています。
私一人が頑張ったところでできることなんてたかが知れているのだけど、それでも諦めずに己を磨くことで少しでも顧客の力になりたい。仕事を通じて、世の中を良くしたい。そのために学びたい。まだまだ学びたい。そして学んだことを活かすために、1件でも多くお客さんの元へ足を運びたい。そのために自身の生産性を上げられるだけ上げたい。
当時は本気でそんなことを思っていましたし、実際にありがたがってくれるお客さんもたくさんいました。そしてその結果として、アップセルやクロスセルの発注をくれたり、紹介をくれたりと良いスパイラルを回せていました。
退職の連絡をした時も「小木曽さんのおかげで頑張れました」とコメントをもらったこともあったのですが、こちらこそ皆様のおかげで頑張れました、と感謝の気持ちでいっぱいでした。
また、私は決して天才タイプではありません。どちらかといえばポンコツです。だから人よりも理解や習得に時間がかかることもあるけれど、それでも自分の頭で考えながら一生懸命にやっていれば何かしら結果がついてくると身をもって知ったのはその頃でした。本当に良い経験ばかりだったなと、今振り返ってみるとしみじみ思います(当時は全力で走り抜けていただけでしたが)。
カスタマーサクセスという仕事のこと
私がここまで仕事にやりがいを感じ、かつ熱量を投じることができたのは、事業内容に加えて「カスタマーサクセス(以下CS)」という職種が肌にあっていたことも大きかったように感じます。
会社によってCSの役割や在り方は異なりますが、少なくともクラウドサーカスのデジタルマーケティング支援では、自身の頑張りがストレートに顧客に届いて、何かしらのビジネス貢献ができ、お客さんの喜ぶ姿が間近に見られました。私の性格上、貢献している実感や、仕事の意義が感じられないと行動量が落ちるので、上記のような環境に身をおけたことは幸運でした。
以下、前職時代に書いたnoteの一文を抜粋しますが、いま、自分で読み返してみてもやりがいを感じていたようです。
また、個人的にはワンピースのDr.くれはの言葉も当時大好きで、CSで一緒に働くメンバーにも口酸っぱく伝えていたのを覚えています。
CSにおいて、この言葉は本質だなと常に意識していました。優しいだけとか寄り添うだけではダメで、顧客をサクセスに導くには自分が誰よりも知識をつけ、かつ目の前の顧客に動いてもらうためのネゴシエーション力も必要になる。だから誰よりも努力しないといけないし、逆に言えばそれさえできれば顧客も自社も私自身も幸せになれる。そんな哲学を持ちながら、ひたすらコミットしていました。
かの稲盛和夫さんが「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」とおっしゃっている通り、熱意は大事な要素です。そしてその熱意を元に、自己研鑽して能力を高めていき、考え方さえ間違っていなければ、ある程度の顧客はサクセスさせてあげることができる。それをシンプルに体感できるのが前職のCSだったのです。
そんな原体験があったからこそ、次にいく会社でもまずはCSをやりたいなと思っていました。お客さんの力になりながらも自分も成長していく。そんな経験をできる贅沢な部署がカスタマーサクセスだと思っています。
そしておそらく、この温度感で仕事をしていたからこそ「この人はずっとこの会社にいるんだ」「この会社での仕事が好きなんだ」と思われたのではないかと。実際今でもこの想いは変わっていませんし、今でもクラウドサーカスで働けたことを誇りに思っています。もし自分が2人いたらまだまだ働きたかったですし、残る未来も最後まで考えていました。
送別会でも話したのですが、きっとこの先何があろうと、「あの会社で働けてよかった」と思えるんじゃないかと思っています。本当に大好きな会社で、大好きな人たちでした。
どうして転職活動をはじめたのか
それでも、それでもですよ。やっぱり人生は一度きりです。前職は人も事業も好きだったけど、1社だけしか経験せずにこのままを人生を終えるのかという迷いは常にありました。これは今に始まったことではなく、数年前からずっと頭の片隅にはありました。
ましてや自分ももう11年目。これからの会社のことを考えても、若い世代にポジションをあける必要も感じていました。私自身が2〜3年目でCSの立ち上げをはじめ、4年目からマネージャーを任せてもらったからこそ今があるので、年長者がいつまでも居座るよりも、血の入れ替えをした方が良いのではと考えていました。
そんなモヤモヤが複合的に重なっていき、少しずつ転職活動を進めていきました。とはいえ転職活動で仕事を疎かにはしたくなかったので、「良い会社があったら転職してもいいかな」くらいの温度感で、少しずつ企業を探していました。
とにかく重視したビジョン・ミッションへの共感
転職先を選ぶ上で特に大切にしていた軸は「ビジョンやミッションに共感できるか」「課題感に共感できる(解決したいと思える)か」の2点です。このほかにも細かなものはありましたが、最低限満たしたいと思ったのは上記でした。
今考えると漠然としているなと思いつつも、固めすぎても視野が狭くなるので、絞りすぎずに考えていました。
正直なところ、もっと具体的な軸や決め事があった方が面接官側も判断がしやすいので選考も通りやすいだろうし、良いのだろうなとも思っていました。例えばエンプラのCSやりたいとか、これまでのキャリアを活かしてマーケでもっと大きな予算を持ちたいとか、言おうと思えばいくらでも言えたと思います。私も長らく中途面接をしてきたので、そのくらいはわかっていました。
でも残念ながら、そこまで具体的なものはそもそも持ち合わせていなかった(厳密にいうとなくはないけどマストではなかった)ので、シンプルに想いに共感できる会社であったり、根底にある考えが大きくずれない会社に入りたいと考えていました。
これは私自身が長年面接官をやってきた上での持論なんですが、自分の想いや考えをストレートに伝えてそこを評価してくれる会社なら、大きなミスマッチも生まれず長く続けられるとも思っています。根っこのところさえ間違いがなければ、多少のソフト面のズレは後からどうとでもなるからです。
だから、限られた面接時間の中では自身の想いや考えを伝えるようにしていました。(ただしこれは、前職に残る未来も選択肢として合ったからこそできたスタンスなのかもしれません。)
その上で、面接時に気を付けていたこととして、自分のキャリアを誰がみてもパッとわかるようにしておくことでした。限られた時間の中で想いを中心に伝えるとなると、どうしても具体的な話をする時間がなくなるので、短時間で伝えられるような工夫としてスライドの作成もしていました。
この他にも、具体的な質問には的確かつ端的に答えられる資料の用意や、その場で話しきれなかった場合に資料で共有する準備もしていました。面接官も忙しい時間を割いてくれているので、できるだけ負担のないように、でも自分がしてきたことを正確に伝えられるように、応募者としての一定の努力はしておりました。
スマートラウンドを選んだ理由
さて、とてもとても前置きが長くなりましたが、そんな経緯があった中でご縁があったのがスマートラウンドでした。
正直な話をすると、人事のアキさんからメッセージをもらった時はなんの会社かまったく分からず、お昼休みにWebサイトを見ながらミッションやサービスを見て、「なんとなく良さそう」くらいの感覚でカジュアル面談を申し込んだのを覚えています。
えくいてぃふぁいなんす?
きゃっぷてーぶるまねじめんと?
本気でこのくらいの理解度でした。そんな中、唯一共感できたのはミッション。やっぱりここ大事です。
「スタートアップが可能性を最大限に発揮できる世界を作る」というミッションは、前職で中小企業向けにデジタルマーケティング支援をしていた私からしたら、興味をそそられました。もはや、このミッションがなかったら応募してなかったと思います。
また、せっかく働くなら日本の未来を少しでも明るくすることに寄与したいと考えていたので、「スタートアップの支援」という事業にも意義を感じました。ただやっぱり決め手はミッションのところです。
※ちなみに余談ですが、時々ある明らかに定型文のスカウトだったら、そんなにちゃんと会社情報も見なかったかと。勤務体系のところとか具体的に触れられてて読んでくれてる感があったので、こちらもちゃんと読んでみようと思えました。工数はかかるけど絶対大事ですねこれ。
そんな経緯で申し込んだカジュアル面談で、すごく印象深く残っていたのが「スタートアップが煩雑な事務作業に時間を取られて事業に集中できていない」という話。この話を聞いて、なるほどそりゃ解決せねばならんと思ったのを覚えています。なぜなら前職の時も、領域は違えど同じような課題の解決に取り組んでいたからです。
日本の製造業がせっかく良いものを作っても広める手段がなく、いざデジタルマーケティングを始めたいけどツールや知識のインプットに時間を取られて一向に前に進まない。その結果、本来時間を使うべき「事業」に対して時間を割けない。
そんな負の面を解決したいと思っていたのが前職で、スマートラウンドも領域は違えど同じような課題がベースにあることがわかり、「なんとなくよさそう」から「選考に進みたい」に気持ちが動いていきました。
そして、働く環境面においても原則フルリモートという環境は魅力的でした。現在小さな娘がいるので保育園の送り迎えが日課なのですが、居住地が小田原なので都内への出勤がなかなか厳しく…できればリモートで働ける会社が良いなと、条件を絞っておりました。そういう現実的な面もマッチしていたので、迷いなく選考に進んでいき、無事入社が決まりました。
入社してみてどうなのか
で、実際に入社してみてどう思ったか。少なくとも現時点では後悔はないです。みんなびっくりするくらい優秀だけど一生懸命で、仲間想いで、本気で顧客のことを考えて頑張っている人ばかりで、一緒に働いていて気持ちが良い、ってのが率直な感想です。
ただ、私個人の話で言えばまったく新しい業界なので、インプットやキャッチアップの面はとにかく大変です。ある程度は覚悟していたんですが、想像以上で、多分もう100回くらい心が折れそうになっています。自分全然できないなと、よく一人反省会を開催しています。
前職では10年半も在籍していたこともあり、新しい役割でも初動からある程度はできるようになっていたので、そういう「できて当たり前」だった自分の感覚とのギャップはありました。なので、「しんどw」って思うことも正直あります。
ましてやライフステージも変わってきており、昔は足りないところがあったら土日をフルに使って補ったり、移動時間の節約と睡眠時間の確保のために会社の徒歩圏内に引っ越したりと工夫できたんですが、今はそうもいかない。しかも加齢に伴い体力も落ちていく。難易度高いなと。
ただ、それを言い訳にするってよりは、その前提でどう働き方を変えていくかが大事だと思うので、日々試行錯誤をしています。そもそも一定の負荷が掛からなければ環境を変えた意味もないですし、逆に今これを経験できてよかった、大変なのは成長の機会。そう捉えて、ポジティブに過ごしています。あと流石に年齢的にもいい大人なんで、限界ラインは越えないようにセルフマネジメントは自己責任でやっております。
スマートラウンドの良いところ
また、そんな高負荷な環境であっても楽しく働けているのは、スマートラウンドの環境のおかげだと思っています。前述の通り、メンバーはプロフェッショナルだけど、仲間想いな人たちが多く、何かあったらすぐ助けてくれます。新入社員も馴染みやすいようにさまざまな工夫がなされていて、会社へのオンボーディングは早かったように感じます。
よくある話でフルリモートだとコミュニケーションが希薄になると言われますが、そのあたりも今のところは問題ないです。これは先輩方がリモート前提ゆえのコミュニケーションの取り方をしてくれたり、ルールも定めてくれてるのが大きいのだと思います。
世の中には例外的にリモートを許可している会社もありますが、例外の人向けに新たなルールや取り組みがなされることは少ないので、働き方は同じでも感じ方や未来の形には決定的な差が生まれます。そういう意味ですごく助かっています。
あとはほんと、slackのスタンプからしてもメンバーの人柄の良さが滲み出ています。こういう些細なことで、心がちょっぴり救われる人って多いと思いますし、良い人たちなんだなって日々感じてます。(実際良い人たちばかりです)
顧客のことを真剣に考えている人ばかりだったり、大人としての倫理観やマナーをわきまえている人ばかりだったり…良いところを挙げ出したらキリがないのですが、入社エントリで書くよりももう少し時が経った時に別の記事で書いた方が、より具体的にまとめられると思うので今回は割愛します。
少なくとも、入社して2ヶ月経った感想として、スマートラウンドに入社してよかったと思っているので、これから入ってくる方々にもそう感じてもらえるように、この良い文化を引き継いでいきたいなと思う今日この頃です。
最後にこれだけは伝えたい
長々と書いてきましたが、最後に「これだけは伝えたい」ってことを書いて締めたいと思います。
私はこれまでのキャリアにおいて、人や環境に恵まれてきました。そしてこれからのスマートラウンドでのキャリアも楽しみにしています。もっというと、小田原での暮らしや家族との時間もとても充実しているので、とても幸福度が高い生活を送れています。
そんな恵まれた人生を送れているのは、10年半お世話になった前職のおかげであり、採用してくれたスマートラウンドのおかげでもあります。また日頃から支えてくれる家族にも感謝しかありません。どんなに大変でも、絶対的に味方をしてくれる人がいるのはやっぱり大きい。あとは仲良くしてくれている友人たちにも感謝の気持ちでいっぱいです。前職時代からの繋がり、学生時代からの付き合い、小田原フレンズたち、みんな大好きです。
こうしてnoteを書いているだけでも、本当にいろんな人の顔が頭に浮かんできて、涙がこぼれ落ちそうになります。本当にありがとうございます。
そしてこれまでお世話になった方々に恩を返していくには、直接的にお礼を言うのはもちろんかもしれませんが、やっぱり今いるステージでちゃんと成果を出し、恩送りをしていくのが一番だと考えています。今感じている気持ちを大切にしながら、価値を発揮できるように、頑張っていきたいなと。
綺麗ごとっぽいことを申し上げてはいますが、仕事をしていくなかで心が折れかけたり、しんどいと思った時に、頑張るためには何かしら強い芯が必要だと思うので、こういう想いは大事にしています。結局同じ人間がやることなんで、もちろんスペックの違いはあれど、最終的には心が強い方が勝つと思っています。
これからも「いや、しんど!!」ってなることもあるかもしれないですが、立ち返れる想いもありますし、周りの人にも支えられているので、多分大丈夫だろうなと楽観的に考えています。そう言う意味でも、やっぱり自分は恵まれてるなと。
長くなりましたが、入社エントリを書きながら、そんなことを思いました。
ということで、そんな私が入社したスマートラウンドでは全面的に採用強化中なので、よろしければ覗いていってください!
以上、人生初の入社エントリでした!長々とお読みいただきありがとうございました。
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